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【清原達郎著】「わが投資術 市場は誰に微笑むか」と「IPO低位株ナンピン投資法」の共通点を解説!

はい、どーも、まさやんです。

今回の記事は、2024年3月1日に発売された投資本「わが投資術 市場は誰に微笑むか」著:清原 達郎と、
わたしの投資手法である「IPO低位株ナンピン投資法」の共通点と相違点について、書いてみようと思います。

前回の記事【有料級】IPOセカンダリー投資手法公開!低位株ナンピン投資法の検証!~第四弾~
https://note.com/aimjey/n/nf3c42eddb8ac
の続きとして書きました。

「IPO低位株ナンピン投資法」が有効な手法である根拠を伝説のファンドマネジャーである清原達郎氏の著書から探ろうというわけです。

「わが投資術 市場は誰に微笑むか」は1,980円で全国の書店やアマゾンで購入できます。
投資初心者から上級者まで、株の長期投資を行う人必見の著書となりますので、まだ読んでない方は一読をお勧めします。

この本を読んでのわたしの感想ですが、「投資スタイルが違えば、考えも真逆になる」です。

例えば、100億トレーダーのテスタさんは、ナンピンや塩漬け投資法には反対の立場です。
しかしながら、清原さんはナンピンを推奨しています。

テスタさんは、割安で放置されている低位株には魅力を感じないと言っていますが、清原さんは割安小型成長株を投資対象とします。

この様に、テスタさんと清原さんは、真逆の考えで投資を行っていますが、両人とも投資で大成功をおさめています。

また、テスタさんと並んで有名な投資家に井村俊哉さんがいます。
井村さんの手法はアルファを追求し、本源的価値と市場価格にギャップのある銘柄を探して、数年で倍以上になる銘柄に投資するスタイルです。
清原さんとの類似点は非常に多いです。
清原さんが成長株や割安小型成長株に焦点を当てているのに対し、
井村さんは本源的価値と市場価格の差が大きな銘柄に投資するスタイルになります。

アプローチ手法としては似ているので、同じ銘柄に投資していても不思議はありません。

さて、わたしの手法「IPO低位株ナンピン投資法」はどうでしょうか?

キーワードは「IPO」「低位株」「ナンピン」の3つです。

清原さんと共通しているのは、「低位株」と「ナンピン」です。

「低位株」はいわゆる割安で放置されている銘柄の事です。

「ナンピン」とは、買ってから更に値下がりしたら買い増しすることを指します。

また、利食いのタイミングとして株価が数倍まで上がってから利確した方が成績が良い点も同じでした。

わたしの投資対象は、「直近IPO」つまり、ここ数年で新規上場された銘柄であって、上場して10年以上経った銘柄は除外しています。

正確には2011年からのIPO銘柄のリストを元に売買しているので、上場してから10年以上経った銘柄を買うこともあります。

清原さんは著書の中で、マザーズ(グロース)は「最悪の市場」と書いています。

IPO銘柄の多くがマザーズ(グロース)市場に上場することから、割高で成長性のない銘柄が多いことから投資対象にはなりえないとの解釈なのでしょう。

ここでわたしは、著書の中に書かれていた以下の一文に着目しました。

「マザーズはダメだが何か別の投資のアイデアがあれば・・・」

ここである銘柄が頭に浮かびました。

最近トレードした銘柄に3133 海帆があります。
2015/4/17上場の会社で飲食事業と鮮魚等の卸売事業を手掛けています。

この会社、赤字続きの決算で株価も低迷していました。
経営状況も厳しく、業績改善に向けての努力は伺えますが、機関が大量に空売りを仕掛けています。
当然、清原さん的に見れば何の価値もない会社で投資対象からは外れると思います。

ですが、最近の株価はというと、ご存じの方も多いでしょう。

つまりは、

業績不振⇒機関が空売り⇒トンピン参戦⇒株価爆上がり

という図式が成り立ちます。

わたしの運営サイト「IPO低位株ナンピン投資分析」での800円フィルター判定の結果は以下の通りです。

3133 海帆 IPO低位株ナンピン投資分析の検索結果

詳細は、リンク先サイトでご確認ください。
https://low.reform-network.net/2015/22
株価データの集計期間が2/28で終わっているので、その日の終値が1378円なので、800円で買っていたら83.73%の利益です。
もし、もっと安く仕込むことが出来たなら株価は2倍3倍になっています。

