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アイリス

前々回のnoteで「次回は音楽の話をしたい」と書いたが、古本まつりの日記を書いて満足して忘れていた。今回こそ好きな音楽の話をする。過去に書いたnoteで、ボカロPの一面がある邦ロックアーティストという狭いジャンルの中の好きな曲(アーティスト)をおすすめしたのだが、今回は大好きなアーティストの話をしたいと思う。


上記のnoteで触れたが私は笹川真生が大好きだ。笹川真生は日本のシンガーソングライターで過去に豆腐屋、なぎさ、mao sasagawa名義でボカロPとして活動していた。mao sasagawaは曲によってそれなりの認知度があるのではないかと歌ってみたの量から想像しているが恐らく知らない人も多いだろう。
笹川真生はボカロPとして活動していた(活動している)人には珍しく元々VOCALOIDが嫌いだったというのが印象的だと思う。ボカロPとしてデビューしたときの笹川真生の名義は「豆腐屋」で当時16歳だった。大学3年のとき「音楽で食べていきたい」と思い翌年に大学を中退、上京しキタニタツヤと同居生活を送っていた。
過去のnote(上記のもの)にキタニタツヤのことも書いたので是非読んでください。また、これより詳しい情報はWikipedia等に有ります。
私が笹川真生を知ったのは、笹川真生の名義が「なぎさ」だった頃だ。2013/10/26にニコニコ動画に投稿された『アイリス』が忘れもしない私が彼を知った曲だった。今でもこの曲が好きで聴く。

9年も前に投稿された曲なのに今の笹川真生にも残るクセがこのときには既に完成されていたように思う。このクセについては音楽に明るくないので上手く説明はできないが、クセが存在することによって、私は彼の名義変更後も彼に辿り着くことが出来た。なぎさが新曲を出さなくなり、消えてしまったのかと悲しんでいたが、mao sasagawaの曲を見つけ同一人物に違いない! と興奮気味に検索したのが懐かしい。鬱ロックを聞いていたというのがわかるような仄暗い雰囲気と詩的な歌詞が“癖”過ぎる……。

2017年に『はきだす』の発表をもってmao sasagawaへ改名、商業音楽作家として活動を開始し「cana÷biss」という新潟を拠点としているアイドルグループへ楽曲提供等をしたが、作家としての活動に窮屈を感じ笹川真生名義で個人としての自由な音楽活動も始めることになる。私は大衆に媚びず自由に好きな活動をしてくれる人が大好きなので笹川真生のこのような動きが私を更に笹川真生を好きにさせるように思う。
笹川真生自信が歌っているダウナーな感じもめちゃくちゃ良いんですがやっぱり笹川真生の作るVOCALOIDが好き過ぎる。
楽曲提供は見る人は見てくれるが、音楽をバックミュージックとして楽しんでいる人には知ってもらい辛い。しかし、提供先のファンを取り込むことも出来ると思う。今は理芽に多く楽曲提供をしており『ピルグリム』という曲は、学校法人・専門学校HALのCMに使われていたのでテレビを観る習慣がある人は一度は耳にしたことあるのではないだろうか。理芽というかKAMITSUBAKI STUDIOも好きなので笹川真生が理芽に多く楽曲提供しているのは俺得(死語)過ぎる。笹川真生の胸に押し込めた少女の想いのような歌詞と理芽の少し苦しそうな声の親和性が高い。
理芽には20曲前後楽曲提供しており、裏命が生まれたことにより、彼の本意ではないかもしれないがまた彼のVOCALOID曲を聴くことが出来て本当に嬉しい。正確にはバーチャルシンガー理芽の歌声をベースとし理芽の“音楽的同位体”として生まれた人工歌唱ソフトウェアCeVIO AIとのコラボにより生まれたソフトなのでVOCALOIDではないが、広義には「UTAU」「CeVIO」「Synthesizer V」「NEUTRINO」などを含む音声合成ソフト全般を使用した楽曲を指すとされているのでVOCALOID曲と呼ばせてもらいます。

私は笹川真生のみならず、少女性のある作品をつくる音楽家や小説家に惹かれる傾向がある。少女性に惹かれていると気付いたきっかけが明確にあり、そこから更に意識するようになったのだがその話も長くなるのでまた気が向いたときに出来ればと思う。
本当は笹川真生の他にいよわについても書こうかと思っていたが、これの倍の文章量となるとそれなりに重くなってしまう気がするのでいよわについてもまた機会があれば書きたいと思う。


それでは、また。

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