LinaUchida

和紙で蛾を作る作家です。イラストを描いたりデザインなどもします。自身の研究や、作品につ…

LinaUchida

和紙で蛾を作る作家です。イラストを描いたりデザインなどもします。自身の研究や、作品について、また自分の活動をサポートできるようにこの場を借りて色々投稿してみようと思います。

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平成が終わったので、初めて書きます。

大学卒業時に、祖父の遺骨のあるお寺に祖母と向かった。八王子にひっそりあるお寺の住職は、実は芸能人をよく供養するような割とミーハーなお坊さんである。 誰もいない小さな仏間に、遺骨が二つ置いてあった、片方は知らない名前が書いてあった。 全てを納得して、崩れ落ちた、早かったと思う。 それは生きているはずの、いるはずの、父の遺骨だった。 1990年ごろ、バブル。大きな経済が弾ける瞬間、私は生まれた。私の出生地は港区赤坂。山王病院だ。 ちょどその頃、不動産開発業者でオートポリスオーナ

      • 少しの間旅立ちます。

        子供の頃に付けられそうになった名前が遥だった。でも遥か遠くへ行ってしまうのが嫌だったので遥を辞めたらしい。うちの家族らしい考え方かもしれない。けれども長らく旅立つので結果的にわたしは遥か遠くへ行ってしまうこととなる。 最近バッタリ出会って友達になった中国出身の2人の女の子の家に遊びに行った。1人はムサビに入りたくて、1人はもうすぐフランスのコース料理の学校に通うらしい。 整理されたどこかレトロな雑貨が並ぶ棚にはAesopの香水やクリームが並んでいた。Aesopは現在はある

        • 「KindNeighbor」20200417-0512秘密の部屋

          昨年よりPARADISE AIRではじめたプロジェクトですが、このような状況下で何ができるかと改めて考えました。 プロジェクトは、一緒に人と粘土をこねること。 人と対面することは、今年の初めを境に危うい行動となってしまいました。 考えるのは、オンラインなのにオフライン。 何かここに引っかかる感覚を覚え、自分の記憶を辿りました。 2000年くらいに初めて触れたウィンドウズ。 その時、インターネットは目まぐるしく変わっていました。 お絵かきが好きな私が真っ先に魅了されたの

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        平成が終わったので、初めて書きます。

          ルールブックver00とパラダイスエアでのトークについて記録2019/12/17

          ルールブックver00とパラダイスエアでのトークについて記録2019/12/17 scene1 「プロジェクト やさしい隣人について」ver00 偶然(理不尽)な美術との遭遇。アップデート可能なプロジェクト。  話をする。粘土をこねる。彫刻をつくる。複製される。市場に出る。出会う人々とのコミュニケーションに粘土を介在させます。粘土はウチダという作家に引き渡され、観察され、複製され、市場に出ます。これらは一般的にアート、と呼ばれるものが辿る工程を無理やりおえてゆきます。複製の部

          ルールブックver00とパラダイスエアでのトークについて記録2019/12/17

          「やさしい隣人」と「困った隣人」

          12月は複雑な月だった。 まず、前回書いたブログのおかげで、連絡がきて、人生が少し進んだ。 こっそり会って、お話をした。好き嫌いが似ていて、私たちのお父さんはもしかしたら好き嫌いが似ていたから仲良くなったのかもと思ったりした。 今度あうときは、私の髪の毛は金髪で、彼女の金髪は黒髪になっている。 そして、人生いろいろ、のタイミングで松戸市のPARADISE AIRというレジデンス施設による「MATSUDO AWARD」という賞を受賞することができた。 ここでは、2年ほど前から

          「やさしい隣人」と「困った隣人」