見出し画像

考え方2タイプ「家族の身支度」

\ワーママは『調整力』を磨きなさい。/
働き方コンサルタント、保育園園長の坂東愛子です。

考え方2タイプについて、「家族のことを聞きたいです」というリクエストをいただきましたので、本日は家庭での例をお話したいと思います。

3人家族の坂東家の場合、私が「ゴール追求型」」で夫が「フレキシブル型」で、お互いその傾向が強い2人です。息子はどちらかというと「フレキシブル型」なんですが、少し私に似て「ゴール追求型」の部分も持っているという性格です。
そんな3人が一緒に生活をしているわけですが「ゴール追求型」が強いのは私だけ。基本的に夫と息子は細かいことは余り言わないようなすごく自由な性格、ラテン系な二人です。
このように性質は違っても楽しく生活はできるんですが、夫と息子はやらなきゃいけないことなかなかやってくれないということで、以前の私もいつも怒っていました。

怒るってすごくエネルギーがいりますし、怒ったところですぐに結果がでるわけでもないので、物事がなかなか進まなくて苦労しますよね。多分、世の中の多くのママは日々、パパや子供たちを怒ったりヤキモキしているのではないでしょうか。


まずは自分のタイプを知ること

まず大事なことはママが自分のタイプを知ること
私がそうなんですが、「ゴール追求型」さんがママの場合、カッチリキッチリが好きなので、まず自分は生真面目にスケジュールを決めないと満足しないんだということ、あとは予想以上に予定を詰めている、ということを理解することが大事です。
自分だけではなく家族の予定も詰めているということをまず知る。
これが一番大事になります。クセを知るですね。

相手が同じ「ゴール追求型」なら一緒にやってくれますが、相手がフレキシブルだとそうはいきません。感覚派の人たちなので、響いたことしかやってくれない。

自分はキッチリしすぎているのでまずは目標を落とす。
できなくてもいいことをきちんとと決める。
全部やって欲しいと思うんですが中々そうはいかないので、8割できていればOKと、まず自分の方を制御するのがひとつ。これですごくラクになります。


どうしてもやって欲しいことは〇〇を作る

そうはいってもやって欲しいことはありますよね。
そんなとき「フレキシブル型」さんにはルールを作ることが有効です。
その都度その都度お願いするのだと、相手にやりたいかやりたくないか判別されてしまうんですね。で、やりたくないときにはやらないとなってしまうので、やる気をアップさせるための工夫が毎回必要になります。それは実際、日々の生活の中では難しいじゃないですか。
なので、絶対的家族ルールを作る
朝のルーチンや、帰宅したらこれ、寝る前にはこれをする、休日はこれをする、など。
気分が乗る、乗らないじゃないよ、やらなきゃいけないことだよ、という「絶対的家族ルール」。
ポイントは日によって変えないでなるべく毎日同じルールでやっていくこと。クセ付けさせる。そうするとさすがのフレキシブル型さんも気分関係なく行動してくれるようになります。


「ゴール追求型」さんはルール化しなくてもある程度自分で考えながらやっていける。これはずごい能力だなと思います。
でも「フレキシブル型」さんに同じことを求めてもできないんですね。

例えば朝の子供の身支度。気分が乗るときは自分でやるけれど、乗らない時は全くやらない。そういうときにオススメなのが朝の身支度表です。これもルール化ですね。

我が家の息子も「フレキシブル型」の傾向が強く、かつ男の子なので6歳頃から朝の身支度チェック表を作って使っています。
最初はママが一緒にやったり、可愛い柄の表でテンションをあげるのもとても良いと思います。我が家は小学生になってからはExcelで作ったシンプルな表を使っていますが、朝起きたら上から順番に、ご飯を食べて~着替えをして~洗顔、歯磨きをして~靴下を履いて~帽子を用意して~ランドセルの中をチェックして…と一つ一つの工程を書いて本人に鉛筆でチェックさせています。


心理的に、人は見えていると「やらないと」という気持ちになるんですね。「フレキシブル型」さんはにはそういう性質を活用していく。

フレキシブルさんがつらいのは、自分でチェックリストを作ることなんです。
自分では作れないけど、人が(「ゴール追求型」さんが)作ったものを使うのは大丈夫で、最初は嫌がることもありますが、気持ちを入れず淡々とやることはできるのでオススメです。


ルール化した後は「ルーチン化」

我が家はパパも「フレキシブル型」なので、さすがにチェック表までは作りませんが、必ずやって欲しいことに関しては徹底的にルール化しています。

よくあるのが、お風呂場や洗面所の使い方について。その都度注意することが多いと思うのですが、「フレキシブル型」さんは一つ一つをいちいち覚えていられないし全てを把握しきれないので、一度きちんと話をする機会をつくり、全体的なルールの説明をします。
それでも理解してくれない場合は、冷静なときにLINEでちょこちょこ伝えます。あとは実践のみなので、その都度、優しく「今度からはこうしてね」と伝えて、ルーチン化してもらいます。


ルール化したときに「ゴール追求型」さんは毎回できていないとモヤモヤするんですが、必ず目標は6~8割に、出来ていない時もあるというのを覚えておきましょう。

なぜそれをするのか、理由の説明も。

その時になぜそのルールにするかというのも伝えてあげると良いです
気分で動きたい「フレキシブル型」さんには、なぜそれをしないと大変なのかというのはきちんと説明したほうが良い。

ママの中には理由を言わない人が結構多いので、そうすると一方的に言われている=やらされているかたちになる。
子どもも大人も一方的に言われるのはすごく嫌ですよね。なので、その必要性は本人にも実感してもらう。「よくなるためにみんなでやろうね」と、それがなぜ必要かと、やって欲しタイミングをパパや子どもたちも伝えていきます。

長期スパンで見てあげましょう。

すぐに完璧にはできません。でも、やっていくうちに小さな変化ですが少しずつできるようにはなっているので長期目標として捉えることが大事になります。
特に子どもは1年くらいは見たほうがいいです。すぐにできる子もいますが基本的にはできないと思った方が長い目できちんとみれます。その子の自立にもなりますので長いスパンで考えましょう。

うちは男の子で発達がすごく遅かったのでルールが身につくのに2年くらいかかりましたが、チェック表やルールをもとにすると怒らなくても済むので、摩擦もあまり起きませんでしたよ。


最後に、子どもは長期スパンで見ることができても、パパ大人なのでつい「なんですぐにできないの?」と思ってしまいがちなんですが、男性は元々シングルタスク。
たまにとても几帳面な男性もいますが、それは一部。パパは「長男」くらいに思っていた方がいいですよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?