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ローソンのもっちりとした白いたい焼きが神すぎる

おれ小学校から高校まで剣道部に入ってたんです。高校時代はちょっと部活頑張ってる感じの学校だったので週末、日本全国あちこちに遠征するみたいな生活だったんですけど、あのー宮崎県に高千穂高校っていう昔から剣道がめちゃくちゃ強い学校がありました。

そこの部訓っていうのが、礼儀作法や剣道のことはもとより、日常生活の中まで、心がけるべきことが法律の本かと思うくらい細かく書かれているんですけど。それが面白くてたまに読んでたんですけど、その中に「味を見ないうちに調味料を使わないこと。ソースやしょうゆを余すほどかける者は神経が粗雑だ」くらいのことが書いてあったんですが、初めてそれを読んだとき、おれは強くなるためにはしょうゆやソースをあまり使っちゃいけないんだな、と思っていました。

翻って現在、もう剣道もやってないので強くなる必要もないので好きなものを好きなように食えばええやんでおなじみのおれですが、おれは基本的に「おいしい」の判断基準が非常に単純明快、「ごはんに合うかどうか」なので、和食における引き算の美学とか素材本来の味とかあんまりよく分かってなくて、なんにでも馬鹿みたいにしょうゆかけて食べちゃうような人間なので、高千穂高校剣道部に言わせればかなり神経が粗雑な男なんですけど、そんな感じなので食べ物の嗜好も分かりやすくおいしいものが大好きです。とんかつとか、うどんとか、たこやきとか、まーとにかくわかりやすくうまい、どう頑張っても不味くしようがないものが大好きなわけです。

おやつも同様に分かりやすいものが大好きで、洋ならドーナツとかプリン(プッチン派)、和ならおはぎ、どらやき(うさぎやに限る)くらい分かりやすいものが大好きです。

で、おれの好きなおやつの一つにたい焼きがあります。これは本当に大好きでしてね、分かりやすくおいしいじゃないですか。たい焼きを不味くするためには、もはやあんこの代わりに黒く塗ったティッシュとか入れない限り不味くしようがないじゃないですか。

おれは街を歩いてても、たい焼き屋さんがあったらまず吸い込まれてしまいます。街を散歩してて、信号待ちしている時、あれ?さんしさんいなくね?って思ったら、角のたい焼き屋さんでニコニコとたい焼きが焼けるのを眺めているなんてザラですから。本当にはやらないですけど勢い的にはもはやそういうタトゥーとか入れたいですよね。たい焼きを焼く機械なんかで胸の辺りにこう、ジュッと。(焼き印なんだ…)

たい焼きってきっと「よく晴れた土曜日の昼下がりに公園とかを好きな人と歩きながら食べたいものランキング」で言うとまあまあ上位に食い込んできますよね。あんこ味もいいしクリーム味もいいです。

たい焼きも名店と呼ばれるお店があるくらいなんで、ちゃんと味わえば細かい機微とかがそこにはあると思うんですけど、先に述べた通り神経が粗雑なおれなのでそのへんのことはよくわからないんですが、日本全国数多あるたい焼きの中でおれがもう意味分からんくらいうまいなと思っているのが、「ローソンのもっちりとした白いたい焼き」です。

これはもう本当においしい。商品名からも分かる通り、もっちりしてるんですよ。で、白い。カスタードが入ってる。この時点でいわゆる「たい焼き」の定義としてはどうなのっていう気持ちはちょっと残りますけどね。

ただ、たい焼き機を使っていようがいまいが、カリッとしたクロワッサン地のものだろうがタピオカ粉や米粉が入っていようがたい焼きはたい焼きだし等しくおいしい。あの、お寿司屋さんとかでサーモン(トラウト)みたいな、サーモンだけど、純粋なサーモンとは違うけど、でもそれもちゃんとサーモンとしておいしいじゃないですか。あんな感じで、亜種と言われようとなんだろうと等しくたい焼きだし全部おいしいと思っています。

