私の夢
実は編集者職として課題として書いたものです。
本気で不老不死について想って書いたものです。
『私の夢』 愛美著
~table of contents~
①私の想像上の"不老不死"
②"不老不死"の科学
①私の夢は人類永遠の夢とされる不老不死の実現である。しかし、後述する参考文献にもあるように、日本史上、不老あるいは不死を追求しようとした者は、古代から近代に至るまで、皆無であった。それは驚きである。史実なのか、伝説上なのか、第11代代垂仁天皇が不老長寿をもたらす非時香菓を求める話があるくらいであった。私もこちらのテーマを掲げた初心には、このようなとりとめのない話題を掲げて最適なのかと一瞬選択の疑問をよぎったが、そのような想いを改めて感じるのは生物が究極的に渇望するのは、生き続けることという点において確信を持てるからである。私が幼少の頃、読んだ物語に魔法の秘薬が重要なキーアイテムであるのをいまだに記憶に鮮明であった。それは、まさしく不老不死の身になれる薬だったのである。高額の値がつくそれを人から人へ売買が繰り返されるのが滑稽だった。
②大学時代は、そのような空想上の不老不死から科学的不老不死として勉強したいと思考したのである。大いなる課題はやはり科学的根拠の立証を経て、不老不死の実現可能性を見出すことにある。寿命を延ばす試みから理解したり、物質を吸収したりと研究はされているが、完全なる不老不死の実現にはまだ道が続く。そして、昨今、世の中が苦しめられているコロナウィルス禍は死への畏怖を痛切するようになった。元来、私は文系脳と自他ともに認める理系科目の選択を諦めた理系に憧れた文系出身者である。研究員でない私が不老不死の実現を夢見ているのは、おこがましいし、それこそ滑稽な話である。だが、追い求めたいロマンを抱かせる。
人間は欲望の生物で仕方がない。それでもなお、あらゆる論文や文献に触れ、知識人として何かに気付くことがある自分の姿を夢見るのである。
参考文献:『究極のサイエンス 不老不死』金子隆一著