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相棒22 第10話「サイレント・タトゥ」感想

※今回の感想は9年ぶりにカイト君を供給され狂っていますので読む際は自己責任でお願いします。

【あらすじ】

三代目相棒・甲斐享の息子の周囲で惨事が
享のパートナー・悦子にも魔の手が迫る!

甲斐享笛吹悦子の息子・結平が、学芸会の演劇で主演を務めることになり、祖父の甲斐峯秋は早々に会場入りし、開幕を待っていた。
学芸会といっても立派なホールを借り切っての催しで、峯秋は孫の晴れ舞台に、社美彌子(仲間由紀恵)とその娘・マリアも招いていた。
同じ会場に、右京美和子の姿もあった。
右京は、享の逮捕後も悦子とその息子を気に掛け、交流を続けていたのだった。
また、峯秋の長男で享の兄の甲斐秋徳は、結平の父親代わりを務めており、この日も保護者として、悦子とともに舞台袖で結平を見守っていた。

そんな中、結平の担任・姉小路が、悦子に声を掛けてくる。
その言動には、単なる“担任教師”にそぐわない不穏な空気をはらんでいた。
そうこうするうち幕が開くが、その最中、なぜか出演予定のない姉小路が、フラフラとステージに現れ、舞台上で卒倒する。
背中には、深々と刃物が突き刺さっていた。
騒然となる会場。右京と薫は、緊急事態を察し、即座に動き出す。

と、意外なほどあっさり、容疑者が浮上した。
姉小路は異性にだらしなく、同僚教師だった栗原志津子との婚約を一方的に破棄した過去があった。
そのいきさつは非道なもので、志津子が姉小路に強い恨みを持つのも無理からぬことだった。
いっぽう、志津子のかたわらには、黒須いう若者がいて、彼女から何らかの指示を受けている様子が垣間見られた。
この時点で、事件のあらましは判明したかに思われたが、やがて志津子が、姉小路からアプローチを受けていた悦子に対して、異常な執着を持っていることが分かってくる。

衆人環視の舞台で起きた大胆な刺殺事件
容疑者はすぐ浮上するが事件は思わぬ方向へ
犯人の狡猾な罠により事件は海外まで飛び火
右京と薫が特命係史上最も危険な賭けに出る!

脚本:輿水泰弘
監督:権野元

【ゲスト】

笛吹悦子(演:真飛聖さん)

ETUKO!!ETSUKO!!!ETSUKO!!
悦子さん9年ぶりの再登場!!!

真飛さんの出演はエキストラ参加時に過呼吸になるかと思うほどに驚いた!!
宝塚ので右京さんを演じたっていう『相棒』とも縁も深い方かつ卒業後も女優として大活躍されているので再登場は本当に嬉しいよ…(号泣

甲斐秋徳(演:新納慎也さん)

カイト君のお兄さん!!(号泣
10年前は演じるなら玉木宏さんとか勝手な事を言ってた記憶があるが、新納さんなら文句は無い!!
でも待望の待望の待望のカイト兄の登場は燃えたし震えた!!
演者さんの新納さんは『鎌倉殿の13人』での全成さんが印象深い。
カイト君を思わせる言動と峯秋さんに近い表情の作り方とか新納さんもだけどキャスティング担当にも拍手を贈りたい。

栗原志津子(演:美村里江)

今回の犯人。
個人的にお芝居は"声・顔・動き"よりも繊細な"声色・顔色・動作"に惹かれるので、美村さんのお芝居は本当に素晴らしく感じた。
特に悦子を慮っているような事を言いながらも脅迫する場面は今回最大の見所。
静かな恐怖があるから最後の感情爆発も凄まじく感じる。
今後も追っていきたい女優さんの一人になりました。

【感想】

《カイト君カイト君カイト君…etc》

カイト君の続報を3,231日待ったよ!!!

