宗教の違う友人と食事に行く時に気をつけていたこと
ジャカルタ生活時代、インドネシア語は本当に微々たる成長だったものの、いろんなご縁でいろんな国籍の友人ができ、一緒に食事や遊びに行くことが多かったです。毎週誰かの家で集まってランチ、毎月1回はnight out……
割と遊び歩いてる気がするけど気のせいです。
そんな中で、一番気を遣ったのが食事。気づかずに食べてしまってトイレに籠る友人もいれば、実は食べれる/飲めるのよ〜という友人も。それぞれ事情は様々で、だからこそ宗教的には何も縛りのない自分自身が色々と気配りをするように心がけてました。
今回は宗教の違う人と食事をするときに気をつけてたことを書いてみます。
まず、宗教によって何が食べれないかを知ろう
実の所、ムスリムに限らず、宗教による食事制限は多いです。
基本的なOK/NGラインをざっとおさらい。
なお、これらは「基本」であり、ここから宗派や国、生活圏によって色々と基準が異なります。お酒を日常的に飲むインドネシア人も割といます。
何が食べれるのかの確認をしよう
いざ食事をしよう、お店はお願い!となった時に聞く事は「何を避けたら良い?」です。
インドネシア人のみならず、いろんな国の人が集まる場合には、特に確認が必要です。食べれるものを聞いてしまうと羅列が長くなることもあるので、避けるべきものだけを聞いてしまうのが、お互いにとって負担もなく、やりとりも簡略化できます。
気をつけたいのは、「あれは?これは?」と聞きすぎないこと。特に宗教知識をベースとしてしまうと、卵は?魚はどうする??みたいな質問攻めにしてしまいがち。せっかくの楽しい予定決めの段階で、特にセンシティブな宗教周りのことを聞きすぎるのは配慮に欠けます。
何を避けたら良い?と聞いてみて、申告してこないものは基本的にOKとしてしまって大丈夫です。もし実際頼んで実はダメだった!ということがあったとしても、視界に入ることすら嫌だということは(申告してこない時点で)ありません。
それぞれの基準をリスペクトしよう
これが一番大事なことですが、基準は人それぞれです。
「ラマダン中にランチに誘ってシャンパンをボトルで開けるムスリム」もいれば「豚肉を買う姿すら見たくないムスリム」もいます。
「鶏も卵も生魚もウェルカムなヒンドゥー教徒」もいれば「牛ステーキは目の前で食べないでほしいと頼むヒンドゥー教徒」もいます。
そのくらい、人によって基準が違います。興味が湧くのは当然ですが、今はいいの!?や、これはダメなの!?と大袈裟な反応はNG。オッケーわかった!ぐらいがおすすめです。
「あの人は食べれたのにあなたはダメなの?」なんてことも、やめておきましょう。それぞれがそれぞれの基準を持ち、教義に対する誇りを胸に抱いています。そこをリスペクトした上で「この人はこのシーンではOKで、このシーンではNGなんだ」と覚えておくことが、お付き合いを長くする上で大事なことかなと思います。
気をつけるべきレストランは?
ジャカルタではハラール規定のレストランがほとんどです。基本的にはどのお店にも行けると思ってて大丈夫。
ただ、「日本食を食べたい」と言われた時は、要注意。特にオーセンティックな日本食がいい!日本人が行く店がいい!なんて話になった時は、事前確認をしておくと無難です。他宗教の人でも食べられるメニューがあるか、お寿司を全て火の通ったネタにできるかなどの確認はしておいても損はありません。
店内の見た目がそれっぽくて華やかで味も美味しくてハラルメニューで…となると、まあ限られるんですけどね。日本食を食べに行った時にでも、ざっとメニューに目を通しておくと良いですよ。
もちろんお刺身食べる人もいるけどね!!お刺身食べれる、と聞いてたけど実はサーモンだけで他はダメなんてこともあったりします。笑
色々あるけど、楽しい食事会を!!
気を遣う、と最初に書いたものの、実はあんまり大袈裟にはしてないです。「あれって食べれたっけ?じゃーあそこ行こ!!」ぐらいのカジュアルさです。それでも「いやそれはダメなんだ」と言えるタイミングを作れるかどうか、が友人付き合いとして大事かな。
さらっと確認するぐらいなら、食事会の話題になるたびに都度しても大丈夫。もちろん履歴を確認しておくのも大事だけど、何度も聞くの?!なんて揉めたりはあんまりしません。
逆に、すごく仲良くなってきてから、実は仲の良い友達とだけお酒を飲むの、なんて話にもなったりします。
日本の宗教人口を鑑みても、宗教的な食事制限のある人と出かけることはあまり多くないと思います。「いろんな文化圏の人と一緒にみんなで楽しく同じ食事をする」って難しいようで、実はとても簡単なこと。ちょっとした配慮でもっと楽しくなります。せっかくの機会、どうか楽しいものになりますように。この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。
ではまた!
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