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写真に写った先生は、今も変わらず元気そうだった

仕事から帰ると、リビングのテーブルにパンフレットのようなものが置いてあった。よく見ると、8歳の息子が通う小学校のPTA広報誌。そこには、学校の先生達全員分の紹介が載っていた。何気なくパンフレットをめくってみる。息子の担任の先生以外は知らない先生ばかり…そう思っていた。

…ん?

教頭先生の欄に載っている先生の名前と顔に見覚えがあった。しばらくジッと思い出してみる。ハッとした。そこに写っていたのは、僕が小学6年生の頃の担任の先生だったのだ。

うっそ〜!教頭先生になってたの?!

僕が小学6年生だったのは、27年前。宮崎県の北の方、日向市という町に住んでいてその校区の小学校に通っていた。その時の担任が、巡り巡って息子が通う小学校の教頭先生になっていたとは。

これをきっかけに、6年生の頃が色々と思い出されてきた。その先生を覚えていたのは、僕の担任だった時に結婚をしたからだ。
サプライズで、先生の結婚式で流すコメントや歌を録音したのを覚えている。後は、卒業式の後のホームルームの時間に、先生がギターで弾き語りをしてくれた。曲は「あいかわらずな僕ら」。今調べてみたらB'zの曲だったとは。これも知らなかった。

今もし声をかけさせてもらったら、向こうはこちらに気付くだろうか。30年近くも前の生徒のことは、さすがに覚えてはいないだろうな。

でも今も尚、先生でいてくれていることがなんとなく嬉しかった。これまでの人生の中でたくさんの人達と出会って別れてきているが、再会できる人達なんてほんのわずか。日々移り変わっていく世の中で、変わらずにいてくれることにホッとする。
写真に写った先生は、元気そうだった。今度何か学校行事があった時にタイミングが合ったら「先生!」と声をかけてみよう。

そういえば、あの頃同じクラスだったみんなは今でも元気に暮らしているんだろうか。
どうなっているのか今は全然分からないけど、会ってみたいなと思った。

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