第4話「幼稚園に行くのは私ではない」の巻

前回、療育センターへたどり着く流れが伝えられたので
今回は幼稚園へ入園までの流れをお伝えしていきます。

プレは入園前の年の5月から翌年2月まで通いました。
2つの幼稚園のプレを通って感じた特徴と感想です。


まずB園(おおらかな雰囲気の方)は、親子は常に一緒。
人数がだいたい20組くらい。
弟妹も一緒に受けてる人もいたので、毎回大人数だった。
先生はおばちゃん(ベテランぽい)2人で、やさしくておおらか。
絵本読みが上手いなぁ、楽しいなぁと毎回感心していたのを覚えている。
子どもが騒いだり泣いたりしても、注意はしない。
帰り際に特に何も言われないので、ちゃんと見てるのかぁと思っていた。

ある時、通園バスを見学できる日があった。
珍しいバス、気に入ったムスコは中々降りようとはしてくれない…
他にも見学したい親子が順番で待っているので、焦る私に
園長先生が楽しそうにこう言った。
「カワグチさーん、今夜はバスに泊まって行きますか〜?」
ちゃんと名前知ってくれてるんだ!
こんなムスコをユーモアで受け入れてくれてるんだ!
ちょっと園を知れた気がした。

一方、A園(きっちりとした雰囲気の方)は、途中から親子分離。
人数は10組くらいで、月3回ほど。
ほぼ毎週行くので、同じ曜日のママ達と交流がしやすかった。
先生はベテラン1人、時々園長が補助していた。
毎回、帰り際に感想をもらうのだが…あまり覚えていない。
ムスコがじっとしてくれないので、聞ける状態じゃなかった。
ほめられるより「◯◯なとこありますねぇ」と釘を刺す感じ。

入園願書を出すのが11月1日。
療育センターで診察を受け、どっちが良いのか決めかねていた。
B園なら、ムスコを伸び伸び育ててくれる。
けど、伸び伸びすぎて、もっと落ち着きのない子にならないか?
A園は、自由奔放なムスコを面倒見るの大変そうだぁ。
けど発達障害を指摘してきたなら、最後まで責任とってもらおうじゃないか。
ママ同士の交流もあって、私も安心できるし。
家から近いから、毎日の送迎は近い方が断然良い!

こうして我が家はムスコに合わせるのではなく
私の都合のいい方のA園を選んだのでした。

入園申込み以降もプレは続き
あんなに縦横無尽に走り回っていたムスコも
母親の膝に座り、先生の読んでくれる絵本を聞けるようになってきて
あぁ成長してるんだな!と感じられるようになりました。

入園するに当たって、ムスコの特徴を手紙にして渡すことにしました。
ウチではこうゆう時こんな風にしてますよ、ということや
また、療育センターで言われたことをまとめてみたり。
先生が困らないように…ムスコが困らないように…
主治医も「幼稚園の先生はプロですから〜」と言っていたので
この手紙があれば、きっと大丈夫!と信じきっていました。

次回は入学して1学期までをお話しします。
残念ながら、幼稚園は入ってみないと分からないことだらけでした…



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