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<山口朋子さん>第一回 遭遇

インタビューの依頼を受けたのは、初めてだった。自分なりに取材を始め、イメージを膨らませた。準備万端とはいえないが、当時の自分としては、めげずによく時間をかけたと思う。

板橋、成増駅についた。初めて降りた場所。緊張して、朝食がまともに食べられないでいたのを思い出し。何から、話始めれば良いのか、きっかけを作ろうと、近くの成城石井で、少しいいチョコを買った。「頭に糖分を補給しないと思って、買ってきました。ハハハ」うん。これで行こう。

横断歩道を渡って、少し開けた住宅街の入り口。ちょっとだけ、奥まったところにそこはあった。何回か深呼吸を繰り返し、落ち着けてから、階段を登り始めた。

カン カン カン カン カン カン

金属音が、響く。約束の時間3分前。よし。もう一回だけ、一呼吸。。。

ガチャ

向こう側から、扉が開き。どうぞ。と軽い高めの声。

な、、

「どうぞ。ああ、階段の音がよく響くのよ。聞こえるのよね。
さあ、どうぞ。」

脅かさないで欲しかった。と心の中にとどめていたか、実際口にだしてしまったか、わからない。それほど、おどろいた。

「ふふっ」

と言っていたから、ああ、多分声に出してしまっていたのだろう。

小上がり、にスリッパ。天井の高い広々とした空間。統一感がある。華美な装飾や、冗談みたいなお花が飾られていない。主張の強い高そうな絵画が飾ってあることもない。私が持っていた偏った起業塾のセミナールームのイメージとは違い、落ち着くけど、何かが始まりそうな気配を感じた。とてもいい空間だ。

紅茶を準備してもらっているあいだに、準備を進める。大丈夫、落ち着け。初めてなんだから。大丈夫。準備はちゃんとしただろう。自分に言い続ける。

軽く挨拶を済ませ、資料を手渡し、進め方の説明をした。うんうん。うんうん。あー、ガッツリ作り込んでくれたんですね。と好感触。

「、、、で、最終的なインタビュー掲載する場所なんですが、私のNoteはフォロワーが少なく、MOMOさんのNoteか彩塾の何かにあげた方が、よろしいかと思うのですが。」

「それは、無しで。つまらないから。」

ピシャッと一言。

「アイダさんがNoteをやっているのであれば、そちらに置いてください。私も、それを援護射撃というか、シェアをして、みてもらうように働きかけます。それでいいですね?」

みてみろ、外国人。ノーと、言わせない日本人がここにいるぞ。

ゆっくり頷き。

「今回の目的は、新刊のオンライン起業の教科書のPRということで、良いですね。」

「いえ、特にその縛りはなくていいです。」

「ん?メールでそのようにうかがったはずですが、、、」

「あーでも、本というよりも、私のことを知ってもらって、ファンが増えたら嬉しいなぁと思ったんですよね〜。あとは、自分の今までのやってきたことの整理?というか、一人でやると大変じゃないですかぁ。だから、ちょうど、あの発表の日に(私がとあるセミナーでインタビューをやりたい!と宣言したその日)、こりゃあいいや、と思ってお願いしたんですよね。」

早速、想定が狂った。事前に提出したエッセイは本のPRにつながるよう書いたものだ。そのエッセイに、本人の口調や、雰囲気を載せれば完成かなと目論んでいた。2ヶ月でまとめ終えるためだ。

「では、早速ですが、刊行に至るまでの経緯をお話いただけますか?まずは過去から。名刺サイズのカードを用意したので、それに自分と関係のあるキーワードをおもいつくままに書いてください、」

一応、50枚用意したので、と言いかけたところ、すでに3枚書き込んでいた。紙が足りませんね、もっとあります〜?しゃべりながら、極太マッキーが踊っている。あまりの頭の回転の速さに、どんどん血の気が引いていく私。

それから、2時間、2回の休憩を挟みつつ(両方とも、自分から申し出た。)ほぼ、初対面の女性の記憶を、今日に至るまでの長い話を聞くことになる。話の始まりは、なんと、6歳からだった。

「えー。でも、人の人生を語るっていうのは、こういうことでしょ?ね?」

笑顔。

なるほど、インタビューのデビューにしては、強大すぎる相手だ。自分のできる全てをやってみよう。ただ、2ヶ月では到底無理だ。4ヶ月、いや、半年か。このエネルギッシュで、聡明で、無邪気な女性に、向き合う覚悟を決めた。


編集後記
こんにちは、アイダです。さて、始まってしまいました。山口朋子さん(MOMOさん)のインタビューエッセイ。文体も決まっていませんし、終着点も決まっていません。自分の頭の中にいる、MOMOさんの声が聞こえなくなるまで、続けいていこうと思います。

文章の内容は、MOMOさん本人の修正依頼がある以外は、基本的にそのまま残す予定です。どこまで、いけるものか、楽しみです。私の文章で、一人でも、MOMOさんのことに興味を持っていただけるとうれしいです。

では、また次回。

双極系男子
アイダ

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