"Because this country is SAFE"

前提として、この記事においては特定の誰かを傷つけること、また、私自身に「大変だったんだねー、、」と哀れみのような「想い」を投げかけて欲しい、などといった意図はないことをここに記しておきます。

この事件はスルーするには障壁が多すぎるし、障壁が大きすぎる。私はヒップホップダンサーだし、大学の卒業論文ではアメリカ黒人文化について論じているし、アメリカのパスポート持ってるし、つまり、半分アメリカ人だし、、

アフリカ系の。

この記事をどっかの私のSNSアカウントから飛んできてくれた人はもうご存知だと思うんですけど、私は日本人の母(めっちゃおもろい)とアフリカ系アメリカ人(ブラックジョーク以外全然面白いこと言えない)の間に、日本で生まれた子供aka黒人ハーフです。この記事では、私が今まで受けてきたいじめーとか、心ない言葉ーとかを取り上げたいんじゃありません。というか、わざわざ私に労力使ってそんなようなことしてくれた方々ごめんなさい。残念ながら私の人生楽しいこと多すぎてしまっているので、いちいち覚えてられません。海馬バグ起こしてるので。

ミネソタで起こった事件の話。

え、なにそれ?てかミネソタってなに?ミネストローネの親戚?って思った人は、30秒あげるのでGoogleで「ミネソタ 警官」で検索して一番上のニュース読んできてくださあ〜い開国してくださいよ〜

まず、私は記者ではないし、事件に関する抗議を含む一連流れを目撃しているわけでもないので、始めになにが起こって、今現在ミネアポリスやLA、NYなどアメリカではなにが起きているか、これから何が起ころうとしているのかという、いわばフラッシュニュース的な要素を発信するつもりはありません。そんなの調べればいくらでも出てくるし。

ただ、この事件は、私がなにも意見せず、またその意見を発信せずにスルーできないくらいには、私は深層的な部分も、表層も、関わりすぎてしまっている。ルーツもそうだし、自分が学びたいと思ったきっかけもそうだし、今その文化に携わって仕事してるおかげで、昨日スシローテイクアウトして食べられてるわけなので(ハマチ3つも食べました。だから痩せない)

同業者とか、関連業者とかさ、別に仕事じゃなくて趣味の程度でも、HIPHOPが好きならもう少しこの文化に関心と敬意があってもいいかなってすごく思ったの。

上手に踊るだけがいいダンサーじゃないと思ってます。スキルはもちろんとってもすっごく大事なんだけど、、気持ちがレイムじゃモノホンのプレイヤーにはなれねえのよ。

あなたが今華麗にステップ踏んでるその曲作った人/歌ってる人、誰?ブリトニーだったらごめんだけど。

この事件に関して発言して欲しい、とか、声をあげて欲しい、とは言いません。でも、あなたの好きな音楽(=文化/その文化を作った当事者たち)が、今、2020年に、大変なことになってますよってことをわかって欲しい。そのためには、自分から動いて知ろうとすることがとっても重要です。幸か不幸か、今の私たちには、手を止めて、少し立ち止まって、考える時間があります。その時間、たった5分でいいから、事件のことも、その背景にある歴史も、ちょっと知ろうとしてみませんか。

知ることはあなたの世界を広げます。大げさに聞こえるけど、あまりそういう「タブー視」されている問題に興味を持たずに聞くケンドリックラマーのDNAと、ちょっとでも背景を知った上で聴くチャイルディッシュガンビーノのthis is Americaでは、聞こえ方も聞こえる音も、あなたがダンサーなら生まれてくる振り付けも違ってくるんじゃないかな。少し大げさかもね。

父に昔、「なんで日本にずっと住もうと思ったの?」と聞いて、その答えは「だってこの国は安全だから」だった。父の発した「安全」の意味、今ならちょいわかる気がする。けど、安全を無関心の材料にするのは間違ってる。

あなたがHIPHOPをはじめとするブラックカルチャー好きでも、そうじゃなくても、自分のためになる、糧にしてやる、って気持ちで、今回の事件からでもいいから、この世界で起こっていることに目を向けてみてください。英語わかんなかったら、Googleページ自動変換にかけよう。文章はちゃめちゃだけどなんとなく言いたいことはわかるはず。

そして、少しでも心が動いたら、署名するとか、自分の言葉で発信するとかできることはたくさんあるよ。

知ってることが増えたら世の中はもっと面白いYO









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