見出し画像

夫婦でチームコーチングを受けてみた

この度、夫がお世話になっているコーチの宮本大輝さんからチームコーチングを4回にわたって受けさせていただいた。

その過程の中で、学べたこと、成長できたことが沢山あったと思うので、以下にてシェアさせてください🙋‍♀️

1つの生命体

宮本さんのチームコーチングで何度も言われたこと、それは「お二人を1つの人格、生命体として扱わせていただくね」ということだった。

最初は慣れない感覚ではあったが、夫婦で1つの生命体として扱われ続けることで、自分の意識にもそういう風に徐々に刷り込まれていった。

それは結構良いことだった気がしていて、発展した感覚としては、相手への不満、特に「私ばっかり頑張っている」みたいな感覚がほとんどなくなった。

うーんと、例えば、意地でがんばることとかって、ないですか?

「私はちゃんとやってるんだー!どやー!何も言わさへんぞー」みたいな感じで。

お恥ずかしながら、私はこれまで、そういったことが何度かあったと思う。

けど、私が「頑張っている」のは「わたしたち」の幸せのためだし、「頑張る」のは、時と場合に合わせてできる方ができる限りでやればいい。

「自分自身」のためだしね、自分の都合で調整したらいいやん。

そんな風に、肩肘貼りすぎず、楽に捉えられるようになった(疲れて家事をやりきれない自分を責め過ぎないとか、意地になって頑張り過ぎないとか🙆‍♀️)。

ニーバーの祈り

夫と自分は、1つの生命体と捉えた際に起きてくる不具合、それは「(わたしの一部であるはずの夫が)全然思ったように動いてくれへんぞ!?」というストレス。

これを乗り越えるために、私は、以下の言葉を反芻させた。

神よ、私に変えねばならないものを変える勇気を、どうしようもないものを受け入れる静穏を、そして、それらを見分ける洞察力を与えて下さい

アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー(1892–1971年)の言葉

夫は1年前、健康診断で脂肪肝の診断を受けた。

なのに、夫はめっちゃご飯を食う。

私は夫に「マータイ(夫)と一緒に楽しく生きられる時間を出来るだけ長くしたいから、健康的に痩せてよ!」と何回も訴えた。

けど、マータイは1年経っても、いまだに脂肪肝マータイのままだ。

呆れ果てて「生きる気ないやろ!」というツッコミを入れたこともある。

私は、ここに対してストレスを感じていた。マータイはなぜ私の願いを無視するんか。

ただただ悲しかった。

けど、ニーバーの祈りを心の中で唱え続けることで、考え方が変わってきた。「健康な夫と長生きしたい」のは私だ。だから私担当の「変えねばならないもの」は何か?に着目しようと思った。

具体的にアクションしたのは以下の2つ。
↓↓↓

1️⃣食卓には必ずサラダと味噌汁を用意する🥗
夫が余分な糖質や脂質を摂り過ぎるのは、本来野菜などから摂取すべき必要な栄養素が足りてないからだと仮説立て。

2️⃣平日は弁当とドリンクを毎朝用意する🍱
・ドリンクは、プロテイン400mlと、無糖のレモンほうじ茶(※レモンほうじ茶は夫の好み)
🍋
・弁当の中身は「煮卵とブロッコリーとオクラサラダ」
🥦🥚
夫はかなり筋肉質であり、唐揚げを好んで食べる。そこから、タンパク質が不足していることによるドカ食いが起こっているのではないかと仮説立て。
なかやまきんに君が毎日、ブロッコリーとオクラとゆで卵を食べているというのを聞いた&メンタリストDaiGoも毎朝3つのゆで卵を推奨していた。
 →ゆで卵だと淡白すぎて夫は飽きそうなので、煮卵に変更。

