夏イベント報告☀️🧢🦠
先週、香竜館学習塾 夏イベント第2弾が、無事終わりました。パチパチパチ…
来てくれたみなさん、ありがとうございました。
わたし自身リフレッシュができ、とっても楽しかったです。
今回は夏の作文教室にちなみ、物語仕立てで様子をご報告します。誰が主人公かは、予想してみてくださいね!
では、いってみましょう。
『おしゃれと微生物とマンホール』
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「今日はお姉ちゃんがお母さんの代わりだね。」
黒いワンピースに、白い帽子をかぶったT先生が、集合場所の駅で会うと、そう言った。
今日は塾の社会科見学。夏休み前、「水」をテーマに1ヵ月間勉強した。「生活の中の水の循環を知る」と言う理由で、再生センターを見学することになった。
まだ8時前なのに、日差しがじりじりと照りつける。中学生のお姉ちゃんが一緒について来てくれたのが、まるでお母さんのようで心強い。
同級生のNちゃんは先生を見ると、
「先生、いつもよりおしゃれしたでしょう」と言った。先生は
「普段通りだよ」と言って笑った。
車両がピンクの「さくらトラム」に乗り換えて降りると、駅から三河島水再生センターまで、ずっと緑のカーテンが続いていた。西洋アサガオのハート型の葉の重なりに濃い紫の花がポツポツ見える。
入り口の石に「日本の下水処理発祥地」と刻んであり、正面にはその赤茶色の建物が見えた。ここはもう使われてなく、国の重要文化財になっている。
職員さん2人と、もう1人も出迎えてくれた。水色の地球儀に大きな目、マンホールの帽子をかぶった「アースくん」だ。
最初に下水道の仕組みを動画で見せてもらった。その中で下水道のためにやってはいけないことがわかった。それは、
●⚫️●
油やゴミ、熱いお湯を下水に流してはいけません⚫️●⚫️⚫︎
ということ。お母さん、お父さんにも知って欲しいな。
東京都の公式チャンネルより
【ポタンとマリンの下水道大冒険】
実際に歩いた工場の内部は、一面灰色の世界だった。一部分だけ、微生物がブクブク泡を立てるのが見えただけで、あとは全てふたで覆われている。
微生物は人が出した汚れを食べてくれている。
微生物と聞いて「ウヘェ、気持ち悪い」とNちゃんと顔を見合わせてしまった。でも、「これは自然の中のどこにでもある仕組みで、だから、水道の水は安全なんだよ」と職員さんが教えてくれた。
見学を終えて、いよいよお昼の時間だ。処理施設の屋上には、公園と池とアスレチックがあった。スカイツリーも見えた。
「こわい!」「楽しい!」「もう一回!」と遊ぶうちに帰る時間になった。駅までの長い坂道を一気に駆け降りた。電車ではあっという間にNちゃんも私も眠ってしまった…
北綾瀬駅から香竜館までは歩きだ。
「帰ったら、特別にカルタとりとお楽しみ会をしましょう」と先生が言ったので、みんなの足どりが軽くなった。
帰り道、私もNちゃんも「東京下水道」のマンホールのふたを見つけた。「おすい」「うすい」、サクラとイチョウ、ユリカモメのイラストが描いてある。
「今度はカラーのふたを見つけたいな」と思った。そして、
「もう一回今日のところに行ってみたいな」と朝からの出来事を思い出していた。
太陽が横から照って、顔をほてらせた。香竜館はもう目の前だった。
(おわり)
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