【映画】『グッドフェローズ』 日常ギャング映画、マフィアという利口な生き方

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■面白いところ
・主人公が暴力に興味がないところ
→料理とコカインを売るのが一緒
→主人公が、人殺しをしない
→マフィアの生き方は、楽に良い暮らしができるのが良いと思ってるだけ

・良い暮らしとは?
→事実を元にした原作付きの映画。
→原作のタイトルが「ワイズガイ」。利口な奴らという意味。
→堅気の仕事と比べて、マフィアの仕事は楽にお金を稼げる。マフィアの仕事を選んでいるオレたちは利口な生き方をしているんだ、という意識。

・なぜ利口な生き方なのか?
→マフィア組織の構成とシステムが関係。
→自分はマフィアにはなれないけど、メイドマン(準構成員)の近くにいれば上手く生きられる。

→メイドマンになると、メイドマン以下構成員の上納金で暮らしていけるので。メイドマンの近くにいる自分も安泰。

→その目論みが、後半上手くいかなくなっていく。

→主人公はマフィアの生き方ができなくなったら(FBIに捕まる)、兄貴分やボスをFBIに売る。

→ファミリーの繋がりよりも、自分の生活の方が大事だから。それが利口な生き方だから。

・一方で、暴力も描く
→暴力に興味がない主人公が暴力に晒される恐怖
→マーティン・スコセッシ監督の臆病な本質が、暴力をリアルに描くことを可能にしている。

■結論
暴力に興味のない人、ずる賢く生きていきたい人が、最良の選択としてマフィアの世界を選択することで見える、マフィア組織のおかしさ、暴力描写の怖さを堪能する映画

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