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憧れのコート

冬のコートとお別れする季節。
外出しない=コートの出番が少ない。
この際、クリーニング代を節約しよう…と、
一枚のコートで冬を過ごしました。

そんな今日は、コートのnoteでも♪

憧れのコート。
それは、私にとって「赤いダッフルコート」

昔、登場人物と「色」を結びつけた
大好きなドラマがありました。

元々ファンだった女優さんのカラーは
「ピンク・赤」
部屋の家具から、服・持ち物まで。
全てがイチゴを連想させるようなコーディネート。


ちょうど高校生になる前の春休み。
ドラマの真似をして
バレンタインデーに「緑の鈴」をチョコレートにつけてみたり。

【なんて甘酸っぱい、淡い思い出】


当時、ドラマの撮影風景が写った雑誌。
そこには、赤いダッフルコートを着た女優さんの姿。
その切り抜きを、大事に大事に取っていました。


ドラマの影響を受けて、ピンクの便箋やMDコンポを買ってみたけれど、
どうしても買えなかったもの。


それが、赤のダッフルコート。


中高生にとって、定番のダッフル。
しかし、黒か紺しかない冬景色の中に
赤を着る勇気はありません。

切り抜きを見返しては
「いつか私も…!」

そんな10代の夢は、実家に置き忘れていたと思っていたけれど

何年か前、そろそろコートを買おうと思った時に、不意に蘇ったダッフルコートの記憶。

「自分で稼いでるんだし、あのブランドの赤のコートを買ってもいいのでは?」

新宿の百貨店に佇む赤。
コートの内側には、定番のチェック柄。

まだ20代。赤も大丈夫でしょ〜

と、思った割には似合わない。


「高いお金を出して、着なかったら勿体ないし…」やっぱりそんな思いが駆け巡り、

結局購入したのは、
無難なベージュのダッフルコート。

10年経っても近づけず。


そしてベージュから約10年が経ち、
30代になっても、再びダッフルを。

だけど選んだのは、少し落ち着いたブルーでした。


もう、赤を選ぶことはないだろうなぁ…



なんでこんなことを思い出したかって?

先日観た映画「花束みたいな恋をした

ダッフルコートは、青春だ。
青春の彩りだ。

と、感じたから。




いつか赤色を。
お婆ちゃんになって、色鮮やかな赤のダッフルを着たら素敵かな・・・?

でもきっと叶わぬ夢を
誰かに託すのでしょう。