予想通りの展開に、ニヤリ
全くもって、予想通りだ。
ゴールデンウィーク明けの今朝、8歳の息子の「学校行きたくない」が発動した。
「だって、今日体育があるんだもん」
息子は体育が嫌いらしい。
普通の「行きたくない」にプラスして、体育がある日はそこに「超」が乗っかる。なので、今日は「超行きたくない」になる。
「そっか、そっか〜。でもダメー」
この展開を見据えていた僕は、ゴールデンウィーク中に1つの布石を打っていた。
時は5月3日に遡る。
息子と2人でイオンに出かけた。目的は息子に2ヶ月遅れのご褒美を買いに行くためだった。僕が病気でこの4ヶ月間どこにも連れていけていないこと&3月末に2年生を無事に修了できたので、何か欲しいものを買ってあげるという約束をしていたのだ。
イオンのおもちゃコーナーで「好きなもの選んでいいよ」と言い、息子を放った。
しばらくして息子が選んだのは、Nintendo Switchの「スマッシュブラザーズ」というゲームだった。
「これがいい!」
息子は嬉しそうに持ってくる。
「いいよ、分かった」
渡されたゲームのケースをレジに持っていくところで、ふと思った。この連休が楽しければ楽しいほど、終わった時の反動は大きくなる。連休明けに「学校に行きたくない」と言い出す姿が目に浮かんだ。
「これ買ってあげるから、ゴールデンウィーク明けはちゃんと学校に行きなよ」
後出しのように付け加えて言うと、息子は「うん、行く!」と簡単に返事をした。
その時僕は、心の中でニヤリ。
言質は取ったぞと思った。
そして、連休明けの今日を迎えたのだ。
「ねぇ、とっと。学校行きたくない」
今にもグズりそうな息子。
「なぁ、スマブラ買ってあげたじゃん?学校行くって言ってたよね?」
ハッとする息子。
そこからの動きは速かった。用意されていた朝ごはんを食べ、着替えて、すぐに学校へ行く準備を完了した。
「帰ったら、一緒にゲームしようね」
そう言うと、息子はハイタッチして玄関を出て行った。
なんだ、やればできるじゃん。
こうして登校班の集合場所へと歩いて行く息子の背中を見送ったのだった。
そして僕も会社へと出勤。
自分のデスクでニュースをチェックしていたら、気になる見出しがあった。
『退職代行GW明け依頼殺到 1日で驚異的な数』
あ、息子だけじゃなかった。
休み明けの「行きたくない」は、こどもに限ったことじゃないんだなと実感した。
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