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【おすすめ本の紹介】しないことリスト(pha)

(えみる)おはえみる。
(山田)今回、ご紹介するおすすめ本は『しないことリスト』

山田は、昨年10月くらいからメンタルの調子を崩しています。
ADHDがあるので、出来ることと出来ないことに凸凹が大きくあり、昔から、周りの同世代に出遅れている感を感じていました。

『必死で努力しなければ周りに置いていかれてしまう』という強迫観念も強くあります。

友人からも『えみる先生は間違いなくそのタイプかつ、 実際に頑張れる上に頑張ったらデキちゃうかつ、 僕めっちゃ血反吐吐いて頑張りましたアピール感が一切出ないタイプ』と言われました。そのため、努力しない系の本を読み漁っていた時期があります。

自分は「大人の発達障害」なのでは、と悩む人が多いなか、その解決策を具体的に示した本は少ないのが現状です。
本書には、発達障害当事者である著者が、試行錯誤と度重なる失敗の末に身につけた「本当に役立つ」ライフハックだけを詰め込みました。
「逃げたら負け」と思っている人々へ。"目からウロコの意識低すぎ実践哲学"!

これら二冊とあわせて『しないことリスト』が、いまの山田の聖典です(実はもう一冊あるのですが、それは劇薬が過ぎるので)。そんな『しないことリスト』の紹介です。


これが、ラクを極めた人の「頭の中」。所有しない、努力しない、期待しない…。本当はしなくてもいいことを手放して、「自分の人生」を取り戻そう。仏教の教えや哲学者の言葉などを引用しながら提案する「ラクしたい人」の脱力系自己啓発書!

先の聖典の三冊に共通していることは、『自分のできること・できないこと』をきっちり理解した上で、自分を主体として社会と向き合っていること。

ぼくにはそれが出来ない。『ごめんなさい』『がんばります』と社会のほうに頑張って合わせてしまいます。調子のいいときはいいのですが、周りの同じようなこと(あるいはそれより楽なこと)をやっているのに、ひどく疲れてしまいます。

「僕が必死にがんばってやっていることを、みんなはまったく苦労とも思わずこなしている。そういう人たちと同じ土俵で闘っても負けるだけだしバカバカしい」

こんなことを胸を張って言うことが出来たら、どれほどいいことか。

世の中にはしなければならないことが数え切れないほどある。

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その呪縛を解くために、以下の二点ついて書かれた本です。
①他人や世間の評価で行動を決めるのではなく、自分なりの価値観を持つこと。
②他人や世間のペースに無理についていこうとせず、自分のペースを把握すること。

大きく四章に分かれています。

①環境をスッキリさせる、所有しないリスト。
②行動をラクにする、努力しないリスト。
③意識をラクにする、自分のせいにしないリスト
④人生をラクにする、期待しないリスト。

特に第二章が好き。
『だるさを無視しない』『元気でいつづけない』『イヤなことをしない』など、いままで頑張ってやらなければならなかったことを、ばしばし否定していくのは、どこか安心するものがあります。あ、それって、言っていいんだ……。って思うことが何度もありました。

『成功を積み上げない』では、麻雀漫画の『天』が引用されていました。最終三巻、アカギ(ここでは赤木が正しいか)の安楽死を止めるための、まったく麻雀を打たない最終章。

『お前は成功を積み過ぎた…!』
『お前 今…動けねぇだろ…? 満足に…!』

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成功するしないは偶然に寄るところが大きいので(これは他の本にも書いてありましたね)、積んだものはすぐ捨てることが肝要です。いまにして思えば、死を待つ赤木は何も持っていない。何もかも、積み上げたものすら、持っていけないから。

読んでいて、肝に銘じなければと思ったのは『何かのためにしない』という章。楽しさというのは、結果ではなく、そこに至るまでのプロセスで決まる。

『それが何の役に立つか』=インストゥルメンタル(道具的)
『自分のためにする』=コンサマトリー(自己充足的)

結果に振り回されること、よくあります。世の中のほとんどはそうでしょう。山田は社会人なので、コンサマトリーに使える時間なんてほとんどありません。

また、これはえみるさんの話になりますが、趣味で始めた小説なのにまったく楽しめていないときがあったといいます。いまのなろう界隈などの『流行りテンプレ化』『なろう最適化小説(1話あたり三千字程度で毎日更新)』『書籍化がすべて』の価値観がつらかったのでしょう。自分のために書いていたのに、結果のために小説を書くようになってしまった歪みだったんですね。

(えみる)『世知辛い』とか『なんかちがう』と漠然と嘆いていたけど、これくらい言語化して整理されると、戦わなくていい相手と戦っていたのがよくわかるね。
(山田)ポイントは、『楽しさ』を第一に置いていることですね。『結果を出すこと』や『成功すること』でもなく。

人生ではときどき「今を犠牲にして先のためにがんばる」というのが必要なときもあるけど、基本はコンサマトリー的に生きるのが幸せに生きるコツだ。生活の中にコンサマトリーな部分がないと、たぶん人間はもたない。


そんな本です。おすすめ。
とはいえ、この本が響く人は、ぼくの解説なしでもあの一文で読むことを決めていたとは思いますが。

「僕が必死にがんばってやっていることを、みんなはまったく苦労とも思わずこなしている。そういう人たちと同じ土俵で闘っても負けるだけだしバカバカしい」
これが、ラクを極めた人の「頭の中」。所有しない、努力しない、期待しない…。本当はしなくてもいいことを手放して、「自分の人生」を取り戻そう。仏教の教えや哲学者の言葉などを引用しながら提案する「ラクしたい人」の脱力系自己啓発書!

noteには基本的にKindleのリンクを貼るようにしていますが、Kindleには単行本版のものしかありませんでした。個人的には書籍のほうがあたまに入りやすいので、そういうタイプの方はこちらのリンクから。

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2000年代に「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」を成功させ、今は英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人をしつつ、パリで余生のような暮らしを送るネット界の超有名人・ひろゆき。
その「謎の生い立ち」に焦点を合わせ、人生において「どこ」が頑張りどころだったのか、ターニングポイントでどんな判断をしてきたのか。その「考え方の考え方」の部分を掘り下げる。


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