そもそも自分は高校時代にS11初回、即ち甲斐享の登場と同時に『相棒』を視聴し始めた。
そこから高校で受験やプライベートなどエゲツないほど大変な時期に心の支えになってくれた。
若手で未熟だけど熱い正義感をカイト君と彼を導く右京さんっていう『相棒』だけど師弟でもあるような関係が素敵で仕方なかった。

『相棒』にハマって過去のシーズンを観たら杉下右京の過去や信念、亀山薫と神戸尊という前任者、そして現在まで登場するレギュラー陣達が本当に魅力的でドンドン沼に落ちていき、同時にカイト君が作中で伊丹や課長達から認められていき成長していくのが自分ごとのように嬉しかった。

そんな中で神戸と同じく3年を目前にした卒業発表。
覚悟はしていたとはいえ、カイト君の後任が出るなんて考えられなかったし寂しいし悲しくなったのは覚えてる。
でもどんな結末であれカイト君らしい卒業回になる事を願っていた。
あんな事になるとは思ってもみなかった…。

みんなのトラウマ「ダークナイト」

予告の段階で嫌な予感はしていた。
そして本放送でもカイト君を右京が逮捕して終わるっていう、彼らしさであれば最高だけどファンとしては最悪な終わり方だった。

ここの細かい想いや感想や考察はまた別の機会に語りたいと思うが
3年間の結末がこれ!?
しかも2年前から犯行を重ねてる!?
悦子さん白血病かつ妊娠中だぞ!?
こんな感じで絶望しまくっていた。

でも右京さんはカイト君との関係を"まだ途中"と言い、再会を待つと断言した。
視聴者としてはこの言葉を信じて俳優として大きくなった成宮君が再度『相棒』に登場する事を切に願っていた。

死ね、腐れゲス週刊誌及び購読者

カイト君卒業から1年9ヶ月。
甲斐享を演じていた成宮君が引退した。
ゴミと同レベルの人間が運営してる会社でカスと等しい記者(笑)が書いた薬物使用のガセネタでセクシャルティまで公表したからだ。

当然薬物を使用していたならファンとしてはツラいが逮捕されるべきだと思っている。
ただこの件は本人と事務所も否定し、尿検査でも陰性だったとは公表されている。
でもそれが強く報じられる前に彼は引退してしまった。
正しい週刊誌がすべきだったのは疑惑を報じるのではなく、証拠を集めて警察が動き逮捕されてから真相を流すべきだった。
当時はベッキーの不倫で週刊誌が報道機関を越えたスクープを出す事への熱が高まっていたというのもあるが、そんなのは関係ない。
本当に滅びて消えてくれ。
最近の松本人志の件もだがスクープという名目で真実か定かじゃ無い疑惑を晒すな。
犯罪を犯し逮捕されるほどの証拠を集めてから記事にしろゴミ!!

以降『相棒』ではカイト君関連の物語は無かった。
巷では『相棒』の黒歴史として抹消されたとか言われていたが、再放送には出るし、峯秋さんはレギュラーのままだし、稀にだが存在が示唆され回想シーンにはなるが本放送で登場する事もあった。
でもカイト君の懲役期間、悦子さんの病状と妊娠など追加情報は何も明かされる事は無かった…。

成宮君は表舞台からは姿を消したものの、インスタで無事に生活している事、現在はデザイナーとして活躍している事が分かるも、俳優復帰は考えていないとの事だった。(因みにLINEライブで成宮君が最も凄かった俳優は水谷さんと語ってて泣けた

そして最初に記載したカイト君卒業から3,231日の今回!!
ようやく甲斐享の物語が前進した!!!
しかも放送日に成宮君が俳優活動再会決定のおまけ付き!!

最高のあけましておめでとうだよ!!!

震災の関係で放送延期になりそうだったり、放送中も画面に震災情報は流れるし、最後の2分は誤報で打ち切られるしと気持ち良い環境で観れたとはお世辞にも言えない…。

でもカイト君はまだ『相棒』ワールドで生きてるだって事が分かり本当に泣く…。
今回出演こそは無かったが、希望が感じられるのが堪らなく嬉しい。

そんな訳で約9年越しに語られたカイト君は現在も収監中。

誰も殺してないとはいえ現役警察官が法を蔑ろにした連続暴行事件を起こしたのだから、長いが致し方ないと思う。
しかも模倣犯が議員を殺害までしてしまうし、逆に警察庁次長の息子だから軽過ぎると忖度だと言われる可能性があるので通常より重くなるのは当然だとも感じる。
まぁ峯秋さんも息子だから刑罰を軽くして欲しいとか思うような人でも無いからね。

また悦子さんとの関係についても籍を入れる事を拒んでるとの事。
峯秋さんがスグに名前が出ないように対策していたとはいえ、S16「容疑者六人」時点でネットに名前が流出してるからな…。
悦子さん側の籍に入れば良いって意見もあるけど、苗字で特定されるとかじゃなく戸籍とかも含めた万が一の流出も含めて悦子と結平に危害が及ぶのを恐れてるのかもしれない。
そうなると結平君が法律的に認知されてない可能性すらあるな…