通称「森の煮卵弁当」。
ブロッコリーとオクラは、自然解凍できる冷食(写真のはまだ凍ってる)。
※ま、は「マータイ」の「ま」。

これまで私は、「妻が夫の健康管理を担う」みたいな考え方が苦手だった。共働きなんだから、そんなの最終的には自分で管理してやと思っていた。

けど、いま現在、夫は現場での勤務、自分はフルリモート勤務という環境になった以上、私の方が料理に使える時間が長い。

そして、私の作るものが夫の健康に多少ならずとも影響することは必至だ。

私が夫と長生きしたいからやるんだ。

そう決意して、毎日早起きして森の煮卵弁当(🌳🥚✨)を作り続けた。

2週間ほど経った頃、マータイ(夫)の体重が2kgほど減っていた!これはめちゃくちゃ嬉しいことだった。

毎日同じメニューだが、いまのところ、「満足度高い🤤」と言って食べてくれている。(と、同時に「いつ飽きるかわからんけど」も言われているw)

対立の炎にとどまる

ここ半年ほど、夫婦でブームになっている(?)本「対立の炎にとどまる」。

この本は、対立の炎が生まれた時、それを無理に消火することもなく、炎に燃え尽くされることもなく、その炎の中にとどまって気付きを探求する
ことの大きな価値について教えてくれている。

我ら夫婦も盛んに燃え盛っていた。たとえば、「(余裕のない私)不満をグチっぽく伝える」→「(余裕のない夫)逆キレ&ブチ切れる」→「(余裕のない私)感情的になってキレ返す」というパターンが王道だった。

「炎の中に止まって気付きを探求?めっちゃ難しくね?」と思っていた。

チームコーチングセッション3回目。

ちょうど生理前でPMSの特に精神的な症状がピークを迎えている頃だった。
ある話題になった際に私は感情的に反応して泣き出してしまった。

「それめっちゃひどない?私が最近努力して成長してきていることとか全部無視やん😡

その瞬間、同時に
感情的になって、泣き出してしまったことが、とても恥ずかしいと思った。

プライドが高い私は、夫が宮本さん(コーチ)に対して、私の過去の未熟な部分を晒してしまったことを非常にストレスに感じた。このことは割と瞬時にメタ認知できた。

なので、
・急に泣き出してすみません
・PMSでメンタル絶不調です
・プライドが高いので、未熟さをさらされたことに過剰反応しました

を一応きちんと場に出してお伝えした。

宮本さんは、この状況を適当に収めることをしなかった。
私の感情をちゃんと出し切らせ、「努力して変わったことが無視されているような気がして辛かったんですよね」と受け止めてくれた。

と同時に、マータイの意見も聞き、寄り添い、対立の炎の中にとどまらせてくれた。

「まーさん(夫)はただロードリームとして(愛さんが成長したことは認識しているが、今後再び同じトラブルが起こる可能性がゼロじゃない、という意味で)ブレスト的に出されたんですよね」などと冷静に状況整理してくれた。

また、それに呼応するように夫も「妻は精神的にすごい成長を続けていて、もはや自分よりもよっぽど高いレベルにいると思う」などとコメントしてくれた(多少ご機嫌取り的な要素があったかもやけど、問題ないぜ👍)。

対立の炎が、とってもあったかく優しい炎に変わっていくのを心地よく感じていた。

最後に、「自身が感情的になったことをこんなにも客観視して伝えられるのは、愛さんがとても成熟していることの証ですよね」と宮本さんからもフィードバックいただいた。

未熟さを恥じて話していたところに、そんな言葉をいただけるとは思いもせず、非常に嬉しく感じた。

アワーコーチ宮本さんと恵比寿さま(恵比寿さまの画像はイラストセンター様から拝借)

こんな、あったかくて寛大な、恵比寿さまのようなコーチがいたからこそ、私たちは対立の炎の中にとどまることができたんだと思った。

そして燃え盛った炎は、キラキラの灰みたいになって、私達夫婦の手元に残った。

そしていまもそれを、大切にお守り袋に入れて持ち続けている感じがしている😌


どんな人がかっこいいか

非常に恥ずかしい話だが、あえてお伝えしたい。

私には、金銭的に豊かな人を過剰に評価する、資本主義的な価値観があった。金銭的な豊かさには運の要素も大きいかもしれないが、その状態をキープできているのは、ある程度の勤勉性や専門性があるからだ、と認識していた。

