呪術廻戦 じゅじゅとーくニキ 第24回でお便りを読んでいただけた話
呪術廻戦のアニメ2期が終わり、呪術廻戦の素晴らしさを噛み締め、単行本もグッズも買って本格的に呪術廻戦を推していこうと決意した矢先、もうめちゃくちゃにやばいことが起こった。
事の発端は2023年末。これまで毎週アニメに先駆けて配信されていたSpotifyポッドキャスト「呪術廻戦 じゅじゅとーくニキ」の最終回の配信を予告するツイートを見かけたことだった。
ツイートされたのは大晦日の日。私はインフルで絶賛体調を崩していたため、ツイートを見たのは病院の中だった。
もちろんポッドキャストの存在は知っていたし、毎週しっかりと拝聴させていただいていた。最終回を飾るゲストは乙骨憂太くん役の緒方恵美さんだった。
ツイートを見ながら、心の拠り所にしていたポッドキャストもこれが最終回かと感傷に浸っていた時、ふと思い立った。
「せっかく最後なんだし、記念にお便り送ってみるか…?」と。
お便りを送れる機能があることは知っていたし、読まれている人に対して羨ましいという気持ちがなかったと言えば嘘になる。
だが、推しに自分の文が読まれるというものすごい状況が現実に起こるとは思えなかったし、なによりちょっと恐縮というか恥ずかしいというか。そんな感情があって、今までお便りを送ったことがなかった。
呪術廻戦を通して知った大好きな声優さんである榎木さんに、自分の想いが届くかもしれない唯一の機会。緒方さんに関しても弟がエヴァでお世話になっているし、2人とも声、性格ともにとても好きな声優さんである。送ってみる価値はあるかもしれない。
そういうわけで、お便りを送ってみることにした私は、早速病院からの帰り道に車の中で文章を考えていた。ポッドキャストの収録がいつあるのか分からないのだ、送るなら早い方がいい。体はだるいはずなのに伝えたいことが山ほど出てきて妙に頭が冴えていた。
もし万が一、天地がランバダ踊ったとしたら読んでいただけるかもしれない文章。それはもう本当に真剣に考えた。
おふたりの演技を聞いて、声優さんってすごいなと心の底から思ったこと。呪術廻戦が素晴らしいコンテンツであることを痛感したこと。ずっと伝えたいと思っていた感謝の気持ち。その全てをこのお便りに込めるつもりで。
あまり尺を取りすぎないように、間違っても失礼な文にならないように。丁寧に慎重に言葉を紡いだ。
そうしてその日の夕方に出来上がった渾身の文章は、晴れてポッドキャストの運営様に届くところに送信された。
それから私は、ポッドキャストが公開される1月11日までどこかそわそわしながら年末年始を迎えた。まさか読んでいただけるとは思っていないものの、やっぱり送ったら期待してしまうのがオタクという生き物である。
「幼魚と逆罰」辺りからアニメを見返してみたり、ずっと貯めてきた図書カードを存分に使って単行本とファンブックとノベライズ版をゲットしたり、受験生としてそれなりに勉強したりしていた。
親と喧嘩したりやることがあったり忙しかったりで、結局ポッドキャストが聴けたのは、公開から3日後の1月14日だった。
「もしかしたら」と思っている自分と「絶対無いから安心しろ」と冷静な自分を心に飼ってイヤホンをつける。
おふたりの尊い微笑ましいお話が展開される中、ついにその時はやって来た。
いつものようにいい感じのところで話を切り上げて、「じゃあちょっとお便りの方読ませていただきます!」とラジオを進めていく榎木さん(とてもかわいい)。その口から次の瞬間聞こえてきたのは。
「お名前、『あいまる』さんから頂きました。ありがとうございます。」
衝撃だった。
間髪入れずに身体中に稲妻が走った。
榎木さんの優しくて落ち着いてて、素敵という言葉じゃ収まらないほどいい声で、私のお便りが音読されている。
文の合間で緒方さんがしきりに相槌を打ってくれている。文の途中で榎木さんが「ありがとうございます」と確かに言っている。
ほかの誰に対してでもない、紛れもなく私に向けられた、推しからの感謝の言葉。嬉しくないわけがない。感謝を伝えたいのはこっちの方なのだけれど。
届くはずがないと思っていた私の言葉が、想いが、届いた。
こんなことが現実にあっていいものなのか?本当に天地がランバダ踊っちゃったよ。
とりあえず一時停止して、同じ呪術廻戦オタクである父にすぐに報告した。ハイタッチした。
そもそも読まれると思ってなかったしもし読まれるとしても全文では無いだろうと思ってた。ちゃんと全文ノーカットで読まれてた。
あんなオタク全開なクソ駄文絶対読まれないと思っていた。読まれちゃった。
まじで息出来なかったし「あいまるさん」の「あ」の時点で心臓飛んでた気がする。
読まれているあいだは何も考えられなかった。せっかく読んでいただけているのに榎木さんの声が頭に入らなかった。
榎木淳弥、実質虎杖悠仁に名前を呼ばれるという今後訪れるか分からないやばすぎる機会を逃してしまった。どうして本名で送らなかったのかと後悔した(傲慢)。
推しにお便り読まれてるうううう!!!!私が書いた文が推しの脳内通ってるううう!!!ってあとになって大絶叫した。
最後まで読んでいただきありがとうございました。呪術廻戦の沼は深い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?