#23-126 おみやげ事情
何が違うんだろう。
わたしと、あのひと。
違うことはわかっている。
何が違うんだろう。
わたしは、何がダメなんだろう。
考えたって
わからないことはある。
変えたくたって
変えられないことはある。
がんばったって
できないことはある。
願ったって
叶わないことばかり。
子どもが、京都に研修旅行に行くことになっている。研修旅行とはいえ、修学旅行のようなもの(修学旅行は来年)。しかも、お小遣いは定めなし(おうちのひとと相談して決めましょう、と)。買いものも行く先々で自由にできる。
子どもに「おみやげ、何がいい?」と聞かれ、インターネットで「京都 みやげ」を検索してみる。京都には何度も行っているけれど、見たことのないものもたくさん載っている。行ってみたいお店、食べてみたいもの、たくさん載っている。
わたしも行きたい。
日頃お世話になっているひとに、おみやげを買ってくるように話した。どんなものを選べばいいか、どこで買えるか、送る荷物に入れられるか(帰りの荷物は、最終日の朝に京都から発送するらしい!!)一緒に考えた。だけど、せっかく荷物を送って帰りは身軽になるのに、その任務のせいで荷物が増えて負担になってしまうのも好ましくない。
そこで提案した。
「オンラインで買えるものを買っておいて、帰ってきたら渡せばいいのでは?」
そうすれば、限られた時間内に、現地で探したり考えたりしなくてもいい。荷物が増えたり重くなったりすることも考える必要がない。そういう経験も含め「研修」ということであれば反しているけれど、そうではない。
なんて便利な世の中だろう。
今はどこの名産も、たいていオンラインで購入することができる。ずるいかもしれないけれど、行っていないのに「行ってきた」と騙すわけではない。そういうひともいるかもしれない。
もちろん、現地でしか買えないものもある。単なる旅行とは違って、行く場所が限られている。わたしが欲しいものがあるお店の場所はばらばらだ。買ってきてもらいたいとおもっても、お願いできない。じぶんで行くしかない。がしかし、当分行くことはできない。なんとも残念なことだ。
わたしも行きたい。
一緒に行きたい。
とはいえ、じぶんがいざ行くとなっても、きっとそのお店に行ったりはしないのかもしれない。買いたいもののためだけに、その場所に行くことはない。欲しいとおもっても、諦められるほどのものなのだ。
ということで、子どもには何もお願いするものはなく、じぶんで欲しいものを買ってくるように伝えておいた。どんなものを選んで買ってくるか楽しみだ。
否、ひとつお願いしたものがあった。
「オンラインで買えるじゃん!!!」
とは言わない優しい子ども。
でも、やっぱり一緒に行きたい。
旅行全日、いいお天気でありますように。
aico.
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