痛みの記憶
「あのね、同じ苦しみは再生されないから、大丈夫だよ。」
あの時感じた痛烈な痛み
もう乗り越えた、と思っているけれど
心の奥底ではまだずっと痛くて
また同じことが起きたらと想像したら怖くて怖くて
だから二度と同じことが起きないようにと
あなたはたくさんの工夫をしながら生きている
その全てに気がついた時
あなたはあなた自身にどんな言葉をかけるだろうか
私はあなたにこんな言葉をかけたい
「あのね、同じ苦しみは再生されないから、大丈夫だよ。」
似たようなことはまた起こるかもしれない
いくら避けようと努力をしても、起こる時は起こる
それはこの世界のリズムのようなもので抗えない
だけどね、それが起きた時、あなたは前とは違う
まず、あなたはその痛みを知っている
はじめてじゃないから、その痛みの正体を知っていって、前ほど混乱しないはず
混乱しないから、きっとその痛みを前よりもずっと上手に扱える
そして何とか前を向いてまた歩き出した経験だってある
どこまで落ちたってまた前を向けるんだという誇りと希望を、あなたの身体は覚えている
そして、前にそれが起こった時と、今度起こる時とでは、あなたを取り巻く環境だって違う
前とは違うサポートシステムがそこにはきっとあって
それを上手に頼ることも、今のあなたはきっと出来る
痛みは心の奥底に変わらずあるかもしれない
だけど全ては変化し続けている
あなたの心も、頭も、周りの環境も
「だから、苦しみが全く同じように再生されることはないんだよ。
大丈夫。安心して生きてみようよ、私と一緒に。」
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