曖昧なコーヒー店
ひとくち飲めば舌に広がってゆく世界。
目をとじるとどこか見えてきそうな景色。
穏やかな川のようにスッと、水を吸う布のようにじんわりと、身体(カラダ)の中へと静かに染み込んでくる。
空高くふく風はなんの雑味もなく、ほどよく気持ちいい。それは口に広がるコーヒーの香りとうまみの世界。
朝の優しい日に包まれた町に
静かに流れる時間と人々。
カウンター席では二人の男性が外を眺めながら無言でコーヒーを手にとり
ボックス席では静かに、でも楽しげにはずむ言葉たち。
テラスではパソコンから軽やかな音が聞こえ、時折カップを手に取る人。
ぼくは一人手作りたてのクロワッサンを食べながらコーヒーの飲んではボーっとする。
ここはポートランドのどこかにひっそりとある小さなコーヒー店
ちょうど二年前にポートランドに行ってた時に書いていた文章達。今頃見つけたので第一回目の投稿に載せてみた。
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