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「ここのね自由な学校に、会いにいく 〜こんな学校編〜」の巻

いつも通り6時頃、目が覚めた。
気温差が大きいと聞いていたが、少し肌寒い。移動で疲れてグッスリと寝させてもらった。

こうちゃん、ももちゃんも8:00には「ここのね」に出勤。
それまで自由に使って下さいね、と我々に気遣ってくれた。
近くにベーカリーがオープンしたとのことで、朝ごはんを買いに散歩することにした。
道中、カーブを曲がる車から「川口さんですか〜」と声をかけられる。
「ここのね」副代表のななっぺ(秋篠奈菜絵)さんだ!

ベーカリーでサンドイッチと菓子パンを買い、ベンチで朝ごはん。
平日なんだよなぁ〜。周りは山に囲まれ、天気もいい。ゆったりしてるなぁ。
大分に入り、豊後大野に来て、テレビもスマホもあまり見てない。
なんか何もしたくないなぁ、ボーッとしてるのが1番気持ちいい、と強く感じている。
そしてチキンサンドのチキンが甘辛いタレと鶏の旨味だろうか、美味い!と言わずにいられない美味しさだった。パンも柔らかく甘みを感じる。

9:45頃、「ここのね」を訪れる。
数段の石段を登ると、あぜ道のような右曲がりの通路。小さなトンネルのような入り口を抜けると、中庭になっていた。
元々酒蔵だった所を借りて学校にしている。
正面のレンガの壁は蔦が這っていて、ここに私はビビビときたんだよ!この壁が私の好きセンサーに反応したんだよなぁ。
生で見ると、やっぱいいわぁ。

人影はなく、くつ箱に靴が入っている。階段もあるから、2階に上がれば良いのだろう。
ムスコは何も言わず、もう階段を登っていた。
階段を登ると、今まで断片で見ていた映像が、こんな形だったのかー!と答え合わせができた気分。

最初に施設を案内してもらう。
今、子ども達は読書タイムのようだ。
ムスコは興味あるものをどんどん触っている。
現在の生徒数は10人くらい。
小学生1年生から中学生まで、異年齢で同じ場所で各々の学びができるのだ。
まだ新学期始まって間もないのに、知らない人が来てみんなイヤじゃないといいな、と思った。

今日の予定は、午前中体を動かす時間とのこと。近所の運動公園に車3台で移動。
最近新しくスタッフになったあっちゃん(女性)の車に乗せてもらい移動。
ムスコは前の席に乗りたい!とゴネる。前の席はももちゃんが乗るから、我慢してね。と告げる。
駐車場に着いたら、前の席乗る?と提案してもらい、ムスコのこだわりに対応してもらえる余裕にホッとする。
この辺りが、フツウの小学校ダイジョブかな〜ポイントなのである。

サッカー場、野球場がある運動公園。貸切であった。この広いグラウンドで我々しかいない。
空は広く。周りは緑の山。ゼータクだー!
コロナ禍のソーシャルディスタンスなんて、ここにはいらない。マスク生活とは無縁の空間の豊かさを知る。
またここでボーッとしてたいと思った。

子ども達も年の近い子と遊ぶようで、公園の遊具組、グラウンドで遊ぶ組。特に何をすべきとは決まってなさそう。
スタッフも子ども達の気分や雰囲気で、大縄したり、バッティングしたり、バレーボールしたり、田の字という遊びをしたりだった。

子ども達ともすこし心の距離が縮めば嬉しいなとバレーボールに入れてもらった。
こうゆうスポーツをやると、盛り上げたい衝動と、理性より楽しいが勝ってしまう。
私は、はしゃぎ過ぎてしまった。
子ども達に遠慮させてしまった…かもしれない。大人だって無邪気にはしゃぎたいんだよ。
「ここのね」そんなコトもできる場所かな?と思っている。

お昼ごはんは給食がある。
2階に上がって目に入るのがキッチンスペース。
今はボランティアさんが給食作りをしている。
ここで、「ここのね」いいなぁポイント。
みんな揃っていただきます!しなくて良いようだ。
お腹ペコペコの人も入れば、もすこし何かしたい人もいる。
ムスコは集中しやすい性格で、キリの良い所でないと不安になりパニックになる。

この日の献立は、筍ごはん、お麩じゃが、ビーツの茎のニンニク炒め、ひじきの煮物、筍のお吸物だった。
調理の姿が見えることや、学びの場で良いニオイがするのは、幼児生活団でいいなぁと思っていた。
遅れてやって来たムスコは、ボランティアの淳ちゃんに、ご飯のよそい方を習っていた。
ハラハラしたが、親以外の人にしっかり教えもらえよ〜と見守った。

食事のお片付けも、各人がやる。
食べ残しや、汁気はキエーロで肥料にする。
ウェスで汚れを拭き取り、米の研ぎ汁で洗い、拭いて、食器棚に戻す。
大人も子どもも皆やっていた。うちの子は面倒だとやらなかったが、やるようになるのだろうな。

午後は年齢ごとに課題の時間があるようだ。
工作室で小学生低学年の子らが工作していたので、私も混ぜてもらった。
グラウンドでは一緒に遊んでない子達だったので、おばさん誰?と距離があった。
でも興味はあるようでジワリジワリと近づいてくれる。
TikTokの数学問題を見せてくれた。アインシュタインの絵とIQ200と描いてある。
「あんた、これ解けるかい?」と挑戦状を出されたのである。
ここは、私をどんな大人か試したいのかもしれないと思い、本気で考えた。
すぐ答えを聞いたり、分からないと誤魔化す時じゃない。
本気で考えたけど、答えは違っていたし、なんでそうなるか分からん…IQ200の思考は程遠い。

どんな子達が通い、どんな世界か見させてもらった。
ムスコはここでも臆する事無く、場に入っていった。
グイグイいくキャラは、この世界でどんな化学反応を見せるのだろう。
ななっぺが私の行動力を見て、「ここのねの力になって欲しいくらい」と言ってくれた。
私も、「ここのね」を中心の生活が送れたら最高だな!と思っている。

さぁ、この願いを叶えるには、住む場所と仕事の両輪がなければいけない。
一度三重町駅に戻り、明日は市役所の「まちづくり推進課」へご挨拶に行く。

追記
「ここのね自由な学校」は本当に始まったばかりです。
詳しくは下のURL をご覧ください。
ね、ステキな学校でしょ?寄付も受け付けてます。
こんな学校がもっと増えれば、悲しい親子が減ると思います!

https://congrant.com/project/kokonone/2514


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