物語の結末としては志津子の暴露は止められないので結平君にカイト君の事を話す流れに。
マスコミからより悦子や峯秋など家族から伝えられる方が良いっていうのは同意見。

けど別に婚姻届を急いで結ぶ必要は無いのでは?
今度は笛吹って名前がバレるから甲斐に名前を変えるのか、それともいっそのこと堂々とする事で世間の風潮と戦おうって形なのかな?
今結ばなくても良いとは言ってもいずれは籍を入れて全員幸せになって欲しいのでずるずる引き延ばすのは良くないと思うが果たして今なのかは疑問が残る。

何にせよカイト君の現状が明らかになり、結平関連で今後いつ再登場してもおかしくない土台作りが出来たと思っています。
カイト君の刑期は大人の事情で明かされませんでしたが、『相棒』が続く限りいつまでもカイト君の再登場を待ち続けます。

《華麗なる一族》

甲斐家が尊過ぎる……!!

今回8割くらいこの感情に支配されてました。
この写真は新納さんのインスタにアップされたものなんだけど、仲良し感溢れてて超好き。

石坂さんは劇場版Ⅲのコメントでまだ一緒の現場も無いのに息子役の成宮君が可愛くて仕方ないって仰ってくれてたので今回長男に義娘に孫まで出来たらもう感無量な感情になってると思う。(成宮君復帰にもずっとラブコールしてくれてたしね

カイト君も早く出所してこの輪に入ってくれ!

峯秋さんが孫バカジイジになってるという超絶解釈一致!!!
S13での悦子さん妊娠発覚時から
「峯秋さんは優しいおじいちゃんになる」
と予想していたので、これは嬉しすぎて嬉しすぎて本当に泣けました。
でも想像の10倍くらい結平大好きで笑った。

そもそも孫の学芸会に部下やその家族を誘うってのがヤバい。
いや右京さんはカイト君繋がりや結平にホームズを渡してたりと親交があるから良いんだけど、何故亀山夫妻まで呼んだのか、そして内閣情報官とその娘まで呼んだのかっていうのは謎すぎる
逆に足を運んだ亀山&社家族凄いよ!

しかも最前列中央で場所取りをして怒られる始末
全ての親御さんの中で誰よりも早く開演前に来たの?
どんだけこの学芸会楽しみにしてるの!?
孫が主演でwktkしてるの!?

それでいざ舞台が始まったら結平が心配なのかハラハラしながら観てるっていう姿が愛おしい…。

結局事件で舞台は中断されるんだけど、結構業腹なのか珍しく現場へ発破をかけに行くし、結平への事情聴取をさせる際に手を繋いで一緒に行くっていうね…。

他にも結平がホームズ好きなら「全巻一気に買おう!!」とか言い出すし、仕事で忙しいって事を知ってるのに秋徳が誕生日に遅刻してきたら怒り出したりと細かい所で孫バカっぷりをアピールしてきて本当に最&高。

また以前から悦子には優しかったとはいえ、仕事で彼女が帰れない日は自宅で結平を預かってる事を考えると不仲だったカイト君との確執とか完全に乗り越えてるんだと感じる。

まぁそれ以上に
「孫の出迎え以上に大切な仕事なんてないよ」
と豪語する峯秋さんなので結平が来る日をウキウキ待ってるだけの可能性の方が高いんけどね
地味に優しいのがフライト終わりの深夜に甲斐家を訪ねる悦子さんの為に、結平を起こして会わせてあげるって事。

今回悦子救出の為に社との貸し借りがゼロになってしまったので、今後社が峯秋に牙を向けてくる可能性がありそうでそこだけが不安。
家族を愛する気持ちが理由で苦境に立たされる峯秋さんとか見たくないよ!

パパっちこと甲斐秋徳さん!

以前から東大の道を進んだ"良い息子"で海外に勤務している人物とは描写されており、登場をずっと待ち望んでいました!!!