トンピン氏の手法としては、ビューティカダンホールディングス(3041)などでもあったように、
いわゆる機関の空売りの買戻しを狙った踏み上げ相場の演出が有名です。

空売りの機関投資家が大量に空売りを入れる、つまりは業績不振で成長性が期待できない銘柄になります。
また、仕手株と言われる銘柄の多くが、株価1000円以下の低位株になります。

清原さんの投資対象にはならない銘柄でも、仕手化したり何かの材料で株価爆上げというのが有り得るということです。

もちろん、清原さんはファンドを運用しているわけですから、よくわからないような仕手株には手を出さないのでしょうが、
「マザーズはダメだが何か別の投資のアイデアがあれば・・・」の投資のアイデアが仕手株ということにならないでしょうか?

仕手株というと聞こえは悪いですが、今にもつぶれそうなボロ株でも、何か材料があればテンバガーが狙えることを意味します。

バリュー投資家からも見放された倒産寸前の会社や、他社によって買収される可能性の高い銘柄など、
ボロ株コレクターしか買ってくれない銘柄に未来はあるのでしょうか?

ここでひとつ、面白いデータを公開します。

800円以下で買って2024年3月に決済

前回の記事でも使用した画像になります。
追記2024年4月1日
この集計結果には一部誤りがあります。
詳しくは4/1の記事「【拡張版】IPOセカンダリー投資手法公開!低位株ナンピン投資法の検証!~第五弾~」をご覧ください。
https://note.com/aimjey/n/nf00c09fb626c

この画像の意味は、2011年以降に新規上場した銘柄は、株価が下がるほどリターンが大きくなるということです。

ボロ株やクズ株の定義は人それぞれですが、2024年3月現在の株価で売却したとすると、
株価800円⇒600円⇒400円⇒200円と値下がりするほどリターン(期待値)が高いことを意味します。

データには株価100円で損切りとありますが、損切りしない方がパフォーマンスは上がります。

2011年以降、日経平均は上昇していますがグロース指数(マザーズ指数)は、ほぼ横ばいで推移しています。

つまり、キーワード「IPO」「低位株」「ナンピン」の3つを実践することで、少なくとも過去の相場においては高いパフォーマンスを発揮することが立証されたわけです。

IPO銘柄が株価100円を切ることは稀なので損切りは無視して構いませんが、
2011年以降に上場した銘柄の低位株のリスト(2024年3月27日現在)はこのようになります。

低位株リストその①
低位株リストその②

これらの銘柄を株価の安い順に購入してもよし、銘柄を選定して狙いを絞るもよし、ご活用して頂けるとこの記事を書いた甲斐があります。

最後に、清原さんとわたしの手法の共通点がありましたので、紹介します。

清原さんは著書の中で、小型株に投資するにあたり、経営者(社長)の人柄を知ることは最も重要なファクターであると書いています。

わたしもブログで過去に、「創業者が大株主、IPO銘柄でテンバガーを狙え!厳選銘柄紹介!」として記事を書きました。
https://fx.reform-network.net/category/jp/ipo/

創業者が大株主で強烈なリーダーシップを発揮することは、株価に多大なる影響を及ぼすということです。

新NISAなどを活用し、ボロ株・・・。失礼、低位株に長期投資することは、投資における一つの必勝法ではないでしょうか。

幸いなことに、日経平均が爆上がりする中、小型株グロース市場には資金が回ってきません。

また、IPOが毎年何十社も上場していることで、小型株が増えすぎ割安で放置されている銘柄も増え続けています。

今後何かの悪材料でマーケットがクラッシュした際は、直近急上昇している人気の大型株がより下落率が大きいことが予想されます。

ここはあえて不人気の銘柄を狙うのも、ひとつの手ではないでしょうか。

2586 フルッタフルッタの爆上がりの様子

「人の行く裏に道あり花の山」です。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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