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たったひとりいきなりの田舎移住ストーリー④

やぎのいる暮らしを求めて

田舎に暮らすなら”やぎ”を飼いたい!
なんとなく、東京にいる時からイメージしていたのだと思う。
当時は深い理由はなく、ただ飼いたいと思っていました。
やぎはおとなしい印象で、優しくてかわいい。
やぎのミルクは牛乳よりも人間に合っているということもありやぎのミルクでチーズを作ってみたいとか妄想していました。

東京時代に友人が青山ファーマーズマーケットに出店した際に出会った山梨のやぎちゃん

実際に移住を決める前に偶然にもご縁をいただいた方(たまたま知人の紹介で隣の席に座った方)との出会いの時に、何気なく将来やぎを飼ってみたいとお話ししたら なんと!!
「家にはたくさんやぎがいるよ!」と言われ驚きましたが、その後実際に田舎に移住してから連絡して子ヤギを譲っていただくことになったのです。
人生全ては未来から流れているのを実感する瞬間でした。

移住後、獣害の問題に直面して色々調べていたら「やぎがいると猿が来ない」
そんな情報をキャッチ。畑の周りにやぎを飼っていれば猿の被害にあわないということか〜と思ったこともあり、やっぱりやぎを飼おうと決めたのです。

耕作放棄地にやぎを迎えるために

2020年9月やぎを迎えることになり、そのためにご縁をいただき
自宅から車で20分ほどのエリアに耕作放棄地を借りました。
そして私の身長よりも高く伸びた草が一面に広がる500㎡の土地にやぎを迎えるための準備をすることになったのです。

随分長い間放置された土地。見渡す限り草ぼうぼうでした。

なんと、この土地を借りて3日後にやぎをお迎えに行くことが決まっていました。
とにかく、やぎがいられるスペースを確保しなくては!

ということで、まずは端から草刈りが必須でした。
移住から2ヶ月経って8月も終わりに近づいた頃、まだまだ暑い中で鎌一つが頼り。
鎌を片手に生い茂った草の前に立ち、やるしかない!

これまで鎌を使った経験もなかったし、全く未体験なことばかりでしたが
左手で目の前の草を掴んでは、ひと束ひと束鎌で刈ってをひたすら繰り返し
目の前のことに没頭、気づけば近所のおばさんが一緒にお手伝いしてくださったり

鎌で草刈りをしているのを見て、草刈り機を持ってお手伝いに参上してくれた方のヘルプもいただいたり
やぎを迎えるスペース程度は、ひとまず草を刈り3日後を迎えたのです。

暑くて汗が流れるのと後ろからの日差しでショートカットの首の日焼け対策にタオルは必須アイテム


まだまだ草刈りするスペースは果てしないけれど、ここまでの草刈りの数日だけでもミラクルの連続!
ご近所さんたちのヘルプなしではここまで到達できなかった。

東京暮らしでは、お隣さんさえどなたかわからないような生活でしたが
移住後はご近所さんみなさんに力をお借りしての日々。

たったひとり田舎に移住してきて、本当に一人では何もできないという現実に直面しました。
都会でも、人との繋がりの中で生きてきましたが
田舎では、特にアウトドアでの作業などひとりの限界を感じるのと同時に
直接的にみなさんとの関わりの重要性を実感しています。

さあ、やぎを迎えに行かなくちゃ!

次回に続く



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