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『Butter-Fly』と『brave heart』が流れるだけで600,000,000点加点してしまう俺たちは。

(えみる)こんばんえみえみ。
(山田)はぁ。デジモンの映画やるんですよ。初代の。
(えみる)良いことじゃん。
(山田)素直にそう言えない自分がいるんですよね。


デジモン20周年を記念して、映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』が公開されます。

「太一が大人になると、ボクたち一緒にいられないの?」
「俺たちは、ずっと一緒だ」
選ばれし子どもが大人になった時、パートナーデジモンはその姿を消してしまう――。

予告、『Butter-Fly』流れるとどうしたってわくわくしてしまいますよね。

令和2年2月11日、公開されたラストPVでは、ボレロまでかかりましたよ!麦茶を飲んでトイレを我慢したくなりますね!

(えみる)それなのに、なんで乗り気じゃないのさ。
(山田)『デジモンアドベンチャー tri.』という作品がありまして。

この作品でも、もう子供のままではいられないことをテーマに描いた作品なんですよね……。

今作ではデジモンに対する否定的な社会の風潮に全員が反感を抱くが、太一や光子郎はそれが当然であると受け入れている。そのためにチームワークに亀裂が生じる、未だに選ばれし子供たちであり続けることへの悩みなど彼らの紋章ひいては個性故の挫折や葛藤等のピンチに見舞われる。

たぶん初代デジモンの掘り下げ方って、もうこれしかないんですよね。ものすごい強敵が出てきて……というのは、『ぼくらのウォーゲーム』で見事にやってしまったので。
(えみる)まぁ、『無限大な夢のあと』だしね。

話すと長くなってしまうんですが、『tri.』は評価が難しいお話でした(オブラート)。

しかも全6章。いくらかかったと思ってるんですか! 全6章もあるので、ここまで見てしまったというサンクコストと一発逆転ワンチャンという気持ちで、最後まで見てしまったんです。

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◯あまり思い入れのない(が、作中ではみんなから思い入れのある)新デジモンがすべての元凶。途中から、もうこいつ殺せば良いんじゃないかなと思ってしまうほどすべての元凶。感染源。
敵が強すぎる。こっちがアグモンで、相手がオメガモンクラス(ロイヤルナイツだっけ)のバトルが続くので勝ちようがない。割って入ってくるのも別勢力の強すぎる敵で、結局こどもたち傍観しているだけという描写が目立つ。
◯話の根本の規模が大きすぎる。デジタルワールドのサーバレベルの争いごとに、その強敵たちが代理戦争している中に巻き込まれてる構図&おとなになってしまった俺たちのエピソード。なので、話の根本の規模の大きさに対して、取り扱っているものごとが小さすぎる。
◯光子郎はんの技術に頼りすぎ。
◯妹の闇落ちが雑すぎ。ラスボス動かなすぎ。
◯良かった点としては、初代『選ばれし子どもたち』の若干の掘り下げと、ポスターをよく見ると背景の0と1に2が混じっていること。あとはウォーグレイモンとメタルガルルモン以外のデジモンが、そのクラスの進化体になったこと。
◯『Butter-Fly』『brave heart』がかかるたびに600,000,000点加点してしまう自分が許せない。しかも、第六章はダメ押しとばかりにかかりまくる。

(えみる)オブラートから溢れ出してるぞ。
(山田)詳しくは、ぼくがよく見ている映画ブログのこの記事で。

(えみる)そんなわけで素直に喜べないわけか。
(山田)tri.全部いっしょに見に行った友達に『今度の映画どうする?』って聞いたら、『とりあえず様子見をしよう』とか言い出す始末。それほどtri.のダメっぷりが刻まれているんですよ。怖いんです。
(えみる)でも、加点しちゃうんでしょ?
(山田)加点しちゃうんです。

小説版が出ているので、本で済ますというのもありかもしれない(『Butter-Fly』をかけながら)。

(えみる)そういえば、『Butter-Fly』は有名だけど(この世代、カラオケで絶対歌う人いるよね)、『brave heart』って?
(山田)進化するときの、ギュインギュインギュイーンです。

逃げたり、諦めることは誰でも、一瞬あればできるから歩き続けよう。


(山田)見に行くかどうかは別として、『LAST EVOLUTION』と銘打った作品だから、これでコンテンツが綺麗に終わってくれるといいですね!

(山田)『LAST EVOLUTION』と銘打った作品だから、これでコンテンツが綺麗に終わってくれるといいですね!
(えみる)メダロットとか遊戯王とかドラゴンボールとか、いまの20代後半から30歳前後がハマったコンテンツ掘り起こすのもいいんだけどさ(お金を自由に使える世代だろうし)、ちょっとゾンビ化がすぎるよね……。

昨日の記事はこれ!


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