【中世美術】前半
中世美術
皆さんこんにちは
5月7日には古代美術を時系列順に紹介しました。古代ギリシャ美術のパルテノン神殿など繊細で精密な美しさを持つ美術がたくさんありましたね。
今日は、古代美術の次の時代、中世美術を時系列順に紹介します。
中世美術の特徴はキリスト教に関係しているということです。
全体から見た、今回紹介する時代位置
西洋美術史には以下の分類があります。
① 古代美術
② 中世美術
③ ルネサンス
④ バロック・ロココ
⑤ 近代美術
⑥ 現代美術
②中世美術には以下の分類があります。
1. 初期キリスト教美術
2. ビザンティン美術
3. 中世初期美術
4. ロマネスク美術
5. ゴシック美術
6. イタリア・ゴシック
今回は1~3にあたる
1.初期キリスト教美術
2.ビザンティン美術
3.中世初期美術
を紹介します。
次回の美術シリーズで4~6を紹介します。
まとめてみたい方は、マガジンに「【美術】知ってるとちょっと格好いい」に今まで投稿した分はまとめているのでそちらでご覧ください。
それでは、キリスト教と色濃く影響し合う、中世美術の前半を見ていきましょう♪
1.初期キリスト教美術
年代:2世紀末~5世紀ごろ
地域:ローマ全域
特徴:「カタコンベ時代」と「勝利の教会の時代」
カタコンベとは古代ローマで地下墓地を意味する。キリスト教が公認される前の時代は、キリスト教信者は迫害を逃れるために地下墓地で信仰活動をしていた。
キリスト教公認以前を「カタコンベ時代」、神聖ローマ帝国のコンスタンティヌス帝によるキリスト教公認以降を「勝利の教会時代」と分ける。
『善き羊飼い』(イタリア・ラヴェンナ)
カタコンベ時代
サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂(イタリア・ローマ)
勝利の教会の時代
2.ビザンティン美術
年代:4世紀~15世紀
地域:東ローマ
特徴:荘厳な様式と鮮やかな色彩、金地を贅沢に使った装飾性
初期キリスト教美術をベースに、ヘレニズム美術の伝統や古代アジアの美術、ササン朝ペルシャの美術が融合したキリスト教美術。
アヤ・ソフィア大聖堂(トルコ・イスタンブール)
〈キリストの磔刑〉(トルコ・カッパドキア・ギョレメ)
3.中世初期美術
年代:5世紀末~10世紀
地域:西欧全域
特徴:他民族の文化とキリスト教文化の融合。
5世紀、西欧には西ローマ帝国の滅亡を機に、多数の国・勢力が興った。例えば、イタリア半島のランゴバルド王国、ローマ教皇庁、ビサンツ勢力や、アルプス以北のメロヴィング朝フランク王国、西ゴート王国、ブリテン諸島のアングロ・サクソン諸国だ。
これまでのキリスト教美術や古典主義を継承したビザンティン美術、ケルト・ゲルマン民族に伝わる美術が融合し、中世美術の足掛かりを作った。
『ケルズの書』
ケルト民族によって支配されたアイルランドのキリスト教美術
渦巻や組紐、人物や鳥獣など、様式化された抽象文様が特徴。
アーヘン宮廷礼拝堂 内部(ドイツ・アーヘン)
フランク王国最盛期、カロリング朝のカール大帝によって、文芸復興「カロリング・ルネサンス」が起こる。
人物が描かれるのが特徴で、時代が下るごとに服や肉体の柔らかな曲線を表現するなど、力強い表現がなされる。
この後西洋美術史、中世美術は
4.ロマネスク美術
5.ゴシック美術
6.イタリア・ゴシック
と続きます。
じっくり説明したいので今日はここまでにします。
次回、【美術】中世美術後半に続きます。
お楽しみに!
P.S.
アヤ・ソフィア大聖堂とか、円蓋式の屋根と尖塔が立ってる特徴がイスラム教のモスクの構造に似てるよね。トルコではイスラム教が起こる前から、キリスト教の聖堂でこの建築があったんだね。
アヤ・ソフィア大聖堂(トルコ)
プトラモスク(マレーシア)
建築構造似てない?
久しぶりにビザンツ帝国とか、ゲルマン民族の大移動とか、カール大帝とか世界史の知識思い出した。美術の流れから世界史見ても面白いね。
でも、見てる人にどのくらい伝わってるんだろう。世界史してなかった人にはちょっと難しいかもな~。まぁ、美術史の流れがわかってもらいたいから、作品とかでなんとなく移り変わりが伝わればいいなぁ。
最後まで読んでくれてありがとう♪
P.S.のP.S.
ここまで読んでくれた皆さん
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これからも趣味全開で更新していくかもしれませんが、温かく見守ってもらえたらうれしいです。
Aika