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相棒2 第1話「ロンドンからの帰還~ベラドンナの赤い罠」感想

個人的に『相棒』で面白さの平均が最も高いseason2の感想を書けるのは嬉しくて仕方ない。

近年はあまり無いシーズン毎の縦軸だけど、Season2でフューチャーされてるのは、この初回にも出てきている"浅倉禄郎"
亀山薫の親友かつ相棒シリーズ殺人記録第2位(1位の可能性もある)を誇る殺人鬼。
他にも大河内や芹沢の初登場に砂本三部作にと見所も多いんだよなぁ…。

【あらすじ】

元検事で“平成の切り裂きジャック”とあだ名された死刑囚・浅倉が脱獄しに連絡をとってきた。
特命係時代、右京とともに浅倉の正体を暴き、逮捕へと追い込んだ薫。
「いったい何を考えているんだ!?」
と、美和子とともに浅倉が隠れている場所へと駆けつけた薫は、浅倉に怒りをぶつける。
そんな薫に浅倉は、右京の手で小暮ひとみという女性を殺人容疑で逮捕して欲しいという。
浅倉は数年前、とある薬科大学で発生した教授殺人事件の容疑者として取り調べたことがあったが、証拠不十分で釈放。
事件はそのまま迷宮入りしたが、浅倉によるとひとみからは自分と同じ殺人犯の匂いがしたという。
浅倉は薫に念を押すと再び連行されていく。

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治

【ゲスト】

小暮ひとみ(演:須藤理彩さん)

『相棒』でサイコパスといえば高頻度で名前が出てくる小暮ひとみ。
須藤さんは今も活躍されているけど、小暮ひとみと纏う雰囲気が全く違い妖艶さより可愛いって感じが強い。
小暮についての細かい部分は後編で語る予定だけど、逮捕を免れる為に自殺未遂をする胆力は凄い。

【感想】

《殺人鬼vs殺人鬼》

浅倉禄郎3度目の登場!!

連続殺人犯が警察の力を借りて連続殺人犯を逮捕しようと頑張るっていう構図が面白い。
元検事としての使命感もあるかもしれないが、それ以上に
「お前も殺人鬼だから俺と同じく死刑にしてやる」
っていう道連れに近い歪んだ執念を感じる。

でも同時に殺人犯を野放しに出来ないっていう元検事らしい正義感が若干あるのも良い。
親友である亀山に連絡を取ったり右京を頼るみたいなムーブも良い。
小暮が殺人鬼って話を伝えたいだけなら脱獄しなくても良いし、呼び出す手紙でも良かった。
でも直接伝える事に意味を見出してたりっぽかったり獄中生活に刺激を求めて行動してるのが隠し切れない人間味としてあり、そこが魅力にもなっている。

浅倉事件の本感想で書いたけど、浅倉は売春婦だった母親を殺せてしまった事で
「母さんが死んだんだから他の売春婦も死ななければならない」
と母親に報いる為に売春婦殺しを自分じゃ止められなくなり、それを使命のように捉えて最終的に売春婦でも無い恋人の麻衣子に邪魔され殺害するに至った。(考察です
実際逮捕時に浅倉は「ありがとう…」って言葉を心の底から言っている。
殺人を続けてしまう苦しみから漸く解放されて楽になったから出た言葉。
そんな浅倉だからこそ、苦しまずに無駄に殺人を犯し続けている小暮を許せなかったんだと思う。

小暮も小暮で検事浅倉の追求を躱したり、裁判所で煽ったりと本当に狡猾で性格が悪い。
もちろん連続殺人を行う知能の高さと、特命係を欺いて確率の低い自殺未遂を行ったりとめっちゃ強か。
パーソナリティについては後編に持ち越しかつ何となく覚えてはいるけど視聴当時高校生の自分としては相当衝撃的だった記憶。

そんな小暮と浅倉が用意した特命係(厳密には特命係ではない)の代理戦争は素直に熱い。
画像の"バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ"は浅倉と小暮だけじゃなく杉下右京にも掛けられると用意した後に気づいた。

《今回のMVP》

浅倉禄郎

そもそも今回の物語は浅倉が小暮の凶行に気付いたっていうのが大きい。
裁判所であんな一瞬見ただけで小暮に気付いて、そこから1週間で釘飲む覚悟を決めて脱獄まで実行するのが恐ろしい。
というか今回の感想殆ど浅倉の事しか書いてねぇ…

次点は武藤弁護士。
S1「仮面の告白」からの再登場で、自身の案で浅倉の弁護士として彼と特命係を繋ぐメッセンジャーになるという有能。
法律関係者として明確に浅倉の方が有能に描かれていたのは残念だけど致し方なし。

