見出し画像

4月からの遊戯王は『毎ターン手札が五枚になるまでドローできる』って話。

(えみる)こんばんえみえみ。
(山田)遊戯王の話をします。
(えみる)気分が乗らなくてデッキ組めないんじゃなかったの?
(山田)この4月は、3年に一度の大事な時期なんです。

それでは、アニメをベースに遊戯王シリーズを振り返ってみましょう。

まずは初代『遊戯王』。『ブラック・マジシャン』や『青眼の白龍』などは遊戯王を読んだことのないひとでも知っているのではないでしょうか。

画像1

次作『遊戯王GX(ジーエックス)』では、特定のモンスター同士を『融合』という魔法カードで合体させる『融合モンスター』に焦点が当てられました。

画像2

シリーズ三作目『遊戯王5D's(ファイブディーズ)』では、新たに『シンクロモンスター』が登場。星の合計を合わせて呼び出されるモンスターで、いままで以上に星の数や低レベルモンスターに意味が生まれた時代でした。

さらにここから、アニメの周期(3年)に合わせて、新たな枠のモンスターが生まれ、それを機能させるためのルール改正がされるようになります。

画像3

シリーズ四作目『遊戯王ZEXAL(ゼアル)』では、『エクシーズモンスター』が登場。同じ数の星のモンスターを重ねることによって呼び出されるモンスターです。

画像4

シリーズ五作目『遊戯王Arc-V(アークファイブ)』では、『ペンデュラムモンスター』が登場。これについては話が長くなるので、説明を省きます。下半分が緑色でテキスト欄がふたつあるのは、モンスターと魔法、両方の能力を併せ持つと理解してください。

画像5

シリーズ六作目『遊戯王Vrains(ヴレインズ)』では、『リンクモンスター』が登場。いままで以上に縛りのゆるい召喚条件と、八方向に向いているマーカーが特徴的なモンスターです。

これに伴い、いわゆる『リンクルール』が導入され、遊戯王界隈に大混乱が起こりました。リンクモンスター登場以前のキャラクターのごっこ遊びをするにも、リンクモンスターが必要となったのです。あまりのルールの急変に、その情報が出た夜には、買取を取りやめる店も続出したほど。

画像6

あと、主人公のエースカード『ファイアウォール・ドラゴン』が強すぎたため禁止になったことでも有名です。無限ループの温床となり、多くのカードを巻き添えにしながら禁止になっていきました。アニメでも、ほとんど出てこなかったよね。

そして、満を持してのシリーズ第七作目は、この春から放送予定の『遊戯王SEVENS』。キーワードは『ラッシュデュエル』。主人公のエースカードは『セブンスロード・マジシャン』。見てみましょう。

画像9

スクリーンショット-2019-12-21-12.33.03-703x1024

(えみる)全然ちがくない!?
(山田)そうなんですよね。しかも『毎ターン手札が五枚になるまでドローできる』『1ターンに何体でもモンスターを召喚可能』というルールが導入されます。
(えみる)あたまがおかしいのか。

ラッシュデュエル。
蓋を開けてみれば、それは既存のカードを混ぜて遊べない、遊戯王と名のつく『新しいカードゲーム』ということでした。

(えみる)それ、遊戯王じゃなくない?
(山田)とはいえ、アニメ映えはすると思います。ルールはシンプル(大雑把)なので新規も入りやすく、テンポもたぶんいいでしょう。最近の遊戯王のアニメ、1ターンが複雑すぎてぼくでもよくわからなくなっていたレベルですもん。


一方で、ラッシュデュエルとは明確に区別をして、いままでのカードゲームも継続するようです。

記念すべき第11期シリーズの表紙を飾るのは、初代遊戯のエースモンスターでおなじみ『竜騎士ガイア』のリメイク。そして、『リンクルール』も(一部を除いて)なかったこととされるため、ごっこ遊びがはかどります。

画像8

画像10

(えみる)おとなとこどもの棲み分けというわけね。

山田の余談。
ラッシュデュエル、まだスターターの数枚のカードしか公開されていませんが、わりとバランス調整は気に入っています。遊戯王の最大の問題点であったマナという概念がないという点について、いままでは『通常召喚権1回限りでモンスターを複数並べる』ことで補っていました。一方、ラッシュデュエルにおいては『毎ターン五枚まで補充されるリソースをどう配分するか』ということを考えなければなりません。いくらでも召喚できる代わりに、発動条件に手札コストを要求される。召喚するか、手札コストにするか。これはこれで面白いと感じています。とはいえ、インフレは遊戯王に限らないカードゲームの常。いつこのバランスが崩れるか見ものですね。

(えみる)そのへんで。


昨日の記事はこれ!

いま読んでる本はこれ!

先の見えない戦時にありながら、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ、異形の者たちの家族がいた。未来を言い当てるという怪物「くだん」を一座に加えようとする家族を待つ運命とはーー。津原泰水の傑作幻想短編を、近藤ようこが奇跡の漫画化。月刊コミックビーム2013年8月号~2014年3月号に掲載の全8話を収録。カバー、あとがき(近藤氏、津原氏)は書き下ろし。



よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!(*´ω`*)