今回満を持しての登場だけど、峯秋さんとカイト君を良い感じにハイブリットした人という印象。
権力を私的に使う事に躊躇いは無く、口や行動も案外短気で喧嘩っ早い。
でも悦子さんへの気遣いや、事件が起こった際にスグに結平を君を抱きしめたりと二人を大切に思ってる事は伝わってくるという良い塩梅。

ただ弟のカイト君とは仲が良い印象は今回も含めて感じられない。
そもそもS11「森の中」事件で半殺しにされたカイト君に見舞いにも行かなかったし、今回もちょっと毒づいていたりと不仲な雰囲気すらある。(まぁカイト君も秋徳さんを嫌ってるっぽいが

言及は無かったが設定としてバツイチで結婚には懲りてるって事らしいが、悦子さんと結平君と擬似的な家族関係になっていてそれに心地良さを見出しているのが不安。

姉小路は悦子さんの気持ちが秋徳さんに傾いてる指摘し、悦子さんはそれを否定したが秋徳さんはもしかしたら悦子さんに対して"弟の婚約者以上の感情"を持ってしまっているのかもしれない。

そうなると間違いなくカイト君の出所を1番望まない人物になるだろうし、結平君も現段階だとカイト君よりも秋徳さんを選ぶ可能性が高い。
S11「交番巡査•甲斐享」で浮気を理由に妻を殺した犯人じゃないが
「理由は分からないが、人の心はどうしようも無い程に変わってしまう」
と言っていた事を考えると悦子さんが秋徳さんに靡いてしまう可能性だってゼロとは言えない。
当時の悦子さんとカイト君の愛に嘘偽りはなくても9年も時間が経てば変わってしまうものはあるのかもしれない…。
それを考えると堪らなく恐ろしい。

悦子さんがカイト君への想いを貫き、そして結平がカイト君を父親と認めた時に脳破壊かつ家族を失った秋徳さんがどう暴走するのか読めない。

峯秋さんと同じ様に、カイト君も纏めて支えてくれる頼りになる兄貴って形に収まってくれる事を切に願います。

個人的に『相棒』で最も"ついてない女"だと思う悦子さん。

そもそもフライト中に右京さんへ飲み物を溢してしまったのが運の尽き。
そこで右京さんに顔を覚えられてしまい、カイト君とのデート中に話しかけられる所から彼の三代目相棒としてのキャリアがスタートした。

以降の彼女は会社後輩友人趣味関連で事件が発生しまくって、挙げ句の果てには白血病になったあげく婚約者は逮捕されシングルマザーになるっていう始末。
その後白血病は治るも同時に福島の実父が死亡していた事が判明。

9年ぶりの今回はカイト君の事で息子の担任教師から脅迫による肉体関係を迫られ、挙げ句の果てに東国でスパイ容疑をかけられるという…
多分もうCA続けられないよね?

そして前述したカイト君出所で秋徳さんとの揉め事も視野に入ってるという未来すらも不安が出てくる。

救いとしては結平君が健やかに成長してるって事と峯秋さんがいざという時の助けになってくれるって事。
右京さんも助けにはなってくれるけど家庭問題には深入りはしないし、今回悦子と秋徳を疑うようにいざという時は私情を排除するからね…。

とはいえ、白血病完治と仕事復帰とめでたい事も多い!
悦子パパが骨髄移植をしてくれたんだね…
峯秋さんがそれを語るって事は一番大変な時期に笛吹家とも協力していた事も想像できる。
本当になんて素敵な家族愛なんだ…(号泣

マリアのダンナこと笛吹結平。

最後に観た時はまだお腹の中だったのにねぇ…みたいな近所のおばさん感が溢れ出して止まらねぇ…。

少し生意気でホームズや警察官に憧れがあるっていう部分に隠しきれないカイト君感を感じてニヤニヤするし、マリアとの絡みでナンパが上手な年上キラー感がして血は争えないとも思える。
カイト君もS12「待ちぼうけ」では駆け出しのホストみたいにナンパが上手かったからね。

でも生意気さの中には幼さもあって、姉小路が目の前で死んだのにショックを受けてお母さんに泣きついたり、父親の事でマリアに相談したりと可愛げもある。
やっぱショタには可愛げも大事。
でも本来なら学芸会の主演をやって特命係と社家を含めた皆で楽しい夕食とかやってたんだろうな…。
そう考えるとマジで志津子許せねぇ…!

また結平は父親の事を知らないらしいけど、峯秋さんと秋徳さんが献身的にサポートをしてくれてる訳だから、彼等が父親関連の人達ってのは知ってるんだと思う。
そうなると"享"って名前も知ってそうだし携帯を持ってる事を加味すると自力で分かりそうな気もする。
まぁ子供携帯だからダークナイト事件や甲斐享はセンシティブなワードで調べられないのかもしれないけどね。

後方祖父面をする右京さん…!!