【小ネタ&雑感】

アリスって結局誰だよ!!(20年以上不明

・スタートからOPってのも珍しいが尺調整なのか通常より長い
・血まみれの浅倉グロい
・美和子と亀山君は同じベッド(エッチ
・10本以上の釘を飲み込むってイカれてる
・1週間前に死刑判決が出たのか…
・まぁ浅倉に情状酌量の余地はないからね
・電話番号暗記してる浅倉は亀山の事好きすぎるでしょ
・刑務官は気絶なの?死んでるの?
この一瞬で小暮ひとみが殺人犯と気付くって浅倉MVPよ
・緊張感演出でカメラの滑らかさを下げた演出良き
・友情より正義を取る亀山くん好き、そして亀山ならそうすると分かってる浅倉も好き
・平成10年って事は1998年に教授が毒殺された事件なのね(俺氏3歳
・殺人鬼の匂いは穢れており消えない…
・検事浅倉の登場は珍しい(多分これが最後
・右京のロンドン放浪記は本当にロンドンで撮影してる(数少ない海外ロケ
・この運転免許試験場での恩師が S21で登場します
・"9と3/4番線"ってこの頃からあったのね(ハリポタ好き
・ホームズにお辞儀するの良き
・このロンドン旅行でも南井に会ったのかな(会ってないと思ってる
・時差を考えない非常識な馬鹿者こと亀山薫(後に神戸は時差を考えて電話しました
・1人でチェスしてドヤる杉下右京という奇人
・国際電話は不通でもお金かかるのでは?
・637回ベルを鳴らしたww
・気が向いたら帰る予定の右京さん
・慇懃無礼で失礼千万な右京さん
・右京さんマジで何の為に帰宅したw
・免許証のデータを勝手に持ち出すな!
・「仮面の告白」ぶりの武藤弁護士
・昔は死刑囚は手紙も面会も通常受刑者より緩かったのか
・弁護士をガンガン解任してた浅倉(元は有能検事だしね
・武藤はなんでこんなに乗り気なんだ…
・浅倉「亀山はこんな粋な事を思い付かない」←笑った
・武藤よりも浅倉の方が頭は回るな
・6月に殺されて10月に発見はグロい
・シートベルト違反で引っかかった課長w
・浅倉に釘を渡した共犯って出たっけ?
・浅倉「尻かせ」←完全にホモやん
・小暮パパは後にS13「鮎川教授最後の授業」で別役再登場
・この頃は煙草を吸ってる亀山君
・極度の方向音痴は水谷さんの特権よ
・小暮は大学院の後期で博士課程選考中
・右京さん本当にミステリーマニアだからね(自分で小説も書いてたし
後ろから亀山君に声をかけられてビックリする右京さんに笑う
・美和子"件名:右京さ〜ん、事件ですよ!"
・イギリスでは風の向くまま気の向くまま
・中の人的にたまきさんには毒があった
・亀山君だけの解決は確かに土台無理よ
・警察学校の先生は後に米沢さんがなった(右京さんの授業も受けてみたい
・叱られるのには慣れてる右京さん
・この喫茶店S1で米沢さんが車から声がけした喫茶店と同じでは?
・米沢さん痩せてね?
・こんな綺麗に社章解析できるの?
・このビルはS11「オフレコ」と同じかな(テレ朝の受付?
・真鍋専務もうそろ死ぬだろと思ったらやっぱ死んだ
・この頃から画面が相棒ブルーなんだな
・伊丹「運転免許試験場の亀山ァ〜」←熱い!
・社「女に似合うのは毒殺でしょ」←11年後
・三浦「運転免許試験場の亀山君よ」
・親父キラーとは上手い事言うな
・小暮「極度の方向音痴なんてあり得ない」←水谷さんの悪口を言うな
・小暮父は植物学者で世界を飛び回り昨日家を出たばかり
・死亡時刻と場所は気になったが死因は気にならないというポカ
・ピルケースの1つに仕込むって事は確殺ではなく、あくまで偶発的に死ぬのか…
・母親の写真が1枚も無い…
官房長1947年6月4日産まれで東大卒なの!?
・死体の写真あるけどそんな痛んでなくね
・官房長流のナンパに笑う(そして断られる
・官房長の回転寿司!!
・毒殺犯からのお茶は超怖い
・右京「僕とした事が!!」
・浅倉だけが小暮を理解してる…
・マジで今の2人には捜査権ないだよなぁ
・部長の右京さん理解している感何なんだよ
・別件逮捕くらい特命係ならやりそう
・確かに特命係は嘘吐き
・伊丹と亀山の小競り合いに笑う
・内村が中園を"君"呼ばわりは違和感
・警視庁の監察キターーー!!!
・小暮の笑顔が不気味
・大ピンチなのに威風堂々で締めるな
・濃い相棒ファンに大人気の大河内監察官初登場!!!!
・特命係にとっての謹慎は自由と同義です

【次回】

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