見出し画像

『∀ガンダム』の公式配信が始まりました。∀はいいぞ、みんな来ーい!

(えみる)こんばんえみえみ。
(山田)我が世の春がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(えみる)急にどうした。
(山田)『∀(ターンエー)ガンダム』の公式配信が始まりました。


月の民であるムーンレィスの少年ロランは、地球帰還作戦を前にした環境適応テストのためひそかに地球へ降下。地球での暮らしになじんだ頃、突如として月の軍隊ディアナ・カウンターが地球に降下し、地球の市民軍との間で戦闘となる。ロランは月と地球の平和共存を望みながらも、地球側の人間として“∀ガンダム”に乗り、同胞たちと戦うことになるのだった。「ガンダム」20周年に、富野由悠季がシリーズの集大成として放った大作!

山田が最も好きなガンダム、『∀ガンダム』です。
四の五の言わずに見てください。

(えみる)早い。

科学文明が崩壊したのちのお話です。地球は長い時間をかけて復興し、なんとか19世紀程度の科学技術を手に入れたというところ。

一方、月では過去の戦争の歴史がある程度記録され(黒歴史)、限られた資源の中で、女王ディアナを頂点とする統治体制を取っていました。熱烈な地球へのあこがれを抱いて。

主人公『ロラン・セアック』はその先遣隊。秘密裏に地球に降下し、拾ってくれたハイム家のもとで働き、数年ののち、ホワイトドールという巨像を祀る成人の儀に参加できるほど社会に溶け込みます。

画像4

そんな中、月の部隊の地球への帰還が始まります(彼らにとっては遥か祖先が住んでいた地に帰るわけですからね)。しかし、地球からすれば、それは侵略以外の何物でもなく。

地球と月の融和を願う者もいれば、月を侵略者と罵る者も、地球人を蛮族と侮る者もいます。黒歴史を解放して、闘争の歴史を取り戻そうとする者もいます。月の技術を取り入れて、地球の産業革命を図ろうとするしたたかな青年実業家もいたりします。この青年実業家、なかなかいいキャラクターをしています。

文化どころか文明レベルで異なるふたつの勢力のはざまで、月の人間でありながら、地球の人々を守ろうとするロラン・セアックの物語です。


画像1

工業デザイナー『シド・ミード』氏がデザインしたことで有名、∀(ターンエー)ガンダム。いわゆる『お髭の機械人形』。はじめて見た時はぎょっとしますが、動き出すと、これがまぁ美しい。

画像3

実はこのモビルスーツこそがかつて文明を埋葬したのですが、こうして洗濯をしたり、牛を運んだりする描写があります。この作品は、こういう牧歌的な描写がうつくしい。最終回でロランが言ったこの言葉が、まさに∀ガンダムの描きたかったものでしょう。

「∀はホワイトドールと言われて、人々に崇められてきた物なんです!その本体が機械であれば、使い方次第ではみんなの為にだってなります!」

ちなみに兵器としての∀ガンダムは、めちゃくちゃな性能を誇ります。

個人的には、見えないIフィールドの糸で繰っている駆動形式なので、意外と軽いという設定が好き。最終回で∀とターンXがコツンってなるところいいですよね。

画像2

ターンXも山田の好きなモビルスーツです。
(どこまで信憑性のある設定可わかりませんが)外宇宙から漂着し、改修に改修を重ねた、左右非対称の異形のすがた。美しいですよね。世界を原初に巻き戻した(Turn A)ターンエーとは異なり、黒歴史の再びこの世界に呼び戻そうとする(Turn X:XはターンしてもXのまま)闘争の化身です。


∀は数学記号で『すべて』を意味します。
最初に『科学文明が崩壊したのちの』と書きましたが、ここにはアムロとシャアが戦った宇宙世紀も含まれます。宇宙世紀以外の歴史(Gガンダムなど)も含まれています。XもWもSEEDだって。∀ガンダムはあらゆるガンダムの歴史の最後にある物語です。

今後、あらゆるガンダムが描かれ、どんな過酷な歴史が描かれようとも、∀ガンダムのあの美しい最終回に繋がるのです。

(山田)あらゆるガンダムの肯定、これも∀ガンダムの大きなテーマのひとつですね。
(えみる)AGEも?
(山田)……。AGEも!
(えみる)成長したね。

※実は富野監督が∀ガンダム以後のガンダムについて発言をしていますが、あれは公式ではないそうなので気にしないこととします。

そんな作品です。ほんとはもっと書きたいことがあるのですが、とっちらかってしまうので、別記事にしたいと思います。『月の繭』とか『軍歌の足音』とか素敵な曲もたくさんあるんです! 『軍歌の足音』は特に好きで作業用BGMによくしています。

これから毎週火曜日が楽しみですね!

かつて、地球を壊滅寸前にまで追い込んでしまった人類。一部の者は月に逃れて地球の再生を待ち、地球に生き残った人々は、おぞましい滅亡の記憶を封印した…。それから二千年の時を経て、月の民は地球帰還作戦を発動。決行に先駆け、地球に送り込まれた「献体」の中に、少年・ロランがいた。文学と「ガンダム」の歴史的コラボレーション。

いまとなっては『ユニコーンガンダム』でおなじみ福井晴敏が小説を書いていたりします。こっちの設定もなかなか読み応えがありますし、なにより終盤に挿入される宇宙世紀の幻視が特に好きです。

昨日の記事はこれ!


♡数で記事の自己評価をしています。ぜひぜひ♡を押してください(*´ω`*)


いただいたサポートは、山田とえみるさんの書籍代となります。これからも良い短編小説を提供できるよう、山田とえみるさんへの投資として感謝しつつ使わせていただきます!(*´ω`*)