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セレモニー体験記②自分の記録用

セレモニー体験記①からの続きです。

山の中、儀式用の建物の中、暗闇、キャンドルが揺れる、シャカシャカと独特なリズムを刻むミュージック。

どこかで完全に飛んでしまっていました(笑)

もう聴覚とビジョンだけの世界へ。

身体の感覚が溶けて、コンシャスネス(意識)だけの世界に突入です。

音楽が耳元で聞こえてきます。

暗闇の中に見えるのは(目は瞑っていますが)物凄いカラフルな色彩とサイデリックなパターン。これが音楽に合わせて動いていくんです。

自分の人生の中で見たこともないビジョンでした。この薬草、松果体に呼びかける効能があります。松果体だけの世界はあんな感じなのかなぁ?笑

こんなカラフルなビジョンとリズムだけの世界にしばらく浸っていました。(美しいとか、素晴らしい、とか、いう感じはなくて、どちらかというと、圧倒されている感覚、気持ち悪い感覚でした)

どのくらい時間が経ったのかさっぱり分かりませんが、ふと気がつくと、座って瞑想していた体勢がかなり崩れ、首もだらっと左側へ傾き、よだれを垂らしている自分に気付きました(笑)

右手でハンドタオルを探して、口元を拭いますが、体が思うように動きません。かなりぎこちない右手の動きでなんとか口を吹きました(←理性が働いている)

完全に自分の身体から抜けていた(身体の認識がなくなっていた)状態から身体へ戻ってきたら、あちこちに痛みを感じます。

首がだらんと垂れていたので、首が痛いな、そして座っているお尻が痛くて、、、横になりたい、横になりたい、と思っているのですが、なかなか自分の身体を動かすことができません。

メディスンマンは相変わらずミュージックを奏でており、彼の奥さんもドラムを叩きながら歌を歌っています。もしかして身体に帰ってきたのは音楽が変わったからなのかもしれません。

やっとのことで、右を下にして自分のスペースに横たわりました。身体がずっと楽になってホッ。でも足が何かに触れていることはわかっても、何に触れているのかわからない、そんな感じです。

意識ではもう身体がないのに、時々口が勝手にパクパク開いて、まるで陸上に挙げられた魚みたいだな、と思いました。

誰かの泣いている声、嘔吐している音、サポートの人のヒソヒソ声が耳元で聞こえてきます。もう全く時間とか、距離感とか、身体の感覚が飛んでしまっている感じ。自分の身体も一体どこに横たわっているのか、わからないような、自分の身体の大きさもわからなくなってしまった、みたいな不思議な感覚。

またメディスンマンのミュージックが始まるとふ〜っと身体を抜けて、宇宙に抱かれているような不思議な感覚が湧いてきます。でも気持ちがいいのは長続きせずに、またふと身体に戻ってくる、その瞬間に、自分には「まだ身体があった」 ことに衝撃を受けて、ものすごい悲しみの波に襲われました。

「身体なんかない方が楽」

「身体なんかない方が楽」

という日本語が頭をグルグルします。

そして身体を持っている自分に物凄いグリーフを感じて、泣きました。

身体を持ってしまったことへの悲しみ、それは喪失、のようでした。

「だからヤダって言ったのに」

「悲しいのもわかっていたのに」

「だ〜か〜ら〜」

「い〜や〜だ〜って」駄々っ子のように、抵抗している自分。

この地球性での悲しみ全部が襲ってきてました。

「辛かったよ〜」

「悲しかったよ〜」

腹の底からあがってくる嗚咽

涙と鼻水とぐちゃぐちゃですが、自分がどんな状態になっているのか、もよくわかっていません。

身体なんかいらない〜と意識は言っているのに、身体は空気を求めて時々大きな口を開けて酸素を欲しているのです。

普段私たちは、世の中に合わせよう、とか、周りの状態を把握した上で行動をする、という意識が働いていますが、それが全部消えてなくなってしまっているような感じです。

ただただ自分の本心だけが見える、そんな世界。

気がつくと、悲しみの波に飲まれている自分を左側の自分(右脳?)が客観的に傍観しています、、、、客観的に、というよりか、慈愛のエネルギーで悲しみの中を私を見つめ、理解して、寄り添ってくれているんです。

この世で感じたこともない慈愛。

すると私の左手が勝手に動き、右手でハンカチを顔に当てて泣いている私を、なでなでし始めました。

言葉にならないエネルギー。

大丈夫だよ〜

見守っているよ〜

泣いていいよ〜

左側の私は、観音様のような慈愛のエネルギーと光に溢れていました。

それは私自身なのか、本当に観音様なのかわからないまま、その慈愛の光の気持ちよさにしばらく浸っていました。

観音様の光のエネルギーが空高く上がっていった時には、悲しみのエネルギーはすっかり消えて、今度は、思考とのバトルが始まりました。

続く、、、

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