見出し画像

海外に行くことだけじゃない。アイセックが考えるこれからの時代の「グローバル」

2021年10月28日、11月1日に開催された、アイセック・ジャパン主催のイベント『Re:Global』。様々なかたちで「グローバル」に活躍する登壇者の皆様にパネルディスカッションを行っていただきました。

画像3

画像4



本記事は、イベントを設計した田代さんと田中さんに、「グローバル」についての捉え方についてインタビューを行ったものです。

コロナ禍で海外に行くことができず、「グローバルな活動」ができないと思っている大学生の皆さん
いま改めて、私たちと一緒にグローバルについて考えてみませんか。


登場するメンバー紹介

ーーまずは自己紹介をお願いします!

画像1


田代:田代寛二です。現在はアイセック・ジャパンで新規事業統括をしています。

田中:田中天音です。アイセック明治大学委員会の受け入れ事業担当メンバーで、事務局サポートチームで新規事業開発に携わっています。


もっとグローバルを多角的に捉えられる社会に


ーーさっそくですが、どうして今回のイベントを開催することになったのでしょうか。


田代:端的に言うと、アイセックはもちろん社会においても「グローバル」がもっと多角的に捉えられるといいな、という思いがあったからです。

アイセックは世界100以上の国と地域に支部を持つ、いわゆる「グローバル」な団体ですが
そもそも今の社会において「グローバル」という概念がどう捉えられているか?ということを考えてみると、意外と難しいことに気づきます。

一般的には「海外に行くこと」や「英語を話せること」というイメージで語られますが
僕は社会にとってのグローバルのイメージが、そのように英語や地理的な移動にまつわるものだけになってしまうことはもったいないことだと思っています。
また、そんな「グローバル」のイメージが社会にとって本当に意義のあるものなのかということについても、確信がありませんでした。


個人的には「グローバル」という言葉は、グローバルな視野で考えられること 、つまり地球規模で、遠く離れた人のことを具体的に想像できることだと思っていますが、「多様性」と近しい部分があるとも考えています。

日本にいても、様々な価値観が混在するような環境はたくさん見つけることができます。
例えばそのように、どこに行ってもそのリーダーシップを発揮できるのが本質的なグローバルリーダーではないでしょうか。

日々チームの中で体験しているささいな価値観の衝突も、もしかしたらグローバルな体験ということができるかもしれません。


他者に学び、自分を革新し続けるグローバルリーダーの魅力

ーーイベントで印象に残っていることは何ですか?

田中:11/1に開催した第2回目で、登壇者の渡辺さんが「馬と意思疎通できたら、世界中の人と意思疎通できる」と話していらっしゃったことでしょうか。

画像2

グローバルという文脈の中で相手に興味を持つことを考えたとき、いままでは「違う国の人に対して」と捉えることが多かったのですが、渡辺さんが「目の前の相手」だけではなく「馬」というキーワードを出してくださったことで、視野が広がった感覚があります。
興味の範囲を、目の前の人からもっと広い物事に広げたいと思いました。

田代:馬の話はたしかに印象に残っていますね。
渡辺さんは、馬からエンパシー(共感)について学ぶということも仰っていました。馬って、人の気持ちを読み取るのがとても得意なんだそうです。

他の登壇者の方が「グローバルに活動する上で『3C(=カレッジ(怖がらないこと)、キュリオシティ(他人に興味を持ち、積極的に質問すること)、コントリビューション(自分が貢献できることは何かを考えること))』が大事」ということを仰っていたことも印象に残っています。
相手に興味を持った上で、相手から学ぶという意味でのキュリオシティが大切であり、グローバルな視点を持っているリーダーは人から学ぶということを自然としているんだろうなと思いました。

またその方が最後におっしゃっていた「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである(ダーウィン進化論より)」という言葉も非常に印象に残っていますね。

他者から学び、常に自己を革新し続けることができるように、考えを柔軟に持つ。そんな要素はグローバルなリーダーに必要なのだろうなと思ったし、そんな人はリーダーとして素敵だなと、純粋に思いました。


広い視野で他人に興味を持つことに、場所は関係ない

ーー改めて、二人にとって「グローバル」とはどんなものですか?

田中:グローバルとは、海外に行くことや英語が話せることだけではなく、広い視野や他人に興味を持つことであり、日本でも体現できることなのだなと、今回のイベント運営を通じて思いました。
今までは限られた人が持つような視点だと思っていたのですが、これからの時代に求められる考え方であり、皆が持つべき考え方なのだと改めて思いましたね。

広い視野を持って、世界や物事を捉えられる人になりたいと思います。

田代:僕はグローバルとは「地球市民であること、自分の世界を広げ続けること」だと思います。
今の世界は自分の一つの行動がどこまで繋がっているのかわからない世界で、小さな行動でどこかの誰かを傷つける可能性もある。だからこそ知っている範囲を広げることはすごく重要だと思っています。

それからグローバルな視点を持つことは、「やるべきこと」であると同時に、「楽しいこと」でもあると思っていて。
新しいものに触れていって、吸収して、どんどん考え方を新しくしていく。
ずっと同じ場所にいるより、そっちの方がずっと楽しいんじゃないかなとシンプルにそう思います。

人生100年時代と言われる今、一つのことをやり続けるのも良いかもしれませんが、年を重ねるにつれて変化する自分の信念に従って、自分も変化し続けることが求められているのかもしれません。
「人生を通して、自分の価値観を常に更新し続ける」というこの感覚は、きっと重要になるんだろうなと、このイベントを通して思いました。

ーーグローバルな視点を持つことが楽しいことだという点には、とても共感します。
今日はありがとうございました!


---


アイセック・ジャパンではTwitter・Instagramも運営しています。

ぜひフォロー・いいねをお願いします!

https://twitter.com/aiesecjapan
https://www.instagram.com/aiesec_japan/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?