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相棒22 第16話「子ほめ」感想

末廣亭に行ってきました!!

柳亭こみちさんと父親が知人という事、また丁度この放送があり落語に惹かれていたので観に行きました!
いや〜、面白い!
落語も聞けて芸人さんの漫才漫談も見れて大満足!
料金も2,500円とリーズナブルでまさに庶民の娯楽。
近場なのでまた行きます!

なお、この後に父親と飲み
「孫娘が如何に可愛いか」
という事を1時間ほど力説された模様。
でも確かに姪っ子は可愛いからしょうがない。(結局同類

【あらすじ】

あの落語家の周囲で再び事件が!
失踪と殺人の意外な繋がりとは!?

右京は、と連れ立って、橘亭青楽の落語会を訪れる。
青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。
出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。
ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。
そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。
現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。
調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。
青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。
青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津から事情を聞く。
しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。

青楽の愛弟子がひた隠す衝撃の事実
右京と落語の不思議な縁が
過去から現在に続く事件を照らす!

脚本:竹内清人
監督:権野元

【ゲスト】

橘亭青楽(演:小宮孝泰)

21年ぶりの再登場!!
元々はコント赤信号の芸人で、学生時代に落研を立ち上げていたらしい。
『相棒』出演は今回で4度目。
青楽師匠再登場は脚本家の竹内さんと共に企画を持ち掛けたという最大の功労者。
演者がオファーを公式にかけるって初めて聞いた。

根津幸作(演:菅田俊さん)

ヤクザ映画に憧れて芝居の世界に入ったとの事。
以前は菅原文太の付き人をしたり、片桐さん(内村部長)と一緒に出演されていたらしい。
『相棒』には2度目の出演だけど、その時とは人相が全く違う…。
歳月が経ってるのもあるけど俳優って凄い…。

倉本美奈子(演:大西結花)

小宮さんと同じく21年ぶりの再登場。
wikiで調べた限りドラマ関連の仕事も約10年ぶり。
髪の長さや色は変わっても美しさは健在でした。
また私のツイートを"いいね"して下さりありがとうございます!

【感想】

《容疑者Nの献身》

今回の話は13年前に可愛がってた後輩瀬尾の為に強盗殺人の罪を被って逮捕された根津さんが、実は瀬尾に騙されていた事が発覚し青楽師匠に協力を頼んで冤罪を晴らそうとする。
しかしそれに気付いた根津も青楽師匠を狙い始めるというもの。

結論から言うと、あまりハマらなかった。
青楽師匠の再登場は熱かったし、そこに付随する場面は良かったが、本筋である根津関連の話の完成度がイマイチ。

まず根津が罪を被った動機。
瀬尾の名前が死んだ息子の福ちゃんに似ていて、かつ生きていれば同じ歳の頃というのがある。
息子を失って自暴自棄に生きていた中で、息子に近い存在の為に残りの人生を捧げるなんて出来るものじゃ無い。
でもそれなら何で保険のように凶器を隠したんだ?
今回は瀬尾の裏切りに対してのカウンターとして効いていたけど、これを思い出の場所に隠しておくのが分からない。
もっと言うとあの隠し場所で13年間も見つかってないって奇跡過ぎる。

次に目黒が瀬尾の犯行だと気付いた理由。
瀬尾が犯行を自慢してたらしいが、瀬尾は瀬尾で根津へ差し入れを定期的に送っていた事を考えると違和感がある。
もちろん根津から告発をされたら破滅するからってのもあるんだけど、バレないように顔も名前も変えたような奴が周囲へ自慢とかするか?
それならまだ過去の関係から目黒が金を抱えて逃走する瀬尾を目撃してたとかの方がまだしっくり来る。

極め付けは速水が瀬尾だと判明する電話会社への確認。
これは完全に後出し
青楽師匠はどんな事でも電話口でブチ切れる人じゃないので、違和感はあったしそれがヒントなのかもしれないけど余りにも後出し。

