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運命の出会いからジュエリーリフォームへ

上智大学独文科を卒業後、日本航空に勤務しておりました。成田サンフランシスコ便で機内サービスをした折、その後の私を変える運命の貴婦人に出会いました。

淡い黄色のカシミヤ・アンサンブルに真珠ネックレスとお揃いのイヤリングをした美しい女性。フェルメールの絵のような静謐な真珠の美しさに、身体の芯を貫かれた衝撃を受けたのです。

帰国したその足で本屋へ行って宝石の勉強を開始。翌日、シドニーのビーズ店で月の雫のようなフェイク・パールを見て衝動買いしてネックレスを作るうちに、本物の真珠で装飾品を作りたい気持ちが湧き上がり、GIAの宝石鑑定士の資格を取得するに至りました。

以降、現在まで15年に渡り、真珠と宝石に魅入られています。

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【好きなこと】
真珠とともに、香り高いワインとおいしい食事にも心が躍ります。ワインと食に夢中だった20代は、今より6キロ増しでした。蝉の声がアスファルトに染み入るこの季節、井戸の底できりりと冷やしたリースリングに癒されますね。

元来、フランスは、華麗なパリより素朴なアルザス地方が好きで、アルザスにあるミシュラン3つ星レストラン、「オー・クロコディル」のオーナーシェフ、エミール・ユング氏から、「好きなことを追求しないと後悔しますよ」とのアドバイスを受け一大決心をしてGIAで宝石学を学びました。エミールさんとの出会いがなければ宝石鑑定士になっていなかったでしょう。

ワインと食とアクセサリー作りは、私の、「ライフワーク三重奏」になりました。

【好きな映画】
ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演の「最高の人生の見つけ方(2007年アメリカ)。下品なのに憎めない…。そんな人間臭いニコルソンが好きです。

【好きな国】
オーストラリアのシドニー。海や山の素晴らしい食材が豊富で、ワインも色々な種類が揃い、リーズナブルで美味しい。

【好きな宝石】
ワインと同じで、1つに絞るのは難しい…。知的なサファイア、清涼感のアクアマリン、気高いアメシスト、圧倒的な存在感を誇るダイヤモンド。どれも魅力的だけど、私の誕生石であり、仕事の原点となった真珠が一番好き。ダイヤモンドが太陽なら、真珠は月。穏やかな乳白色に煌めきます。主張しすぎず、それでいて女性の表情を明るく装い、美しく演出します。

【ご挨拶】
焼き物が好きで、唐津や備前の窯元を訪れたことがあります。何度も通ううちに、唐津で自分の好みの器に出会いました。高名な陶芸家の作品なのですが、価格はとてもリーズナブル。シンプルなデザインで、毎日通っても飽きない食器でした。

ある日、その陶芸家の方からお話を伺う機会がありました。「私は、鑑賞のための器や、よそ行きの食器ではなく、毎日使うための皿や茶碗を作りたいと思ってます」この言葉がとても印象的で、私もそんなジュエリーを作りたいと考えるようになりました。

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金庫の中に大切にしまったり、晴れの席だけで重宝がられたりするアクセサリーより、毎日愛用してもらえるジュエリーを作りたいと思ってます。

新しい作品を考えることも好きですが、お母様やお祖母様から受け継いだジュエリーを使った「リデザイン」にも大きなやりがいを感じます。リデザインは、古いものを活かし新しいものよ作り出すお仕事。とても力が入ります。

お客様からのジュエリーリフォームへのお悩みはお気軽にご相談ください

お客様に私の作ったジュエリーを毎日使っていただく…。これに勝る喜びはありません。

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