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4/17 AM7:55

沖縄の天気予報は当てにならない。今日の天気は「曇り」予報だった。
目覚めて遮光カーテンを開けると満点の青空が広がっていた。ケータイで天気予報を確認する。沖縄本島が真っ青になっている。これは雨を表現しているから、今はこんなに晴れているけれど、恐らくきっと今日はいずれ悪天候になるのだろう。
沖縄の天気予報は当てにならないが、沖縄の空が即座に様変わりするのも知っている。要は、その時その時の状態を受け入れるほかないのだ。まるで人生のようだと、沖縄の天気に触れるたびに思う。

晴れをそのままにしておくのはもったいなくて散歩に出た。
沖縄の朝は早い。動物たちは早朝から鳴き始めるし(しかもかなりの大音量で)、働く人たちの時間帯も早い。
沖縄は弁当文化があって安価で大容量の弁当屋があちらこちらに点在している。名物な弁当屋さんもあって行きたいのだが、開店時間が早くて未だ行けていない。
散歩に出たらすぐに建設会社に出会う。重機の機械音が鳴っていて、もうすでに業務は始まっている。背中がジリジリ熱い。太陽もフル回転で仕事をしている。
沖縄の朝は早い。

強い光を跳ね返す沖縄の植物たちが好きだ。濃い緑色は太陽の光を受けると「パン」と弾けるような輝きを放つ。力強い生命力を感じる。
散歩の途中で緑のトンネルに出会う。どこぞのけやき通りのような整備されたものではなく、ほとんど無法地帯な緑のトンネルはそれぞれの緑がやりたい放題だからか、私も解放される。ありのままの緑は生命力に溢れていて無邪気で生き生きしている。それはきっと人間も同じなんだろうなぁなど、ちょっとだけ哲学的なことも考えたりする。

今は月桃の季節。今日の月桃は朝露なのか雨なのか、はたまた湿気なのかは定かではないが、その可憐な蕾に雫が滴っていて魅惑的だ。
水に滴るいいオンナ。オンナに潤いは必要だと、月桃を見て改めて。
潤いを受けて花開く月桃を見て、あぁこれも生命力だと思う。
オンナの生命力、オンナの在り方、オンナの生き方を、月桃から学んだ朝。

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