峯秋さんがハラハラする心配性おじいちゃんなら右京さんは失敗とかは関係なく孫の成長を喜んでる大らかなおじいちゃんって気がしてる。
何より結平君を見守る右京さんの目が優し過ぎる…。

赤子時代から見守ってきた事で結平LOVEポイント1点。
ホームズ好きで結平LOVEポイント2点。
自分が渡したホームズしか読みたくないと言ってくれたので結平LOVEポイント3点。
愛弟子として可愛がっていたカイト君の息子っていうので結平LOVEポイント100億点。

そりゃそこまで可愛がってる結平君の舞台中に喋られたら亀山夫妻に怒るわな。
舞台の異変に観客席で一番早くに気付いて駆け寄ってきたりと思い入れの深さも感じる。

でもそもそも右京さんがカイト君を逮捕して結平君を父親不在の子供にしてしまったってのもある。
事件に関してはカイト君が100%悪いけど、右京さんは彼をそこまで追い詰めた自分自身を責めていたので結平君にも罪悪感を持ってる気もする。
峯秋さんは以前カイト君を右京さんの犠牲者と評していたけど、結平君もその中の1人になるのかもしれない。

悦子「私が彼(秋徳)を庇って嘘をついてるって事ですか!?」
右京「そうゆう可能性もあります」

S22「サイレント・タトゥ」より

そうゆうところだぞ杉下右京!

この無神経さが杉下右京なんだろうけど本当に人の心ないんじゃないの!?
疑念を抱くのは良いけど結平君の誕生日を毎年一緒に祝う数年来の知人をこうもあっさり疑えるっていう神経を疑う。
こんなんだからカイト君は闇堕ちするし、悦子さんもいざって時に峯秋さんを先に頼るんだよ!
まぁこれが魅力でもあるんだけど流石にねぇ…。

また、確定じゃないが言動から考えると右京さんはカイト君に会ってないような気がしている。
婚姻届の件についても家族が説得に当たると峯秋さんは言ってたけど、現在の甲斐家の関係性を踏まえると"相棒"の右京さんも説得メンバーのの1人になっても良いと思う。
何なら不仲だった峯秋さんや現在進行形で不仲かもしれない秋徳さんよりも適任かもしれない。

でも別れ際に「待っています」と言った事もあり、右京さんは出所してカイト君から会いにきてくれるのを望んでいるんだと思う。
個人的にもカイト君と右京さんの再会は劇的であって欲しいので、今後にめっちゃ期待しています。

《罪なき罰》

今回のテーマは"犯罪者の身内という罪と罰"
悦子さんは「甲斐享の身内」という事で姉小路や志津子から脅迫を受け追い詰められていた。

悦子さんだけなら毅然と振る舞い彼等の要求を突っぱねる事ができるが、結平君の存在が人質となり彼女を弱くしていた。
9年前の悦子さん妊娠発覚で純粋に喜んでいるカイト君のカットが映る事で、物悲しさがより強くなる。
あれだけ子供を楽しみにしているのに自分のせいで迷惑をかけるから籍も入れずに会う事も避けるっていう…。
カイト君っていう存在が悦子さんと結平君の脅迫材料になる。
本当にやりきれない…。

勿論事件に関しては100%カイト君が悪い訳なんだけど、その罪による罰の一端を悦子さん達も背負わなければいけないのかと思ってしまう。

[杉下右京]
今度の件、笛吹悦子には一切落ち度はない!
彼女には、何の罪もありませんよ!!!

S22「サイレント・タトゥ」より

よくぞ言った右京さん!!

本当にストレートな正論で気持ち良いね!
悦子さんも結平君も秘密を抱えてるだけで罪を犯した訳じゃない!
悪いのはその秘密を理由に脅迫をしてくる下衆野郎よ!