とはいえ息子を失い自暴自棄になり息子に似てる人間を庇い無期囚になってしまった根津が、青楽と落語に出逢って真に息子を想う気持ちを取り戻せたというのは良い話だった。
そのキッカケが"子ほめ"という落語であるのが良いオチになっている。
そして最期は真実を語って綺麗な状態で死ねる事を喜ぶという…。
失った子供に病的なまでの執念を見せるというのはS1「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」を思い起こさせる。
ただ土田が死にたがっていたのに対して、根津は死を受け入れているように感じたのでまだ救いだとは思う。
ただ助からなくても青楽師匠の復帰までは見守って欲しかった…。

でも青楽師匠が最初に得意な"手紙無筆"ではなく"子ほめ"を選んだ事も、根津と2人で作り上げたのを天国でいの一番に観てほしかったんだと思う。

《おかえりなさい青楽師匠》

亀山「おかえりなさい!橘亭青楽!」

[杉下右京]
犯した罪に飲み込まれてしまう者もいれば
再び立ち上がれる者もいる

相棒22「子ほめ」より

罪を償っても人を笑顔にする芸事で復帰するのは厳しいというのが現状。
現実では薬物関連なら酒井法子や伊勢谷友介みたいに復帰してる印象だけど、こと殺人だと復帰してる人間を見た事が無い。
そんな茨の道を真面目に進んでいるのが、本当に立派。
そりゃ右京さんもそんな青楽師匠が監禁されてたら過去最高クラスのブチ切れになるわな

そもそもの21年前の事件も、奥さんが過去に薬物トラブルを起こしていた事を掘り起こして脅そうとしたヤクザと揉み合って突き落としてしまったというもの。
でも以降も奥さんと仲睦まじく一緒に暮らしていたり、出所後は落語の能力を活かして篤志面接委員になり受刑者の更生に貢献している。
この姿が見れただけで満足

もっと言うと自身の人生をある種深く狂わせた特命係に夫婦で感謝してるっていうのも聖人ポイントが高い。

カイト君もきっと立ち直って再登場してくれるはず…!

《今回のMVP》

高尾紺子

根津の元奥さん。
「ふくちゃん きつね」とかいう難易度MAXのキーワードを解く為の最後の鍵
表向きは強盗殺人犯で無期懲役になった元旦那との写真を飾ってたり、その件で訪ねてくる面識の無い殺人犯(青楽師匠)に全ての事情を語ったりと人間が出来すぎている。

今回の事件は大体がこの人に辿り着けるかどうかで決着するので、考えたけどMVPかなと。

【小ネタ&雑感】

久々に超バズった…

•クラブで落語っていうのは新しくて好きよ
•小手鞠さん久々のロケ
•お久しぶりです!←21年ぶり
•速水は今考えるとオヤジキラーなのかな
•そりゃ青楽にとって着物を着るのは感慨深いよな…
•小手鞠さんも事件を知ってるのか…
•事件を起こしても当時の芸名って使えるの?(〇〇亭って大丈夫?)
•美和子の応援記事は心強い
•亀山君は奥さんのファンだった←懐かしい
•被害者は目黒トオル…甲斐享(泣)
•青楽と手拭いは因縁がある
•トクシメンセツイン←冠城も詳しそう
•21年ぶりに青楽の本名が戸倉雄一と分かった事実
•当時は伊丹と三浦さんの時代だったよね…
•速水役の人は現役の落語家だけど、よく観ると少しだけ演技が拙い
•根津といえばカイト君にやられた先輩
•青楽の弟子は逮捕前に移動させたのか…
•青楽師匠の暖簾が良き
•浅倉じゃないが殺人経験のある人は同族感知センサーあるんかね
•何日間か分からないが青楽師匠餓死するのでは?
•何で刑務所は亀山君の個人携帯への電話なんだろ
•子供は音もなく溺れるっていうからね…
•川が急に大人の腰の辺りにまでなってる…
•社長に追撃してるし瀬尾はクズ
•犯人役の鯉斗さんは元暴走族総長なので迫力が凄い
警察より先に青楽さんを病院へ連れて行け

【次回】

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