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【バロック・ロココ】第二回 カラヴァッジョ

西洋美術史

皆さん、こんにちは!
今日はバロックを切り開いた天才で破天荒な画家、カラヴァッジョを紹介します。私の一番好きな画家はカラヴァッジョですので、とてもテンションが上がっております。
新社会人になり、慣れない研修、慣れない都会での通勤の疲れも関係ないくらいです。貴重なお家時間を削ってでも記事を描こうと思いますね。

全体から見た、今回紹介する時代位置

西洋美術史には以下の分類があります。
① 古代美術
② 中世美術
③ ルネサンス
バロック・ロココ
⑤ 近代美術
⑥ 現代美術

④バロック・ロココに以下の分類があります。
1. 初期バロック時代
2. 盛期バロック
3. スペイン絵画の黄金時代
4. フランス古典主義とバロック
5. フランドルのバロック
6. オランダのバロック
7. ロココ美術
8. バロック・ロココ建築


今回は、1.初期バロックの画家、カラヴァッジョを紹介します。

まとめてみたい方は、マガジンに「【美術】知っているとちょっと格好いい」に今まで投稿した分はまとめているのでそちらでまとめてご覧ください。

初期バロック美術

年代:16世紀末~18世紀初期
地域:イタリア
特徴:コントラスト・テネブリズム(明暗のコントラスト)

カラヴァッジョの代表作


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『聖マタイの召命』


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『聖母の死』


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『洗礼者ヨハネの斬首』


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『ホロフェルネスの首を切るユディト』


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『果物籠を持つ少年』


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『ゴリアテの首を持つダヴィデ』

カラヴァッジョ

世間を騒がせた無頓者
 初期バロックと呼ばれるこの時代、カラッチとともに注目を集めたのがカラヴァッジョでした。生まれ故郷である北イタリアの写実主義、そしてローマの古典的でモニュメンタルな構造を学び、当初は静物画や風俗画を描きました。やがて宗教画を描くようになると、強烈な光と闇のコントラストによる劇的な効果を導入しました。
 『聖マタイの召命』は風俗画のようでいて、闇を貫く光がキリストともに入ってきて週税吏レビ(マタイ)に直撃します。現実的な賞民を描きながら、人物たちがスポットライトを当てたように闇の中から浮かび上がっています。こうした、大胆な表現により、日常生活が決して俗世的なだけでなく、むしろ日常における聖なるものの出現が効果的に表されているのです。こうした写実性劇的な明暗対比はカラヴァッジョ独自の様式(テネブリズム)としてローマやナポリに広がり、追従者たちは「カラヴァジェスキ」と呼ばれました。
 ただし、こうした写実的表現は保守的な聖職者からは冒涜とみられることもあり、『聖母の死』のように教会から引き取りを拒否されることもありました。


カラヴァッジョの死


 絵画においては素晴らしい功績を残したカラヴァッジョでだったが、その私生活は乱れており、無頓でありました。絵画制作を終えると剣を携えて仲間たちと酒場や賭場をうろつき、警察に捕まることも多かったです。
 1606年、カラヴァッジョはチンピラ仲間と乱闘し、相手の一人を殺してローマから逃亡しました。マポリやマルタ島で逃亡生活を送り、各地で『洗礼者ヨハネの斬首』のような傑作を生みだした。やがて恩赦が受けれると知ったカラヴァッジョはローマに帰ろうとしたが、途中で野垂れ死にました。38歳の若さでした。


以上が、バロックの開拓者カラヴァッジョの紹介でした。

P.S.

カラヴァッジョの絵画はなんか引き込まれますね。
あと、野垂れ死ぬってどういう言う感じ間でしょう?
いくら生活が乱れていて、ローマで犯罪者だったとしても、あれだけの絵画の才能が有れば、パトロンが生活を保障しそうですよね。カラヴァッジョはパトロンを断っていたんですかね? 
それとも当時は劇的過ぎて異端視され、あまり評価されなかったのでしょうか?
38歳で亡くなるなんて、もっと生きていたら、もしかしたら新しい絵画を生み出したかもしれません。

カラヴァッジョは生き方でも人をひきつけますね。

最後まで読んでくれてありがとうございます♪
好きな画家がいるっていいですね。

Aika