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こうだったらいいのにな、がカタチになると強いと思う

いつものようにスマホでSNSのタイムラインをスクロールしていた時に、ふと目が留まったものがあった。それは「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という映画の広告。

物語の舞台は2020年、コロナ禍真っ只中の日本。未曾有の危機に直面する政府が実行した最後の手段、それは「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」ことだった。

https://moshi-toku.toho.co.jp/

あ、これ面白いかも。

なんとなくピンときた。
まだ公開前なので、ストーリーなどを詳しく知っているわけではない。ただ、あらすじなどを読むに、このタイミングでこのテーマは世の中にハマる気がしたのだ。

ここからは、あくまでも個人的な考察なので、流し読み程度にどうぞ。

この映画のアイデアの根底にあるのは、政治不信なんじゃないかな、と思った。
最近はテレビをつければ、裏金問題とか増税とか「ハァ」とため息がでるようなニュースが毎日毎日流れている。そんな中で、誰もが一度はぼんやりと想像する。

「誰かヒーローみたいな人が出てきて、ビシッと日本を仕切ってくれたりしないかなぁ」

この映画の出発点は、まさにコレなんじゃないかと。ここから考えが派生していって、「徳川家康に任せたらどうなるだろう?」「織田信長がいたらどうなっただろう?」と、発想を膨らませていく。それでこの映画が出来上がったとしたら…。

…なんて、考え過ぎかなー。
でも、アイデアの発想法ってこんな感じなんだと思う。以前、有名な広告クリエイターが「世の中で『良い』広告ってなんですか?」という質問に「企業が抱えている課題を解決している広告」と答えていた。

今回の映画で、世の中の課題が直接的に解決されることはないと思う。ただ、今政治に対してモヤモヤしている人は、観ることでその気持ちがうまく昇華されたりするんじゃないかな。
そういう意味では、タイミングが良い映画だなと思った。

そして、改めて創作の原点的なものを考えるきっかけになった。世の中の「こうだったらいいのにな」を見つけて、ストーリーにしてみる。そこで共感を集めることができたら、『良い』とされるのかもしれない。

ちょっと考えてみようかな。

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