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体と向き合う

やっぱり少し焦るなぁ。

足にできた紫斑を手でさすりながら、むくみや腫れをチェックしてみる。体は少しずつ回復してきているのだが、紫斑は1度消えても週に1回は必ず再発してくる現状。

これ、治るのかね?

誰に尋ねるわけでもなく、部屋でぽつりとつぶやく。

IgA血管炎に罹ってからというもの、今年に入ってまだほとんど出社しての仕事はできていない。気が付けばもう2月7日。1ヶ月以上、自宅にこもっている。紫斑が出るのが怖くて、外出もろくにできていない。外に出るのは、通院の時くらいだ。

1週間、平日も休日も変わらない暮らしをしているのに、紫斑が出たり引いたりを繰り返すから不思議だ。ずっと寝て安静にしている日に紫斑が出たりすると「これ以上どう安静にすれば良いのよ?」と、回復の目処が見えず気持ちが沈むこともある。

ただ、何度も同じような流れを繰り返す中で、自分の体のなんとなくのサイクルが見えてきた。
なぜか火曜日〜水曜日に紫斑が再発する。そして木曜日〜月曜日で時間をかけてゆっくりと引いていく。この繰り返し。

最近の唯一の救いは、再発時の紫斑のピークは少しずつではあるが弱くなってきている気がしていることだ。

最初は手足、腰あたりまで紫斑が再発してきて「マジかよ、勘弁してくれよ」という感じだった。皮膚が内出血する関係で、肌が荒れて痒くなったりもする。再発する度に「内出血が内臓に侵食するくらい悪化したらどうしよう」と悩むことが多かった。

今では「あーはいはい」といなせるくらいに落ち着いてきた。症状も、気持ちも。

明確な治療法や薬がない以上、自分で自分の体と向き合うしかない。
何をしたら紫斑が出るのか、何をしたら出ないのか。対処療法で出されている薬も、合う・合わないがある。

ただ、1ヶ月前と比べて確実に症状は改善してきている。先月の1月7日は、まだ足が腫れたりむくんだりして部屋の中を歩くのにも苦労していた時期だ。今ではスタスタと歩けるくらいまで回復している。
ゆっくりではあるが、地道に一歩一歩回復への道を歩むしかない。

あー焦っても、考えても、どうにもならない。
仕方ない。

夕方4時に「ふあぁ」と出るあくび。
外では帰宅する小学生の声が聞こえていた。

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