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「日本」「世界」を主語として物事を捉える - 私のアイセックでの1年間 -


はじめまして!国際基督教大学2年の林茉子です。実は中学生の時にフィンランドに住んでいたので、フィンランド語を話せるのが取り柄です!(笑)

私はアイセックに入会してから過ごしたこの1年間で、様々な物事の主語を「私」から「周りの人」へ、ひいては「日本」や「世界」に置き換えて考えることができるようになったと思っています。

またこれによって、自分の中で大切にしたい価値観にも出会えました。それは、「胸が高鳴るような理想を描くこと」が、世界をよりよい方向へ導く第一歩なのだという気づきでした。

どうしてアイセックに入ろうと思ったの?

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私がアイセックと出会ったきっかけは、一枚のビラでした。

入学当初、なかなか自分に合うサークル・部活を決めきれずモヤモヤしていた時、学内で受け取ったビラでアイセックのことを知りました。ビラの中の「越えていけ、自分も国境も」という言葉を目にした時、「そういえば私は国際系の活動をしてみたかったんだ!」と気づいて、新歓イベントに参加しました。そして、イベントで感じたメンバーの暖かさや、前で話していたプレゼンターの言葉に心を動かされて入会しました。

ここから先は、私がメンバーとして活動した中で、特に印象的だった2つの経験についてお話しします!

シンガポールで海外インターンシップを開発

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1つめは、昨年の夏にシンガポールに渡航したことです。私は現地の海外インターンシッププログラムを一から作り上げるために、シンガポールのアイセック支部を訪れ、企業訪問や生活の調査など、数日間で様々な活動をしました。

どのような経験を用意できれば、日本の学生に「参加したい」と思ってもらえるか、かけがえのない経験を届けるにはどんな工夫をしたら良いのかを考え、試行錯誤しながら最適な答えを求めていきました。

異国の地で、自分以外の人たちの未来を考えて頭と足を必死に動かした経験は初めてで、「自己満足で終わってしまったらどうしよう」という不安やプレッシャーもありましたが、「シンガポールでの充実したインターンシップを必ず日本の学生に届けたい」という想いを強く持ち続けたからこそ、自分の力を最大限発揮しながら過ごすことができたと思います。

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帰国後、私は「日本の学生に最大限の挑戦ができる環境を用意したい」という思いが確実に大きくなったことを実感しました。
また、シンガポールでの私たちの一つ一つの行動が、プログラムそのものを作っているのだと感じた時や、帰国後、私たちのプログラムに興味を持って日本の学生が話を聞いてくれた時は、言葉では表せられないほどの感動を覚えました。運営メンバーとして「日本の学生のため」に楽しみながら考えて積極的に活動できるようになったのは、この経験があったからこそだと思います。

高校生に向けたイベント運営

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2つ目は、昨年秋にイベントの企画・運営をした経験です。これは私が所属していたチームが開催した、高校生を対象にしたワークショップ形式のイベントでした。

イベント当日は、登壇者の方のご協力のもと、参加してくれた高校生と自分自身の将来について考え、インタラクティブに語り合うことができました。イベント終了後、「これからは自分のあり方について考える機会を増やしていきたい」と話してくれた高校生たちの姿は私にとっても良い刺激になりました。

このイベントの設計や当日の運営に携わることを通して、私は同世代の若者たちと対話をすることの楽しさに気づくことができました。また、どのような人生を歩みたいのかを考え、語り合うことは、それぞれの心の内に秘められている可能性を広げることにつながるのだと感じました。このような人生の根幹をなす対話を、これからもより多くの同世代の人たちと行っていきたいと思います。

世界に対する内なる想い

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私が現在所属しているチームは、海外のアイセックの支部と連携しながら、日本の学生をその国に安全に送り出し、充実した活動を行ってもらうことを目指しています。

世界中の様々な国や地域に思いを馳せながら、
「日本の学生がこの国に行って活動したら、現地の人とどのような対話が生まれ、その地域にどんな変化を与えられるのだろうか」
「このプログラムに参加した学生は、帰国後、日本や世界にどのような学びを還元できるのだろうか」
といった、学生にインターンシップを届けることによって生まれる影響を様々な視点から考える時間は、私にとって夢が膨らむ、心が躍るひとときです。

この送り出し事業局での活動は、私の世界貢献に対する硬いイメージを180度変えてくれました。それまでの私は、世界の課題を解決するには、まず知識を得るために学ぶことが重要だと考えていました。しかし、アイセックの活動を通して、世界をより良くするための行動は、自分と異なる境遇の人や世界全体に想像力を働かせて、「こんな世界になったら素敵だな」というワクワクできるような理想を描くことから始まるのだと気付きました。アイセックでの日々の活動が、私と「日本」「世界」との距離をうんと縮めてくれました!

最後に

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入会するまでは自分さえよければ満足していた私が、「周りの人」「日本」「世界」に想像力を働かすことができるようになったのは、日本の学生のためにインターンシップ内容を考えたり、高校生のためにイベントを企画したり、自分が運営しているプログラムが現地に起こせる影響を想像したりというような、誰かのために考えて行動する経験ができたからだと思います。

また、世界に対する自分なりの想いを抱くことができるようになったのは、このようなアイセックでの挑戦や学び、また支えてくれた周りの人がいたからこそなのだと自信を持って言えます。

今後もさらなる挑戦を重ね、経験と内省を繰り返すことで、自分自身の内面の成長を活かしながら、自分なりの道を歩んでいきたいと思っています。

アイセックでの日々は、私の大学生活そのものであり、宝物です。


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