霊界は、すぐ“そこ”にある世界

登下校

いつも通る道の一本先の門の家

家の上、屋根の上にいる

黒く見える“それ”は踊っている

『あぁ、誰か死んじゃうんだ・・・』


これは日常茶飯事の出来事

数日後、そのお宅は葬儀社が来ていた。


母に告げる

「誰かにそういうことを言っちゃダメ」

母と私だけの秘密

周りから変な子どもに思われないように

母も幼少期からの体験で学んでいたのだろう。


「ある日、学校に行ったらね。

体育館だったか、壁一面に【殺す】っていう

字が血で書かれていて、それを見たお母さんを見て

悪魔は、ニタニタ笑っていたんだよ。

お前を殺すってね。本当に怖かった。」

と、母は語ってくれた。


その時は、私にもそんなことが起こるのかと

内心、怖くてたまらなかったけど

後々わかる、

これは同調と清算の度合いによるということが・・・


母の話をよく聞く子どもだったと思う。

母の話は面白かったし、心が掴まれるものばかりだった。

それも今思えば、同調と清算に繋がるのだ。


子どもの頃の話をする母は、いつも泣いていた。

貧乏な家、それ故に祖母ではなく曾祖母に育てられたこと

祖母と母の確執、姉妹との関係、友人とのこと

聖書と教会との出会い、父との出会い・・・


そんな母の苦しみを少しでも和らげたかった。

だから、よく母の話を聞いた。

母のことが大好きだったから・・・


いつも母の後ろには、あいつがいる。

どうやったら、あいつが離れるのか?

あいつがいることは、あたりまえだったけど

それに違和感を感じるようになったのは

あの“聖地”に母と行ってからだった。

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