この台詞は知人である悦子を殺されかけた怒りや志津子の身勝手な発言に対する憤りもあると思うが、何より愛弟子であるカイト君への想いが爆発したんだと思う。

というか黒須の居場所を突き止める為の屁理屈で窃盗冤罪を生み出したり、社にイリーガルな手段を依頼したりともうメチャクチャな違法捜査をしまくってる訳だけど、それだけカイトファミリーを護るのに必死だったんだと思う。

まぁこういった正義の暴走行為を繰り返した結果がダークナイトを作り出したって事をもう少し自覚して欲しいんだけど、今回は許す。

というか今回のスピード解決は
"右京の推理×亀山の嗅覚×結平の証言×美和子の取材"とオールスターの協力感あって好き。

[小手鞠]
男は女を恨み、女は女を恨む

事件の主題は婚約者に裏切られた志津子が婚約者と婚約者の心を奪った女へ復讐する物語。

これだけだとよくある殺人事件なんだけど、悦子への復讐方法が治安が悪い国でスパイに仕立て上げて拷問を受けさせて殺すっていうやり過ぎも良い所な手法。

これを考えるとサクッと一撃で殺してあげた姉小路に対して情が残ってたようにも感じる。
あとタイミングによっては美人音楽教師が狙われた可能性もありそう。

まぁ志津子が婚約者である姉小路を怨むのは当然だし、殺されても仕方ない。
でも悦子さんに対しての脅迫で関係を迫られてた上に本人も拒否をしてたってのに復讐の対象にするってのは理解に苦しむ。

志津子については美村さんの演技で迫力が出ているが過去含めてパーソナリティがイマイチ分からない。
何故両親に嫌われているのか、何故姉小路と婚約するに至ったのか、黒須とは彼女にとって何なのか…。

ここから先は妄想に近い考察を行おうと思う。
まず結論からして彼女は温かい家庭に飢えていたんだと思う。

寒い北海道で産まれ、両親の愛情を欲しながらも何らかの理由でそれを貰える事は無かった。

なので彼女は自分は親のようにはならない、子供を愛せる人間になろう。
その一心で彼女は子供と接する事の出来る教師になった。
自分は両親とは違い子供を愛せると信じて…。

そして実際子供を愛してるかのように振る舞った彼女は身寄りもなく愛を知らない黒須を惹きつけた。
親の愛を知らない彼女は自分がして欲しかった事を黒須に行い、結果彼は彼女を母のように慕うようになった。

でも彼女はそれで満足できなかった。
そこで目を付けたのは姉小路。
教育熱心な熱血教師で子供達からの人気も高い。
彼と結ばれたら血の繋がった子供も産まれ、本当の意味で子供を愛する事ができるようになると彼女は信じた。

でも彼女の期待は裏切られた
姉小路は女癖が悪く、自分が担任をしている子供の母親を本気で口説き始めた。
そして口説くだけじゃなく探偵を使い脅迫までする卑劣感だった。
そして姉小路は悦子に専念する為に彼女を振った。
でも彼女にとって何より許せなかったのは相手である悦子の旦那は犯罪者で自分より不幸であるべき存在にも関わらず、姉小路から歪んではいるものの愛情を向けられ、そして悦子は息子の結平を本気で愛しているのが伝わったからだ。
自分は何も悪い事をしていないのに何故愛されないのか。
そして何故ここまで頑張っているのに愛する事ができないのか。

ここで彼女は自分の願いを不意にした姉小路と、それに加担した女を殺す事を決意した。
姉小路は一思いに一撃で、自分のプライドと幸せな未来を奪った女にはより残虐な死を与える事を計画。

計画の為に使えるのは自身を母のように慕っている黒須。
ここで彼を利用できるので彼女は黒須も結局心から愛していなかったのだ。
でも黒須は本当の愛情を知らないから彼女が利用してる事に気付かない。
決行の日は憎い悦子の息子である結平が主演を張る学芸会に決めた。
姉小路を殺した時に背中を押して舞台に行かせる事で、結平の晴れ舞台を台無しにし、かつ強いトラウマを与える事ができる。 

あとは姉小路と同じように悦子を脅して言う事を聞かせる。
まずは脅迫の実験として両親へ洋服をプレゼントする事を依頼した。
両親は彼女を愛してくれなかったが、彼女は両親に愛して欲しかった気持ちが残っており、せめてもの謝罪で良い洋服をプレゼントした。
ただ彼女は両親の好みの色やデザインが分からないから、悦子任せにした。
憎い悦子に選ばせたのは愛していても愛してくれなかった両親への復讐でもある。

結局計画は失敗し、自分の人生を滅茶苦茶にした悦子は無事に帰国してしまう。
悦子に罪は無いと言われた彼女は
「罪のない人間なんていない」と持論を吠える事しか出来ない。
だって罪を犯す前の自分が両親と不仲で兄弟も友人もおらずここまで苦しむに至ったのは知らない間に罪を犯してた罰としか考えられないのだから…。

