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【バロック・ロココ】第四回 ボローニャ派

はじめに


こんにちは!
今日はバロック美術初期に活躍したボローニャ派について紹介します。


全体から見た、今回紹介する時代位置

西洋美術史には以下の分類があります。
① 古代美術
② 中世美術
③ ルネサンス
④ バロック・ロココ
⑤ 近代美術
⑥ 現代美術

④バロック・ロココに以下の分類があります。
1. 初期バロック時代
2. 盛期バロック
3. スペイン絵画の黄金時代
4. フランス古典主義とバロック
5. フランドルのバロック
6. オランダのバロック
7. ロココ美術
8. バロック・ロココ建築


今回は、1.初期バロックのボローニャ派とその代表作を紹介します。

まとめてみたい方は、マガジンに「【美術】知っているとちょっと格好いい」に今まで投稿した分はまとめているのでそちらでまとめてご覧ください。


1.初期バロック美術

年代:16世紀末~18世紀初頭
地域:イタリア
特徴:強い明暗法


2.ボローニャ派


アカデミーの規範となったボローニャ派
 カラッチの弟子たちはローマに出て活躍し、カラヴァッジョ主義よりも優勢になっていきました。グレイド・レーニ、ドメニキーノ、ランフランコ達です。彼らはカラッチ・アカデミーの教えに忠実に、自然観察に基づくデッサンを重視し、ラファエロや古代彫刻から理想的な人体表現や調和のとれた構成を学びながら自術を展開しました。また、カラヴァッジョが苦手としていたフレスコ壁画を得意とし、多くの教会や神殿の壁画を制作しました。
 ランコフランコは、コレッジョの影響を受け、壮大かつイリュージョニスティック(奥行きがあるかのように見せかけること)な天井画を描き、バロック天井画の幕開けを告げた。
ローマで活躍したのちボローニャに工房を構えたグレイト・レーニは、優美な女性像や恍惚とする聖人像が人気を集め、その耽美的な人物像は三島由紀夫にも愛好された。彼らの様式はそれ以降、英・仏で設立された美術アカデミーの規範となり、大いに模倣、学習された。
 しかし、彼らの様式は折衷的であり、個性や革新性ばかりを重視する20世紀になると評価を落としていった。

3.グレイド・レーニの代表作


『アウローラ』

パラヴィチーニ=ロスピリオージ宮殿の天井画
『アウローラ』(1612-1614年)


『嬰児虐殺』

『嬰児虐殺』


4.ドメニキーノの代表作


『ヴェローナの聖ピエトロの受難』

『ヴェローナの聖ピエトロの受難』


『狩りをする女神ディアナ』(1617年) ローマ、ボルゲーゼ美術館

『狩りをする女神ディアナ』(1617年)
ローマ、ボルゲーゼ美術館


『処女と一角獣』

『処女と一角獣』


『聖セバスティアヌスの受難』

『聖セバスティアヌスの受難』


5.ランコフランコの代表作


『復活』

『復活』(1622)


以上、バロック美術初期のボローニャ派の代表作の紹介でした。


6.終わりに

個人的には、グレイド・レーニがすきですね。今回紹介した『アウロラ』『嬰児虐殺』以外にもレーニの作品はたくさん残っています。強い明暗法が素敵ですね。アウロラと幼児虐殺どちらの作品も構造もとてもきれいですね。
レーニの作品もまた紹介したいですね。


P.S.


久しぶりの投稿。毎日続けるって大変ですね。毎日投稿してる人すごい。でも、仕事や勉強などしたいといけないことと同時に自分の趣味もするとどちらもより楽しめる気がしますね。

最後まで読んでくれてありがとう♪

Aika