たい焼きの定義とかその辺のことは一旦置いておいて、おれが言いたいのはとにかくローソンのもっちりとした白いたい焼きが本当においしいということです。口に入れた瞬間、柔らかい食感とほのかにクリームの優しい香りが鼻を抜けていきます。その柔らかさたるや、生まれたてのベイビーちゃんに頬を寄せた時の感触とだいたい同じです。あと、赤ちゃんってほのかにミルクの優しい香りがするじゃないですか。そういうのも加味すると、ローソンのもっちりとした白いたい焼きってもはや赤ちゃんと同じなんですよね。「赤ちゃんと同じ」って、たいてい侮蔑の意味で用いられることが多いと思うんです。「アンタそんなところでハイハイして!赤ちゃんと同じじゃないの!」みたいな。どういう状況??でもローソンのもっちりとした白いたい焼きには賞賛の意味で適用されますから、これ異常なことですよ。

赤ちゃんで思い出したんですけど、昔綾瀬はるかが出てたポカリのCMでミスターチルドレンが歌ってた、"生まれたての僕らの前にはただ果てしない未来があって..."みたいな歌あったじゃないですか。果てしない未来ってあれローソンのもっちりとした白いたい焼きのことですからね。あと「夜空ノムコウ」の「僕の心のやらかい場所」ってローソンのもっちりとした白いたい焼きのことですから。ミュージシャンが暗に歌詞に入れ込むくらいローソンのもっちりとした白いたい焼きはおいしいんですよ。

夏目漱石が"I Love You"を「ローソンのもっちりとした白いたい焼きがおいしいですね」と訳したことはもはや有名すぎるお話ですけど、文豪だってローソンのもっちりとした白いたい焼きが大好き。

他のコンビニ、セブンとかファミマとかでも似たようなたい焼き売ってるんですけど、セブンは柔らかすぎるしファミマはかためです。柔らかすぎもせず、かたすぎもしないオフィスカジュアル的な感じで生地を着こなしてるローソンのもっちりとした白いたい焼きがおれのなかでは最強なんですよ。あとコンビニスイーツなんで、365日、24時間思い立った時にローソンのもっちりとした白いたい焼き食べられますから。その点も最高ですよね。おれなんてひどいときは朝昼晩でローソンのもっちりとした白いたい焼き食べてましたから。朝ごはんの代わりにたい焼き、おやつにたい焼き、仕事帰りにたい焼きの三段構えでやってましたし、昨日も食べたしなんなら今日もデスクの上にある。これから食べるんだ!おかげでおれの二の腕とかもうローソンのもっちりとした白いたい焼きくらい柔らかいですからね。

ジョブチューンでたまにローソンのスイーツ特集やってますけどおれが見た限り、ローソンのもっちりとした白いたい焼きはまだ出てきてない。あれはローソン隠し球としてまだ持ってるからだと思ってます。ただローソンサイドもおれもあれがベストとは思ってませんから。ローソンサイドにおかれましてはぜひジョブチューンで見せているような感じでローソンのもっちりとした白いたい焼きのカイゼンも行っていってほしいところであるんですが、そのためにはやっぱ話題にならなきゃいけない。で、まずおれがここでうまいうまいと騒ぎ散らかしますから。それに呼応した人がまた騒げば騒ぐほどそれだけもっちりとした白いたい焼きが認知されてどんどん良いものに進化していきますから、とにかくみんな一度食べてみてって話です。そしてみんなでおいしいねーってニコニコしよう。感想言い合おう。おれはただただローソンのもっちりとした白いたい焼きのことをみんなで語りたい。おれとあなた、育った街も声も違うけれど、いつだって同じ月を見上げているという感覚で、みんなもさんしさんと一緒にローソンのもっちりとした白いたい焼きを食べましょう。全国チェーンってロマンチックですね!そんな感じです。

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