果たして長い収容生活の中で彼女が心から懺悔する日は来るのだろうか…。

《今回のMVP》

社マリア

俺を家来2号ににして下さい!
と思わず叫びたく程の美少女かつ結平の嫁。

今回悦子達が窮地に立たされていたのは"結平が甲斐享の息子だとバレる"というものだった。
当然父親の事を知れば結平は傷付くし、周囲にバレれば結平の未来に支障が出る可能性すらある。
だからこそ悦子は姉ヶ崎や志津子の要求を毅然と跳ね除ける事が出来なかった。
でも結局何をしても志津子は悦子を怨み続けるので秘密を守り続ける事は出来ない。
なので結平に父親の全てを話す事に決めた。

8歳の子供にとってはツラい真実だろうし、最悪のケースとして父をそこまで追い詰めた原因である祖父に叔父にホームズくれる人とかを纏めて嫌いになる可能性すらある。

でもそれをケアしてくれるのがマリア。
結平と同じく父親がおらず、そしてある種結平以上に複雑な事情を抱えているが冠城など様々な人がサポートして今の生活を送れている。
結平と完全に同じじゃないかもしれないが、近しい思いを抱き乗り越えた彼女がサポートしてくれるのは心強過ぎる。

彼女がいるから志津子の脅迫に対して全員が覚悟を決める事が出来たので本当にありがたい。

まぁマリアが美人すぎる事と結平が女たらしっぽい性質を持っているので、一部の界隈からは"おねショタ"呼びされており自分もそれに対しては肯定的。

支えてくれたマリアお姉ちゃんに対して感謝以上の気持ちを持ち彼女を護りたいと思うようになる青年結平と、ずっと手のかかる弟みたいに思ってた結平に迫られてドキッとするマリアとか超観たい。
7歳差だからSeason30くらいになると結平15歳とマリア22歳で非常に良いと思います。(真剣

もし『相棒』が終わっても『恋する相棒★』みたいなタイトルでスピンオフ恋愛ドラマを一つお願いします。
二人のデートを尾行する冠城とか、甘いLINEを偶然見てアワアワする悦子さんとか、何も知らない社さんが峯秋さんから話を聞いて衝撃を受けたりとか、小手鞠でカイト君から話を聞いてニコニコする右京さんとか超観たい。

次点は俺達のテルヲ。
部長に峯秋側に立つ事を進言して、伊丹達が東国に行けるよう手筈を整えさせた功績は大きい。
結果的にそのお陰で悦子は救えたし特命係も大使館へ逃げる事が出来た。
何より衣笠達との食事会で"カイト"呼びしてくれたのが嬉しくて仕方ない。
事件は起こしても人間としてカイト君の事は決して嫌いじゃなかったんだろうなぁ…。
娘の中学校での事件を解決してくれた恩もあるしね。
部長が悪に戻ってしまったので、遠のいていた部長昇格を再度願います。

