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南米最大都市サンパウロの不動産市場②内見体験談

前回に引き続き、サンパウロでの家探し(賃貸)について。
今回は内見体験談をお話ししたいと思います。
内見したお部屋は9軒!なかなか面白い体験だったので、それぞれの物件の特徴を書いていきたいと思います。

ちなみに私と夫が考えていた条件は…
1. 2LDKのマンション(夫の書斎が必要)
2. 駅近(エリアはリベルダージ〜パライゾ駅)
3. 日当たり良し
4. 駐車場はなくて良し(車持っていません!)
5. 家賃と共益費合わせて2500レアル以下

古いマンションの方が間取りが広い&床が木の板の場合が多いので、築年数は気にしませんでした。
今思えばけっこう難しい条件だったな。。

木の床、素敵!!(photo by Historias de casa)

①リフォーム済!日系人が多く暮らすマンション

友人が紹介してくれた不動産屋さんに最初に連れて行ってもらったのが、日系人が多く暮らすマンションでした。リフォーム済み、お値段もちょうど良かったのですが、そのリフォームが問題で。。
賃貸人は自身のご両親に住んでもらう予定でリフォームをしたそうで、夫婦別の寝室として、取り外しできない備え付けの収納付きベッドとデスクを両部屋に作ってしまっていたんです。
私たちは一部屋を寝室、もう一部屋は書斎にしたいので残念ながらこちらは条件に合わず。。

②ジムとプール付きの築10年のタワーマンション

同じく不動産屋さんが連れて行ってくれたアジア系住民が多いマンション。築10年でめちゃくちゃキレイ!
エントランスも広々で競泳用の温水プールやジム、サウナもついている。
これはさぞかしお高いのでは?と思ったら、タワマンは戸数が多い分、共益費を抑えられるということが発覚。なるほどね。
部屋はベランダありの今風の超コンパクトタイプなマンションで床はセラミックタイル、機能性重視な感じ。少し狭い&予算オーバーだったので保留に。

③まるでラビリンス?間取りは良いけど訳あり物件

不動産屋さんはあまりお勧めしていなかったけど、値段的にはバッチリだったので内見に連れて行ってもらった物件。
でも門をくぐった後に謎の地下道ラビリンスを歩かなければならない…。変だなと思いつつ、お部屋はタワマンより広くて良い感じ。

しかし、ベランダから廃墟が見える。。「これなんですか?」と質問したところ、不動産屋さんからの回答にびっくり。なんとこの廃墟はこのマンションのA棟になるはずだった建物で、建設会社が途中で資金繰りを誤り、完成しないまま放置されてしまったそう!
そのため、A棟やプールは未完成となり、先に完成したB棟に入るには地下道を通らなくてはならないのです。。ちなみにB棟完成から20年近く経過。未だにA棟購入者と建設会社は裁判しているそう。

④窓は入居するなら直します!無駄に広いキッチンに不気味なトイレ

別の日、偶然みつけた不動産屋さんに入ってみました。
条件を話すと、ぴったりの部屋があると連れていかれたのは、なんとタワマンのすぐ近くのマンションでした。場所は良い。しかし入った瞬間、部屋の暗さにびっくり。
とりあえず、窓をあけてみようと思ったけど、開きません!!
立て付け悪い?歪んでる??それを見て不動産屋さんは「もし入居されるなら、窓直しますから」と言うけど。。

そしてキッチンがやけに広い。ここで立食パーティーできそうってぐらい広い。笑
しかもその奥に中庭に向いたベランダがあり、何十年も使われていなさそうなトイレが。。不動産屋さんも、このトイレは案内してくれなかった。

⑤レゲトンマンション

ここはZap imovelというアプリで見つけて不動産屋さんに連絡しました。
正直、なかなか良かった。リフォームしたばかりのキレイな4階建のエレベーターなしマンション。
ベランダがなくて見晴らしは悪いけど、今までの中でも間取りが良くて広々してます。
ここは2部屋空いていて、3階の広い方が気に入ったのですが、内件中に超爆音のレゲトンが突然聴こえてきました。壁が揺れるほどの爆音!!笑
向かいの部屋かと思ったら、真上の部屋。これには不動産屋さんも驚いて注意しに行くと、若い女性が気怠そうに出てきて「はーい。すみませーん。」と。
なんか一気に萎えてしまいました。。笑

