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『夜に駆ける』はなぜこんなに流行るのか? 原作『タナトスの誘惑』の読後、気分が晴れるのはなぜか?! スピリチュアルカウンセラーの視点で読み解きます!②最終章

【タナトスへの挑戦~「タナトス」は本当に「僕」の手を引けたのか?~】


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『タナトスの誘惑』が読後、爽快にさえ感じるのは、作品の中で少女(タナトス)が「僕」の手を引いたように見えて、実は「タナトス」だけが昇華したからではないかと思いました。

「タナトス」とは人の心の中に実際に存在するものです。

では、人の心の中とはどういうことかといえば、それは人生という名の「物語(ストーリー)」のことです。

「タナトス」とは形も実体もありませんが、人の人生の「物語の中」に実在します。だから「タナトス」は人を殺しもするのです。それが人の「人生」となるのです。

ここまでは、大丈夫でしょうか?

そして、「僕」とは作中のフィクションであり、実在はしていません。つまり、「僕」が死のうがどうしようが、実在してないので、実際には誰も死んでいないのです。「僕」という人間が実在できる次元は、現実の次元だからです。

しかし、「タナトス」は違います。

「タナトス」は「物語(ストーリー)の中」にこそ実在するものなので、こうした作品(物語の次元)の中では「タナトス」だけがリアルの存在なのです。

ここでは、「僕」のほうが非リアルなのです。ここで主軸が逆転することに気づけるでしょうか?

その「僕」が「タナトス」に促され一緒に夜へと駆け出して、「僕」も「タナトス」も向こう岸へと旅立ったとしても、それは「タナトス」だけなのです。

そうして、これがフィクションだと気づける人は、心の中の「タナトス」だけが昇華した感覚になるのです。

それは「僕」が「自分」に重ならないということです。

だから、スッキリした爽快感を感じるのではないかと思いました。

それだけ「タナトス」はモヤモヤした気持ちを抱え、向こう岸へと行きたくてウズウズしているのだと思います。だから、行けたとき爽快な気分になるのです。

そしてみんなの中の「タナトス」だけが昇華したのです。

しかし、これがフィクションだと気づけない、純粋で素直で正直な人は「タナトス」を自分の心の中へと実在させてしまうのです。ここが危険なところです。

そこで、この作品の「タナトス」の持つ甘美な魅力はそのままに、しかし「タナトス」だけを昇華させるべく、たくさんのクリエーターの方たちが、ポップなアニメショーンとして描き、曲調も明るいものにし、爽やかな歌声で軽快に歌い上げることで、人々が「もっと観たい!」「もっと歌いたい!」とすることに成功したのです。

それは、「もうやめてしまいたい」ではなかったのです。

「もっと観たい」「もっと歌いたい」になったのです!

そうして「タナトス」を「エロス」へ(もっと見る、もっと歌う、をチャレンジしたい!ということであり、もっと生きてもっと楽しさを体感したい!ということを)クリエーターの方たちが転換させたからこそ、流行ることのできた事象だと思いました。

転換させたい熱い思いがあったからこそ、みんなが鑑賞できる、口ずさめるものへ昇華することに挑戦してくれた「クリエーターの方たちの愛の軌跡」だと思いました。

【この世の嘘を暴き、もう本当の自分を知る時期にきている】

『夜に駆ける』が流行ることができたのは、「ない」から感じてしまう、死んでしまいと思う気持ちこそが嘘であり、初めから自分たちは満たされ、何も欠けていない、ここにただ存在しているだけで素晴らしいのだと「気づくフェーズ(段階)」に人類がきているよ、というサインであり事象なのだと思います。

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これから人類は、自死のカラクリに気づき脱却できるということです。

しかし、その過渡期は必ず存在するでしょう。

だから、その圧縮に耐えられない人たちも少なからずいると思います。
しかしそうであっても、魂は永遠です。

また、気づけばいい…。

私たちだっていつか逝くのです。

そうして「気づき」の波がもっと大きく押し寄せて、みんなの心へ広がれば、いつかどこかの地点で、そのような経験を持つ魂の人も

「魂ってどれだけ自分が素晴らしいかを知るために生まれ変わってるのか!じゃ、そう気づけばいいだけなのか!な~んだ!!」

と気づけるのだと思います。

そう誰でも気づける日が来るために…。

今私たちができることは、自分がこの瞬間に気づきを深めておくしかないと思います。

それは「気づきの大きな波」をつくるためです。

そして今自分が気づくのは、いつか、誰かの気づきのために…なのです。

こうしたことは、そのまま「スピリチュアリティ」であり、隠されてきた「スピリットの真実」をもう知る時期がきたということだと思います。


さて、その諸々に気が付けた時、R15指定だからこそちょっと怖かった『タナトスの誘惑』も、全然違う気持ちで読めるようになれたのでないでしょうか?

みなさんにもそう読んでいただければ幸いです。

【最後に…】

「♪二人、今、夜に駆けだ・し・て・く~……

あ~!ズレたーー!!!もう1回、もう1回~!!」

と、娘と一緒にこの歌を歌いながら

「タナトスは、思いが遂げられたんだね」と今は穏やかに、ただただそう思うのです。

そして、エンターテイメントの素晴らしさを体感しながら、クリエーターの方や、またその他のすべての物事に尽力してくださっている方たちの愛情も感じながら、明日もまた新しい気づきへとまい進していきたいと思っています。

色々、つらかったり、悲しかったり、事象は否応なく襲いかかってきます。

しかしこのスピリチュアリティを皆さんにももっと知ってもらいたい!

そう思い、私も尽力していきたいと思っています。

ではまた、次回のその時まで……♪ オーヴォワ♪


♪沈む~ように~ 溶けていくように~

♪二人だ~けの 空が広がる夜に~

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