【小ネタ&雑感】

•場所取りしちゃう峯秋さん好き
•社親子も呼んじゃう峯秋さん好き
•特命係with美和子も呼んじゃう峯秋さん好き
•マリアが高校生って凄いな…(初登場は5〜6歳
•右京さん最前列で見れずキレてそう
•マリアの父親(ヤロポロク)関連での最終回SPと前後編がありましてね…
•ヤロポロクの件を亀山君達には語らない右京さん優しい
•カイト君子供が出来て大歓喜してたもんな…
•子供より悦子が緊張してそれを茶化す秋徳の親子感複雑だけど好き
•ホームズが似合う結平君カッコいいしクラスでモテてそう(カイト君も小学生時代のS12「かもめの死んだ日」考えるとモテてた
•姉小路は生徒には慕われてるんだな
•子供の舞台ってのは元気が貰える(実体験
•姉小路も舞台の裏でガッツポーズしてる
•もっと舞台の結平を映せカメラ
•警察の到着を動画に撮るのはやめとけよ
•客席でしれっとマリアの隣に座る結平
•暇潰しで取材って笑
•この音楽教師確かに美人なんだよな
•悦子さんに会ったら芹沢から「カイトの…」とか言って欲しかった
•特命係も捜査一課も内調も忖度しない益子さん良き良き
•峯秋に「バカの一つ覚え」と悪態をついちゃつ伊丹w
•結平の劇が中断されて激オコの峯秋さん
•甲斐享って名前が出るだけでグッとくる
•カイト君と右京さんは超良いコンビだったんだよ!!
•亀山君はカイト君を噂で知ってる(会って欲しい
•パパはいないけど家来(冠城)はいるマリア
•じいちゃんの隣に座る結平と、結平を見守る峯秋さん良き
•包丁を引き抜かなかったから内出血なのね
•確かにホリゾントの裏はスペースある(演劇部の経験
•伊丹「バッカー!」←子供か!
•亀山「カモーン!」←テンション高い
•亀山を踏む伊丹に笑う
•捜査一課のエースからお間抜け2トップへ降格
•冠城のお株を奪う亀山の嗅覚
•結平と手を繋ぐ峯秋さん
•エッチ経験聞いてくるマセガキはマジでいる(実体験
•僕ベットで愛のシンフォニー奏でない?
•死んだ後にdisるのは良くないが、disられたくなければそれなりの生き方をしろ←超正論
•同棲がどうとかを職場で問題にするな
•パパになれてない事を痛感した秋徳さんの表情…
•結平「僕とID交換したい?」←天才かよ
•ぶっちゃけ長身ハーフ美少女JKと連絡先交換は羨ましい
•社が抜けたらマリアの隣に即座る結平
•志津子が鏡見て覚悟決めてるな
•カイト君がいたら泣く結平君を優しく抱きしめてただろうな…
•カイト君が悔いるべきは事件を起こした事
•志津子は実家の世話になりたくないのか
•特命から逃げる土師に笑う
•右京「僕と土師っちの間柄」
•テルヲはよくこの空気で飯食えるな
•カイト君は警視庁の汚点か…
•社家と甲斐家を持ち出してるが衣笠家も大概家庭崩壊してる模様
•土師徹夜で調べてくれた説
わざわざ郵便ポストじゃなく黒須に渡せば良いのでは?
•まさかの2週連続の階検察官
•はちどり運輸のクロネコヤマト感
•湯上がり超マリア美人
•公安調査庁関連のゲス週刊誌がマリアにヤロポロクの事を教えようとしたからな
•美和子は19年前に鹿手袋に本気の浮気をした
•カイト君がいたら料理してくれたと思う
•面会は良いが特命係同席にしようよ…
•悦子の部屋は305号室
•CAってフライト先から私用で途中抜けできるの?
•両親プレゼントは悦子から直接渡さずに郵送で良かったのでは?
•防犯カメラの黒須怪しすぎて笑う
•何で亀山君握力鍛えてるんだよw
•土師が有能すぎる
•土師が青木の二の舞過ぎるのでそろそろ特命係に一時加入しそう
•土師の怒りは右京さんが悪い
•階いつの間に特命係と仲良くなったんだw
•結平はだし巻き卵が好き
•結平がぬいぐるみ持ってるの可愛い
•ブラックな財務省勤めなのに特命係の為に時間を作る秋徳さん良き
•「忙しい中すいません」って言ってるけど間違いなく秋徳の方が特命係より忙しいぞ
•峯秋に駆け寄る結平良き良き
•特命係と因縁の東国
•内村「俺の留守中に骨抜きに…」←3年の留守
•"旅費は出ない"を思い出す
•捜査一課はともかく何で美和子もww←何で亀山も把握してないんだよw
•右京さん1年ぶりの海外!(サルウィンぶり
•シャンリェンって上海がモデル?
•黒須の間合いに悦子を入れるな刺されたらどうする
•俺、エキストラ出演!
•せっかく買った壺が!
•フォロワーさんが超ハッキリ映ってて笑う
•東国の首都はペーリョ
•ツダケンボイスの大使館員
•穏やかに事を進める気とかないんだよなぁ
•カバンアタックにキャリーケースの持ち主不憫
•捜査一課ワイヤートラップ
•監視カメラで悦子達は追わないの?
•歴代相棒ガールズの活躍嬉しい
•東国の公安がノーコンwマジでちゃんと狙えww
•運転技術に定評のある亀山君
•領空内誘導されたらおしまいだった(S11「酒壺の蛇」
•職務中にビールを頼む捜査一課好き
•初代コンビを信じてる美和子良き
•東国まで足を運ぶ峯秋さん本当に苦労人
•何で出迎えで浴衣を着てるんだ特命係!
•カイト君を説得するのは骨が折れそう
•東国と時差とかないの?
•美和子は学生時代から亀山と一緒だしね(浅倉もいたんだろうなぁ
•凧揚げEND

【次回】

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