そして、自身の希望年収水準にまだ到達してない自分は、人間としても低いレベルの人間なのだと、無意識的に思ってしまっていた。

けど、徐々に自分の考え方に変化が起きてきていた。

その変化を明確に感じたのは、宮本コーチから以下の図を見せてもらった時だった。

Generative Team Coachingで大切にしているGENERATIVEモデル(哲学)。
どんなものにも春夏秋冬のようなフェーズがある。
それぞれのフェーズで重要とされていることに逃げずに向き合うことで、季節が巡っていく。

初めは、新しい生活をエンジョイする🌸(フェーズ1・春)が、ちゃんとエンジョイすればするほど、対立や分断が必ず起きる🔥(フェーズ2・夏)
そしてその対立をスルーしてしまうと、なかなか次のフェーズに行けずに、何故か、似たような別の課題が繰り返し巡り合わされる。
逆に、しっかり向き合うことで、相手の立場を感じられるようになり、相互交流のようなことが起こる🤝(フェーズ3・秋)
すると、偶然性のようなものに助けられながら、違うフェーズに入っていくことができる💎(フェーズ4・冬)

それぞれのフェーズで重要となるのが、以下のようなあり方。
========================
🔹遊び心と創造性
🔹薪を燃やす(心にある火種を燃やし切る)
🔹コンパッション(慈愛を持って相手に伝える)
🔹インタービーイング(お互い繋がりあって存在していることを感じる)
🔹エルダーシップ(俯瞰した老賢人のような在り方)
========================
これらと真摯に向き合うことで、季節が循環していく。
そして、この季節の循環は、チームにとっても、個人にとっても、非常に実り多きものとなる。

宮本コーチからお話いただいたGENERATIVEモデルのご説明

この話を聞いて改めて、1つ1つのプロセスを味わい大切に向き合うことの価値を実感した。

どんなにしんどい事も、乗り越えたあとには大きな実りがあり、それが私の人生を豊かにしてくれている。

起こった現象は変えようがないが、そこに対して、どう向き合うかは、いつも今決める事ができる。

このことを思うと
「人の素晴らしさは、外面的にどんな現象がその人を取り巻いているかでは決まらない」
と、自分の未熟な考えを見つめ直すことが出来た。

どんな現象にぶち当たっていようが、いま自分の弱さを受け止め、その上で真摯に課題に向きあい、ベストを尽くしている人が一番かっこいい。

世間的に成功していようがなかろうが、お金を持っていようがなかろうが、見てくれがよかろうが悪かろうが、それは全く関係ない。

そう捉えることで、「いま」の自分を愛すことが出来た。

そして、自分を愛したいから、「いま」とちゃんと向き合い、日々の瞬間瞬間を大切にしたいと強く思えているし、行動もついてきている。

わたしの価値は、わたしの過去や、
過去からの結果には依存しない。

いま、何をいちばん大切にし、それに対してどれくらい真摯に向き合えているかで決まる。

いつも、いつも、いまこの瞬間に決まっているのだ。


欠けているから、全体である

セッションの最後に宮本コーチが投影してくれたスライド。
こちらもGenerative Team Coachingでとても大切にされている価値観。

これを見て、なぜか涙してしまった。

相手が足りない部分を相手のせいにして嘆くのではなく、そこを自身が成長して補ってあげることの尊さ(その過程はめちゃくちゃハードではあるが😂)。

一人では達成できないことをチームで達成していくことの面白さ。

人生の面白みが沢山詰まった言葉だと思った。そこには色んな意味での深い「愛」がある気が、なんとなくした。

だれかを嫌いになりそうな時、自分の至らなさに落ち込んでしまう時、
「欠けているから、全体である」
この言葉を思い出して、自分に対して、他人に対して、ちょぴっと優しくしてみたい。

--

宮本さん、たくさんの学び・ギフトをありがとうございました🫶


マータイ(夫)視点でのふりかえり記事はこちら↓

Generative Team Coachingについてもっと知りたい方はこちら↓

コーチ宮本大輝さんについてもっと知りたい方はこちら↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?