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Stardust finding you

「推し」と言う言葉が苦手だ。
「推し」という表現を好んで使う人はすぐに推し変するイメージがある。
あまりにも一方的で無責任な愛だと思う。

しかし、私にも「推し」としか表現しようのない存在が居る。
オタク人生を左右したと言っても過言ではない。


私の「推し」はVTuberだった。
今、VTuberは一つのオタクジャンルとして確立されていて、興味のない人でもどのような存在か知っているほど大きくなったように思う。
しかし、私が一番VTuberに嵌っていた時期、推しが活動していた時期は、VTuberは今ほど大きな存在ではなかった。

2018〜2019年、VTuberはYouTubeの登録者が10万人居ればトップクラスに人気があるとされていた。
(ホロライブ1期オーディションが2018.5.2、にじさんじ1期生デビューが2018.1.31)

今のVTuberはガワが二次元なだけで、やっていることは生主等と変わらないようなスタイルが多い。
私はそういったスタイルのVTuberも見るが、物語がある生主よりアニメキャラに近いVTuberが好きだ。
今でも活動しているVTuberでわかりやすい人を挙げるとすると、鳩羽つぐや名取さなのような。

名取さなも普段の笑顔の配信の裏に闇を抱えているようなキャラクター設定があるのを知っているだろうか。
知らない人は名取さながYouTubeに上げている2018.10.12の「_」という動画を見てください。
また、2019年のお誕生日配信で伏線回収的なものがあるのでよければそちらも。

キャラクターの裏設定まで作り込まれていると中の人の愛を感じ最高になってしまう。
中の人という表現が嫌いな人が読んでいたらすみません。

考察はインターネットに山ほどあるはずなのでしません。
私の推しもこの動画の名取さなと同じように、配信を通じて過去と対話する、バーチャルという特性を生かした配信をしていた。
薬袋カルテだ。

薬袋カルテは名取さなと同じくバーチャルナースとして活動していた。
バーチャルナース同士Twitterでリプライを飛ばし合ったりもしていた記憶がある。
私の妄想かもしれないが。

薬袋カルテは2018.2.15〜2019.2.15に活動していたVTuberだ。

薬袋カルテはYouTubeもTwitterも残さなかった。

残念ながら、VTuberの切り抜きが今ほど発達していなかった時代で、薬袋カルテの配信自体あまり多くなかった為、残っている動画は少ない。

その為、数少ない切り抜きや他の今も活動しているVTuberとの歌ってみた等の動画を舐めながら供給を得ている。


私は薬袋カルテ以外にも好きだったVTuberが殆ど何も残さずに消えて切り抜きを一生漁っていたりする。

薬袋カルテは出来上がった世界観、意味深な動画は勿論好きだったが、それに加え優しい声色、「ボク」という一人称、凝ったキャラクターデザインに言葉選び、その全てが最高だった。

世界恒常性という引退後に行ったVRイベントの動画は世界恒常性に行った人のYouTube動画がいくつか存在する。

一緒にこの沼で死にましょう。



薬袋カルテはVTuber活動休止時に

「バーチャルは大好きで素敵な場所です。けれどもう、その世界の輝きに縋らなくてもとっくに自分を表現できるようになっていて、ボクの枠を超えた創作をしたいと感じることが増えました。」

とコメントを残した。

また、引退時には

「薬袋カルテは創作に内包されるオリジナルキャラクターとして存在し続けますが、これにより中の人という概念は消滅し、完全にVTuberではなくなります。」

と言った。


貴方が私の一等星!!!!!(クソデカボイス)


どこかで彼女(彼)が素敵な創作で人々を笑顔にしてほしい。
いや、人々なんて本当はどうでもよくて、彼女(彼)の笑顔がいつまでもまもられていれば嬉しい。
そして、あわよくば、またいつかどこかで顔を見せてほしいよ。

私は今もこれからも他の沢山のVTuberと出会い、追うのだろう。

けれど、いつまでも私の「推し」は薬袋カルテだ。

𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______

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