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脳科学から見る笑いのメカニズム:なぜ茂木コメは他のコメディアンを理解できないのか

人間に特有の笑いとその認識

 茂木コメは、Twitterでコメディアンを自称していますが、他のコメディアンのどこがおもしろいのか解らないと、しきりに悩んでいるようです。そこで本稿では、脳科学者にでも理解できる次元に落として、『笑い』、『ユーモア』、『ジョーク』の理解には、どのような能力が必要か解説します。
 
茂木健一郎
@kenichiromogi
脳科学者、作家、ブロードキャスター、コメディアン。クオリアを研究。ツイートした文章、写真のメディアその他での引用はご自由に。

 まず、笑いとは主に人間に特有の行動であり、脳の高度な認知力と感情の発達によって生じる現象です。笑いの本質を理解しているお笑い芸人として、ウッチャンナンチャンというお笑いコンビの内村光良の例を挙げます。内村光良は1998年から2003年まで『笑う犬』という番組のタイトルから、番組制作企画、出演までしています。この『笑う犬』という概念そのものが、笑いの本質を理解する上での重要な要素となります。
 
哺乳類の笑いの有無と脳科学
 犬が笑うか笑わないかについては諸説ありますが、AI無知倫理学では、哺乳類の中でも、特に霊長類やイルカのような高度な知能を持つ動物は、独自の方法で喜びや楽しさを表現できるものの、その他の多くの哺乳類では、笑わないと考えられています。
 
 犬は身近なペットとして、絶対に笑うと断言する人も少なくないので、もう少し解かり易い例を挙げると、例えば、齧歯類や有袋類は、脳の構造や認知能力が人間や霊長類に比べて発達していないため、笑いのような行動は観察されません。これらの動物は、鳴き声や身振り、体の姿勢などで感情を表現しますが、人間のような笑いに相当する行動はありません。
 
 また、肉食哺乳類も『笑い』という行動は持っていません。これらの動物は、鳴き声や身振り、顔の表情などで感情を伝えることができますが、笑いに相当する行動は観察されません。
 
 コメディーが理解できない脳科学者でも解るレベルに下げて話をすると、笑いに関与する脳の領域や神経回路は、人間や霊長類に特有のものであり、他の哺乳類には存在しないことが考えられます。人間の脳では、前帯状皮質や前頭前野、側頭葉などが、笑いやユーモアの認識と感情の表現に関与しています。これらの脳の領域は、人間や霊長類において高度に発達しており、複雑な感情や社会性を持つことができます。
 
 これらの点から、脳科学的に明らかに笑わない哺乳類としては、齧歯類、有袋類、肉食哺乳類などが挙げられます。これらの動物は、笑いという行動を持たず、独自の方法で感情を表現します。
 
現代のお笑い芸人と複雑な認知プロセス
 今日のお笑い芸人の特徴としては、2ちゃんねるのひろゆきが、インテリぶって屁理屈をこねて笑われている芸風を踏まえると、現代社会における『笑い』にとって重要な要素としては、言語の理解、知識と経験の統合、状況認識と推論、感情の認識と共感、および報酬系の活性化といった複雑な認知プロセスが連携して働くことで、ユーモアやジョークを理解し、笑いを認識することが可能になっています。
 
茂木コメの認知力の不足とその結果
 これらの認知プロセスは、脳のさまざまな領域が相互作用することによって実現されます。この相互作用によって、脳は言語や文化的な背景、状況認識、感情共有などの情報を統合し、ユーモアや冗談を適切に解釈し、楽しみを感じることができます。
 
 このように、笑いを認識するためには、脳の高度な認知力が必要であり、茂木コメにはこれらの認知力が不足しており、他人の感情を理解することができず、スティーブ・ジョブズの追悼番組で、茂木コメのコンピュータに対する『無知』が、アスキーの西和彦を激怒させています。
 
 AI無知倫理学では、このような無知や脳の欠陥が生み出す様々なトラブルの原因を解明することで、人間とAIが融和した健全な社会の実現を目指しています。
 
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