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不妊治療からの妊娠

お久しぶりです。前回の投稿からだいぶ間が空きました。
これまで自身の不妊治療について発信してきましたが、
この度、不妊治療を経て妊娠に至りました。
今回は妊娠が分かったあとの出来事や気持ち面について
文章を残しておこうと思います。
内容について不快に思われる方もいらっしゃると思います。
今は妊娠に関する記事を見るのが辛いという方は
読まれない方がいいと思います🙇🏻‍♂️
ありのままを書いていますのでご了承ください。


不妊専門クリニックに通院して約1年半。
その間にたくさんの検査、採卵を3回、移植を3回を行い
3回目の移植で妊娠に至りました。

陽性判定をもらってから4週〜8週の間は出血があり、
鮮血(多い時で生理3日目くらいの量)や茶おりが
出たり止まったりを繰り返していて、
切迫流産と診断されていました。
自宅安静3週間、入院安静9日間を経て出血はほぼ
無くなりましたが、不安で不安でたまらない日々でした。
毎日のように泣いて、良くないことが何度も頭によぎり
考えすぎて夜も眠れない日がいくつもありました。
特に入院中はコロナの影響で面会が一切出来ないので
夫にも会えず心細くて、かなり情緒不安定でした。
面会は出来ないけど、病棟の外に会いに来てくれた夫と
病室の窓越しに会えた時は涙が止まらなかった。

そんな不安な毎日を過ごしていましたが、
お腹の子は私の心配をよそにすくすくと育ってくれました。
大きさも週数相当より少し大きめのペースで成長を
見せてくれ、元気に心拍が脈打つ様子も見れました。
診察でエコーの画面を見ているときだけは
唯一マタハイになれる瞬間でした。

8週目のエコーで、ハッキリと二頭身になって腕の形も
しっかり見えて少し人間に近づいた姿を見た時に
初めて嬉し泣きをして、涙が止まらなくなりました。
それまでのエコーでは●とか🫘って感じだったので
本当にお腹の中にいるんだと実感できて神秘的で...。
不妊治療中は辛くて悲しい涙ばかりだったので
自分が嬉し涙を流していることがすごく不思議だった。

9週目に不妊専門クリニックを卒業することができました。
この頃にはさらに人間っぽくなっていて、
元気に手をウネウネと動かしていました。(涙)
この時に、クリニックの先生からやっと
「おめでとうございます」と言ってもらいました。
まだまだ不安や心配もあるけど、本当に嬉しかった。

10週目に初めての産院を受診。初めての病院は緊張。
病院の勝手が分からず一人であたふたしてしまい、
検尿用に採尿するよう言われたのに、普通にトイレで
用を足してしまう始末...。※後でちゃんと検尿しました。
病院の看護師さん、スタッフさん、そしてお医者さんは
みなさんとても優しくて、説明もすごく丁寧。
安心して任せられそう、ここを選んで良かったです。
そしてエコー。1週間前よりもさらに大きくなって、
バタバタと手足を元気に動かしていた......感動。(涙)
先生からも「暴れていましたね〜」って言われて
なんか嬉しくなってしまった母の気持ち。ジーン。
この病院では、診察時のエコー動画をアプリ内で
ダウンロード出来るので、帰って早速夫に見せました!
初めて我が子の動く映像を見て、夫も嬉しそうで
ほっこり、幸せを感じました🦢 

・・・それからも無事順調に育ってくれ、いつのまにか
つわりと闘っているうちに時間が過ぎました。
現在、妊娠5ヶ月に入り、安定期を迎えました。
安定期と言っても名ばかりで完全に安心できる日は
来ませんが、一つの山を越えた区切りということで
やっとこの記事を投稿しようと思いました。