⑥豆電球がなんかこわい

こちらもzap imovelで見つけた物件。
管理人さんが鍵を持っているから、お好きな時間に内見どうぞと言われたので、ベルを鳴らすと、管理人のお兄ちゃんが今起きました!今シャツ着ました!みたいな感じでダラダラと出てきました。
見た目よりも大きなマンションで、古いだけあって間取りは広い。そして私たちが求めている木の床
でもなんか日当たりが悪くて部屋が暗い。廊下も暗い。小さな豆電球が一個。。
何故かお兄ちゃんが「アキエトランクイーロ、マーノ」(意訳: ここは安全だぜ)と言ってきたのが忘れられません。。笑

⑦⑧あれ?写真と全然違くない?

大手サイトQuinto Andarにて探した物件を2軒続けて見に行きました。
一軒目はなかなか良さげなマンションでしたが、写真で見るよりかなり古いし、冷蔵庫が置けないのでは?というくらいキッチンが狭い。

二軒目は古い3階建てのマンション。ちょっとレトロな感じで良いんだけど、なぜかリビングが5畳ぐらいしかないのに部屋が20畳ぐらいある。
更にはトイレがキッチンの奥にあって、これは完全にリフォームミスという印象でした。なぜこうした!?

⑨最上階!落ち着いた通りのマンション

こちらもサイトで見つけたマンション。この通り(Rua José getúlio)に住んでいた方が、このエリアはお勧め!と言っていたので期待して行きました。
マンション入り口はキレイに整備されていて良い感じ。私たちの直前にも内見があったそう。
部屋はちょっと古いところもあるけど、広いし、何が良いって床が木!!
マイナス点といえば駅からちょっと遠いぐらいかな。

こんな感じで、けっこう内見に行きました。
サイトの写真と違う場合もあるし、間取り図がないので行かなきゃわからないことも多々あり。
ただし、Quinto Andarなど大手サイトは内見ビデオもアップされているので、それは役立ちました。

ちなみに内見は全て写真と動画撮影OK!
一応全て撮影して、帰宅してから見返しました。

さて、どこにする!?

正直、家賃と間取りで言えばラビリンス(②)かレゲトン(⑤)かなぁと思っていたのですが、夫とよく相談して、セキュリティと設備が一番良かったタワマンが良いよねぇ…となりました(やっぱり内見すると一番良いとこ住みたくなっちゃうよね)。

夫曰く、ここからが大事なんだそうです。
不動産屋さんが委託した審査会社に我々の収入やらクレジットカードを分析してもらってOKがでたら、、

家賃交渉!!

ブラジルでは家賃の交渉は当たり前だそう。
私はそういうのめちゃくちゃ苦手なんですが、夫はスムーズに交渉して、かなり下げてもらうことができたのです。これはびっくり。。

それでも予算はオーバーしましたが、ジムとプール代を考えたらかなりお得です。
ということで、とても素敵な物件を見つけることができました!本当に良かった。。

ただし念願の木の床の家には住めませんでした。
新居の床はセラミックタイル。掃除は楽だけど(水撒けるし)、見た目が冷たいです。

木の床、フローリングも良いけど、昔ながらのこのタイプが好きです(photo by Historias de casa)

いつか木の床のお家に住めたら、こんな風にしたいなぁと夢見ています〜。
私がいつも参考(眺めてるだけだけど笑)にしているブラジルのホームインテリアのページはこちら。
Historias de Casaというインスタグラムです。
ブラジルの方々は色味がバラバラの物を上手にまとめることができるのが新鮮。私にはないアイデアがいっぱいです!!

https://instagram.com/historiasdecasa?igshid=Zjc2ZTc4Nzk=

以上、家探し体験談&忘備録でした!
次回はブラジルの家についてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

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