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【なぜ私がスキルコピーが上手になったのか】

能力がないと認めたら
“真似っこ”こそが
伸びる最短ルートだと確信した最近です。

音楽大学を卒業した私だけど
全然能力がなくて、音楽教室に勤める勇気すらなかった。

そんな私だったので、大学卒業後は
『プー子』でした。

私の特技は、音楽を聴いたら楽譜がなくても
ピアノで弾けること。

特に歌謡曲は割と時間かからず
自分で楽しめるレベルでは弾けちゃう。

今は。

でも、23歳、24歳の私は
そんな特殊な能力は全然持ってなかった。

流れてくるメロディーの音を当てることはできる。
でも、音楽を聴いて伴奏をつけてスラスラ弾ける。
なんて事はなかった。

恥ずかしい話、
歌謡曲すら全然聴いてこなくて

鳥籠の中の鳥状態で、
知ってる曲も自分が弾いたことのあるピアノ曲くらいしかなかった。

演奏で雇っていただいた銀座のお店のオーナーの意向で
ハワイアンミュージックをピアノで弾くために

楽譜がほとんど存在しないので
耳コピするしか演奏する方法はなかった。

お金がない私は
iPodなんて上等品は全く買えず

3,000円くらいの
ヤマーダ電機で1番安いMP3オーディオを買って

昼間の空き時間は毎日調音大会を
ファミレスで繰り広げてました。

なんの音を弾いているのか全然ピンとこなくて、
たった1小節の音楽を
何十回、何百回も聴いて
右手も左手も楽譜に全部書き留めていった。

その楽譜を握りしめて
夜銀座のお店でその曲を弾くのだ。

毎日毎日辛かった。

レパートリーがない。
商品がないのと一緒だ。

毎日、曲の仕入れに泣きながら必死でした。

2年くらいそのような音楽仕入れ生活を続けていたら

楽譜見て伴奏を考えてすぐ弾けるようになったり
楽譜がなくても音源があれば耳コピで伴奏作ったり

そんな能力が身について

宝塚歌劇団の方にも20名近く
劇団四季の方や歌手の方に
ショーピアニストとしてご依頼いただいたり
TUBEの前田さんの歌の伴奏もさせていただきました。

私の伴奏で
尾崎豊の『I Love You』を歌ってくださって
痺れたなぁ〜

という過去の私。

売れてるアーティストのように
素晴らしい曲が書けたり弾けたり
世界的ピアニストのように名誉のある賞をいただいたり
私そのものに能力があるわけではないけど

”そっくり真似る”

という技術をつけたからこそ
仕事になっていった。

ちょっと職人ぽいところがあるかもだけどね。

言い訳かもしれないけど、
クラシックの名ピアニストにならなくて良かった。
って心から今は思っている。

好きな曲を好きに自由に演奏ができるから。

クラシックの演奏で生計立てるのって
私には想像できない世界だけど

”そっくり真似る”
コピー技術だけで

20代から都内で温泉付きタワーマンションで
1人暮らしを楽しめた。

”真似る”
って恥ずかしいことって勘違いしてた。

でも、真似から全て始まるんだよね。

真似ができなければ、自分の得意や個性って見つけられない。

”真似する”大切さを
歩くジュークボックスと言われる
オーナーママから教えていただいて
心から感謝してます。

『あいちゃん、ほらね!私の言った通りだったでしょ!』

という声が天から聞こえてきそう。

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