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なんでも可愛いわけじゃない

「あいちちゃんは何を見ても可愛いって言うね」
付き合い始めた頃、夫に言われて憤慨した。

この世に可愛いものは溢れているけど、なんでも可愛いわけじゃない。

赤ちょうちんは、まん丸で赤くてほんわりした光を放っていて、可愛い。
でも蛍光灯は、そんなに可愛くない。

卓上に飾るお花のブーケは、小さくてカラフルで健気に咲いていて、可愛い。
でも天に向かって空高く伸びる針葉樹は、そんなに可愛くない。

可愛いと思うものには、大体共通点がある。

・丸い
・小さい
・カラフル
・キラキラ
・ふわふわ

とかまぁ、そんなところだ。

クリスマスコフレがやってきた

秋の化粧品界隈は騒がしい。
クリスマスコフレが発売されるシーズンだから。

クリスマスコフレとは、年に一度、各コスメブランドから発売される、クリスマス限定商品のこと。
ホリデーコレクションとか呼ばれたりもする。

ホリデーシーズンを彷彿とさせる、華やかなコスメであることが多い。
ラメがたくさん入ったアイシャドウとか、鮮やかな色のリップとか。
パッケージも凝っている。

少し前までは「パーティーにしか付けて行けないんじゃないか」(パーティーなんて呼ばれないし、いつ使えばいいの?)と思うようなコスメも多かった。
最近は、日常使いできるよう趣向を凝らしたものも多々あって、人気を集めている。

このクリスマスコフレ、だいたい数量限定である。
「数量限定」は魔法の呪文。
みるみる人の判断力を低下させ、お財布の紐を緩める。

さて、今年のクリスマスコフレの中に、私が一目惚れしたアイシャドウパレットがあった。
もちろん数量限定。
予約開始は、平日の朝10時。
なんとも社会人泣かせである。

この念願のアイシャドウパレットが、ついに今週、私の手元に届いた。

なんと可愛いことよ。 

手のひらに収まる小さな黒とゴールドのパッケージ。
ラメが敷き詰められていて、揺らす度にキラキラ輝く。
蓋を開けると、カラフルな8色が並んでいる。
ここにも、これでもかというほど、ラメが入っている。
8色それぞれが胸を張って「私たちがあなたの目元を可愛くしてあげるから安心して!」と主張している。

お値段、¥9,900(税込)。

夫よ、これが私の考える「可愛い」だ。

日常に「可愛い」を

もうすぐ大好きなクリスマスシーズンが来る。
これをつけたところで、毎日やることはきっと相変わらず、仕事の会議や、スーパーでのお買い物や、家事諸々。
変わり映えしない日常に、このキラキラたちを乗せる。ちょっと気分がよくなる。

たとえば、仕事の前にスタバでコーヒーを飲むとする。
ちょっといいコーヒーで気分がよくなる。
平日毎日飲んだら月¥10,000。

私が買ったクリスマスコフレ。
仕事の前に目元をキラキラにして気分がよくなる。
平日毎日使っても月¥9,900(しかもまだ残ってる)。

えっ、コスパよくない???

クリスマスコフレの発売は、まだはじまったばかり。
これから12月まで、楽しいシーズンが続く。

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