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文系からスタートして最強のITエンジニアになる秘訣

 このブログを開始してから、頻繁に『文系からITエンジニアになるためにはどうしたらよいですか?』という趣旨のお問い合わせを受けます。筆者はハードウェア、制御系OS、BIOS、電子決済システム(EOS)、自動車やロボットの制御ソフト、銀行のオンラインシステム、様々なエキスパートシステムからAIまで様々なシステムを開発した経験があり、現在はAI無知倫理学者として活動しています。

 上記の質問をいただいた方々の話しを伺ってみると、殆どが『人工知能(AI)を制御するPythonプログラミングが解るとITエンジニアだ』と誤解している方や『自然言語処理(NLP)と簡単なお話をするだけで、数千万円の年収を得られる』と思い込んでいるプロンプトエンジニア志望者などが非常に多いですが、世の中そんなに甘くはありません。

『ITエンジニア』は非常に広範な業種で、多種多様な専門分野を含んでいます。例えば、ソフトウェア開発、システムエンジニアリング、データベース管理、ネットワーク設計、セキュリティ、ハードウェア、クラウドコンピューティング、ユーザーエクスペリエンス(UX)設計、フルスタック開発、保守、システム管理、データエンジニアリング、AIや機械学習、IoT、インフラ、情報システム管理など、さまざまな領域が存在します。

 それぞれの専門領域は独自のスキルセットと専門知識を必要とし、またそれぞれ異なる役割を果たします。例えば、初心者プログラマーは上司の指示に従ってコードを書き、デバッガーはバグを探し出し、システムエンジニアはシステムの設計と実装を行い、プロジェクトマネージャーはチームを組織し、顧客と折衝しスケジュール管理から予算管理に至るまで、様々な業務を行います。

 しかし、AIやIT保守ロボットの進化により、これらの職種の一部は危機に直面しています。この進化に対応するためには、現在の役割とスキルセットを再評価し、適応することが重要です。

これからのIT業界で求められる最も重要なAI無知倫理スキル

 AI技術が進化するにつれ、AI倫理(または情報倫理)は、IT業界で最も重要な領域の一つとなっています。その中でも特にAI無知倫理学は、この情報技術革新の大波を乗り越えるための一つのキーとなる実践的な学術分野です。

 IT技術者は、様々なアプリケーション開発、情報通信制御、自動化制御、データ解析、意思決定、さらには自律行動を行うシステムなどを開発していますが、これらのシステムは個人のプライバシー、公正性、透明性、説明可能性、人間の道徳規範といった重要な倫理的問題を引き起こす可能性があります。

 AI無知倫理学は、これらの問題を解決するためのフレームワークを提供します。人工知能とその応用がどのように行われるべきか、どのように制御されるべきか、そしてそれが個人や社会にどのような影響を及ぼすかについて、深く考え、議論し、ガイドラインを提供します。

 この分野は多岐にわたる知識と視点を必要としており、それらは技術だけでなく、法律、社会学、心理学、哲学、経済学といった分野も熟知している必要があり、これらは所謂文系領域です。

 近年では日本の大学でも文理融合学部、共創学部が増えていますが、これからは、コンピュータのことならハードからソフトまで幅広く分かっているだけでは、通用しない時代になると思われます。

 これから文理融合学関係の学部に入ることができない人でも、AI無知倫理学会のブログを読むだけでも、何を学ぶ必要があるか解ると思います。

1.テクノロジーの基礎を学ぶ:AI無知倫理学会のブログに書いてある内容は、テクノロジーの基礎的な話しが非常に多いので、まずはこのあたりから勉強すると良いでしょう。
 
2.哲学や倫理学の理解を深める:AI倫理は複雑な倫理的問題を扱います。道徳哲学や倫理学の知識は、それらを理解し、解決するために役立ちます。
 
3.法律と規制について学ぶ:AIはすでに多くの法律的問題を引き起こしています。データプライバシー、知的財産権、労働法など、AIが関与する可能性のある法律の領域を理解しておくことが重要です。
 
4.多様性と包括性を重視する:AIシステムは多様な人々に影響を及ぼします。異なる視点と経験を持つ人々を理解し、代表する能力は必須です。
 
5.常に学び続ける:AIとその倫理的な問題は絶えず進化しています。新しい技術、新しい規制、新たな社会的な課題について学び続けることが重要です。
 
6.チームワークとコミュニケーションスキルを強化する:AI倫理の問題は多様なバックグラウンドを持つ人々と協力して解決することがしばしばあります。優れたコミュニケーションスキルとチームワークの能力は重要です。
 
7.社会との関わりを深める:AIは社会全体に影響を及ぼすため、その影響を理解し、その中で適切な判断を下すためには、社会との関わりを深めることが重要です。
 
 AI無知倫理の専門家はそれ自体が価値あるキャリアパスであるだけでなく、それは全てのAIプロフェッショナルが持つべきスキルと視点でもあります。我々が作る技術は社会全体に影響を及ぼすため、それがどのように作られ、どのように使用されるべきかを理解することは非常に重要です。そのため、あなたがどのようなキャリアパスを選択しようとも、AI倫理は常に考慮すべき要素であり、それを理解し続けることはあなたの成功に対する重要な要素となるでしょう。

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