見出し画像

ひとりでも、ふたりでも

過去の話、生活の話、仕事のことなど、思ったことをつらつら書きます。とらえかたによっては、どんな毎日もきっと味気ある人生。こんな人もいるんだなぁ、って雑談を聞くみたいに、読んでもらえたらうれしいです。
<月4-6回更新> 近所の銭湯1回分、温かい飲み物1杯分。 単品でも100円で買えますが、400円でこのマガジンを購入するとそちらがお得です。

憧れを突き詰めていくと、自分を見つめることになる。
好きな人が増えていくと、その人と自分の差分に落ち込むこともある。年齢や手に入れている生活、世間からの見え方。発する言葉に重みがあって、背景があって、輝いている。話すことが苦手なわたしは、頭のなかにぽこぽこと湧いてくる言葉を、感情が動いた瞬間書き留めておくことしかできない。それを取り出して眺めて、文章を書く。イベントや会議などでも、他者へ伝わりやすく言葉をつむぐことができる人をうらやましく思っている。

そんなコンプレックスのようなものと対峙していると、わたしの好きな人には特徴があるかもしれないと気づいた。
変わらない信念のようなものを大切にしながら、それを守るためには何度も柔軟に変わることを厭わない人。飾らない。わからないことはわからないと言える、当たり前をおろそかにしない人。

古賀史健さんの言葉を借りると、好きな人、尊敬する人たちが見ようとしているものに目を向けようとしてみる。「まなざし」に意識を集中する。

コンプレックスや感じる引け目から動けなくなってしまう春になるのが悔しくて、強すぎないけれど芯のある人の言葉を探している自分がいる。

わたしたちはどちらかというと、強者か弱者だったら、弱者よりだと思う。そう恋人に話した。気遣いができる、思いやりがある、気付かなくもいいところに気づいてしまう繊細さがある。
強者に憧れる気持ちもある、そんな太陽みたいに全部を凌駕して笑っている人からパワーをもらうこともある。ただ、完璧にそうはなれないな、と28年生きてきたらなんとなくわかってしまっている。そして、自分に嘘をつけないという頑固さは、同じだねと笑った。

* * *

2021年3月27日(土)最近の日記

ここから先は

775字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?