相棒21 第7話「砂の記憶」感想

総合的には面白かったんだけど、考察要素なども無く無味無臭感が強い作品。
何か突出した点やメッセージ性があれば良いんだけどそういったものが無いんだよなぁ…
でも面白い作品ではあったので、制作が悪いのではなく俺の発想力が弱いので反省。

【あらすじ】

ある日、特命係に警視庁職員の健康を管理している保健師・吉崎弘美が乗り込んでくる。
面談を先延ばしにしている右京と、そもそも診断を受けていない薫に釘を刺しに来たのだ。
そんな折、特命係に、『20年前の連続通り魔事件の犯人が動き出す』と書かれた告発文が届く。
20年前といえば、若い女性を狙った強盗事件が7件連続で発生した時期。
7人目の被害者である15歳の少女が亡くなり、メディアでも大きく取り上げられた事件だった。
当時、伊丹も捜査本部にいたが、犯人を特定できず、迷宮入りしてしまったという。
それから20年たった今、傷害致死の時効が迫っていた。右京と薫は、手掛かりを求めて、亡くなった少女の母を訪れるが
「そっとしておいて」
と追い返されてしまう。
そんな中、夜道で女性が襲われる通り魔事件が発生。
伊丹たちも捜査に乗り出すが…!?

迷宮入り寸前の事件に新たな動き!?
現在と過去、絡み合う事件の記憶
特命係が卑劣な通り魔を追い詰める！

脚本：山本むつみ
監督：橋本一

【感想】

《鋼の保健師》

桜木梨奈さん三度目の出演でメインゲストへ

鋼の保健師こと吉崎さんの仕事への情熱というか覚悟がガンギマリで凄いなというイメージが強い。
中学生時代の友人が殺されて、彼女の意志を引き継いで保健師の仕事を行うというのがまず凄い。
クソ父親に何故か責められるという環境の中で、そこをバネにして社会に戻って優秀な保健師になるのがヤバい。
しかも今回右京さんが小沼が怪しいと思ったキッカケが優秀な吉崎さんが予約時間を重複するというミスを犯すはずがないというもの。
吉崎さん普段どれだけ優秀なんだよ…

《砂の記憶》

1粒の砂から真実を明らかにする手法はお見事。
現在フットサル場として使われている場所の砂が砂時計に紛れ込んでいて、それが動かぬ証拠になるのはサブタイである「砂の記憶」にも見事にかかっており最早綺麗過ぎてコメントができない。
砂時計は死のシンボルという話もあったので、死んだ沙織さんの怨念や吉崎さんと富永母の執念で辿り着いた感もあり爽快。
小沼が死刑になるかは分からないが、それすら連想させられるような扱いである事は純粋に良い。

《しかしながらの疑問点》

こちらは大きく２つあり
1個目は吉崎さんは今回特命係に出した1通目の手紙。
「20年前の犯人が再び動き出す」
という事を書いてるんだけど、タイミング良く品川中央署署長息子が似たような事件を起こしただけで結局小沼は再び動いた訳ではなかった。
何かしなきゃというキッカケ作りの側面もあったかと思うけど、そこについては少々お粗末。

2個目は小沼の掘り下げ。
小沼が悪人であるのは伝わるも
•何故女性を狙った強盗をするのか。
•戦利品を何故コレクションするのか。
•20年前に強盗を止めたのは何故か。
ここを掘り下げるとより面白くなったような気がする。
例えばウィンパティオ村木重雄のように女性に対して激しいコンプレックスを持っており、それを晴らす為に強盗という行為で自らの"力"を誇示して奪った物をコレクションする悦びに浸っていたけど沙織さんを殺してしまい怯えて行動を控えるようになった…
みたいなのが欲しかった。

やっぱり連続強盗死傷犯っていうサイコパスみもある設定なので期待はしちゃうよね。

【小ネタ&雑感】

•鋼の保健師笑
•保健師面談を受ける右京さん
•薬物銃器対策課には栄養指導が必要な人が複数いる
•1日のカフェイン量は紅茶調整で意識してるからね
•甘い物は控える部長(虫歯
•悪人でも真人間でも照生にとって部長はタチが悪い
•バリウムが苦手な亀山君
•特命係は亀山不在の14年も含めて有名だからね…
•時効って撤廃された気がするけど
•亀山君が伊丹を呼び出すのが珍しい
•出戻りの亀！by伊丹
•ウィンパティオ村木も片耳ピアスを取ってたしな
•被害者を悪く書くクソ雑誌消えろ
•当時美和子言うほど駆け出しだったかね
•被害者を守る基本法は2004年に成立か
•それなりに頭脳を使っていると褒められて嬉しそうな亀山君に笑う
•噛みつき亀か！by亀山
•小沼は杉並北署広報課広聴係に配属
•中世ヨーロッパでは神父の説教が一目で分かるように使用されていた
•お喋りに夢中になる右京さんの悪い癖
•副総監と部長の板挟みになる照生可哀想
•警視庁に砂時計持ってくると小沼かヤバすぎ
•右京の興味を持てば動く習性は官房長といい峯秋さんといい冠城といい利用されがち
•別件逮捕を期待される特命係
•フットサル場を無許可で荒らしていくぅ！

【次回】