ちなみに、つわりは5週目の終わり頃から始まり
安定期に入る前の15週頃におさまりました。
つわりはおそらく重い方ではありませんでしたが
24時間船酔いのような気持ち悪さというのが
私にはなかなかしんどくて、本当に終わるのか?と
日々思っては「つわり いつ終わる」を何度も検索して
同じサイトを何回も読むなどしました。
子が生きている証というただそれだけが希望でした。
つわりがなくなったらなくなったで本当に生きているのか
不安に思ったりもしましたが(完全なるご都合主義)、
ここ最近胎動らしきものも感じられるようになり、
私の、このふっくらし始めた腹の中で
動き回っている(であろう)尊い生命体に
早くも愛しさが爆発しようとしているところです。

不妊治療を経験して、新たな命の誕生がどれほど尊いものか
治療前より、とても強く、重く感じるようになりました。
当たり前のようで当たり前じゃない、
奇跡の連続で生まれてくる新しい命。だからこそ
本当はいつまでも不安で、この子に何かあったらと
思うと怖くて胸が潰れてしまいそうになるけど、
この子がお腹にいてくれるこの時間は今しかないので、
今を大切に、今ある幸せをちゃんと感じて過ごそうと決めました。

また、自分の幸せを必ずしも他人が喜んでくれる
わけではないということも、強く実感しました。
不妊治療中は自分自身、人の幸せを
素直に受け入れられないことの方が多かったし
誰かの言った何でもない言葉に深く傷ついたりもした。
そういう傷ほど錆のようにしつこく残り続けて
なんでもない日にふいに現れて苦しめられる。
でもそれは誰かが悪いとか自分が情けないとかじゃなくて、
「状況」がそうさせただけ。
歳を重ねるごとに、自分、友人、周りの人達が
置かれた「状況」は人それぞれ大きく違って進んでいく。
それぞれに苦難があったり、人に言えない悩みがあるかもしれない。
これからは自分も無意識のうちに誰かを傷つけることの
ないように生きていきたいと思うようにもなりました。

こういう経験をして私の中で変わっていった考え方は
妊娠したからと言って、もちろん変わらなかったし
これから先も変わらないだろうと思います。
でも、それで良い。これも私の一部。

出来れば経験したくなかった不妊治療。
あまり辛い辛いと文面に書くのは嫌ですが、
でも、やっぱり私にとっては、かなり辛かった。
間違いなく30年間生きてきた人生の中で一番
(特にメンタル的に)キツかった!
でも、ただ辛いだけではなかったとも思います。
自分の中で気付いたことが本当にたくさんあったし
夫婦の絆も以前よりパワーアップしました🤝🏻
治療中はよく、幸せとは何なのかを考えました。
子を産み、子育てをすることが幸せなのか。
もちろんそれも幸せだけれど、それだけが幸せじゃなくて
幸せの形は人それぞれあるということ。
隣の芝は青く見えるけど、自分の中にある
幸せの基準を忘れてはいけないなと思ったり。
また、その幸せの価値観を他人に強要するものではないし、
強要されるようなことを言われた時はすごく不快だった。
話が脱線しましたが、そのようなことをグルグルと
考えては考えすぎて、妊娠、出産、子育てに対して
色んな不安な気持ちも起こったりして、このまま
不妊治療を続けて良いかと悩む時期もありましたが、
私の中でやっぱり「夫と自分の子供と暮らしたい」という
気持ちはずっと変わらなかったです。
その気持ちだけが私を動かしていました。

不妊治療をしなければ、今お腹にいる子は授かれなかった。
クリニックの先生方、胚培養士さん、看護師さん、スタッフさん
見守ってくれた家族や友人達には感謝してもしきれません。
受精卵から我が子の成長を見守ることが出来るのも
体外受精をした人の特権。あの胚盤胞が赤ちゃんになって
この世に生まれるのかと思うと感慨深いものがあります。
どうか無事に産まれてきてくれますように🦢と願う夜。
これからもすくすくと大きくなってね。

最後になりましたが、このnoteでは引き続き
私の頭の中身を綴っていこうと思っています。
不妊治療の記録を残したくて始めたものでしたが、
ここに気持ちを綴ることで私自身気持ちの整理が
出来ることに気付きました。
なので、今後も私の「いまおもうこと」頭の中を
書いていこうと思います。

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